AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」 -220ページ目

#7

「萌え萌えきゅんきゅん、おいしくなーれ」

ここは、池袋にあるメイド喫茶『どりーみん』

メイドさんが、
お約束のおいしくなる呪文を、オムライスに注入していた。

「オトちゃん、サイコー!」
と、上機嫌なのは、チームホルモンのリーダー、ヲタだった。
オトちゃん、とは、ヲタが推しているメイドさんの名前らしい。
ヲタは、よくここを訪れているようだ。

と、そこへ、

「おい!ヲタ、こんなとこにいたのかよ!探したぜ!」

バンジーが息を切らして駆け込んできた。

「これも一種の社会勉強だ。で、どうしたんだ?」

バンジーが、ヲタに耳打ちする。

「なにっ!マジかよ?」

ヲタが、勢いよく立ち上がる。

「みんな、待ってるぜ」バンジーが、促す。

ヲタは、オムライスに、一口も手をつけずに、飛び出した。

メイド喫茶の出口には、ウナギ、アキチャ、ムクチが待っていた。

五人が揃ったところで、
「お前ら、気合い入れていくぞ!黙って、ついてこいや!」

と、先頭を切って歩きはじめた者がいた。

ムクチだった。

残された四人は、驚いた様子で、顔を見合わせる。

それに、気づいたムクチは振り返って、微笑んだ。

ニッコリと。

#7

「おお、前田が勝ちやがった!これは、番狂わせだな」

鉄人ニシナカも不甲斐ねーなと、部下の失態を嘆きつつ、アカネは、モニターから、マサナに目を移すと
マサナは、意外にも微笑んでいた。

「なんか、嬉しそうだな」

アカネの皮肉とも取れる発言に、取り立てて、リアクションを示さないマサナだった。
何を考えているのか、読み取れない。

アカネは、モニターに目線を戻した。


二階の部屋の扉を、前田が開くところだった。

「二階は、見方によっちゃ、前田にとって、一番やっかいな相手かもな」

アカネは不吉な予言めいた言葉をもらした。



ガチャリ

室内は、一階とは、まるで違い、明るく華やかな内装であった。白とピンクでかわいらしく彩られた壁、床、調度品の数々。アロマオイルの香りがたちこめている。
円形のテーブルには、ハーブティーの入ったティーカップがふたつ。

席には、メイド服を身にまとった少女がひとり。
少女は
前田の存在に気づいて、こう言った。


「いらっしゃいませ。お嬢様。もきゅ」

#7

「もう、遊びは終わりだ」

前田の猛攻を受けるだけ受けたニシナカは、今度は自分のターンと言わんばかりに、反撃に転じてきた。

太い腕を縦横無尽に振り回すニシナカ。

前田は、スレスレで、その腕をかわす。しかし、次第に、攻撃は、髪や制服をかすめはじめる。

(やられる)

前田の両腕のブロックの上から、棍棒のような腕が直撃し、前田は、コンクリートの壁まで、吹き飛ばされた。

「ぐはっ」

したたかに、背中を打ちつけられた前田。

壁を背にした前田に、容赦のない攻撃が、ブロックの上から、繰り返される。ブロックしている腕が折れてしまいそうだ。
そんななか、
前田は、サドとの対決を思い出していた。ラッパッパ部室、奥の間での決闘を。

(イチかバチか…)

ニシナカが、とどめとばかりに、太い腕を振りかぶる。
その瞬間を前田は、見のがさなかった。
前田は、ニシナカの打ち下ろしのパンチの勢いを利用して、パンチが届くより速く、右のパンチをニシナカの顔面に炸裂させた。
一瞬の交錯。
クロスカウンターだ。

ニシナカのパンチの衝撃が、前田のパンチの衝撃に加わり、ニシナカの顔面を貫いた。

ニシナカのパンチは、前田の頬をかすめていた。

お互いの動きが止まる。

ゆっくりと、巨木が倒れるように、ニシナカは後ろに傾き、ついに、崩れ落ちた。

そして、
そのまま、起き上がってくることはなかった。

「はあ…はあ…、サドさんのマジのほうが…すごかったぜ」


前田は、この階に生徒会長がいないのを確認し、二階へ急ぐのだった。