AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」 -217ページ目

#8

「負け…だな」

「そのようですね」

忌々しさを孕んだアカネのつぶやきに、淡々とした態度で応えるマサナ。

「あなたたちの声が届いたのでしょうか…」

まさかとは思いますがーと、
目線を部屋の隅に遣った。

本部司令室の壁際には、縄で、ぐるぐる巻きにされ横たわる、鬼塚だるま、河西トモミ、倉持アスカ、宮澤サエの四人の姿があった。

口には粘着テープが貼られており、顔には、殴られた跡が痛々しかったが、皆、一様に、前田の勝利に興奮していた。


「前田が敗北する無惨な姿を見せてあげようと思ったのですが…」

とりあえず
テープを取ってあげなさい、とマサナは警護の側近二人に言った。


「いてて…そっと、剥がさんかい!ボケ!お前らみたいな、卑怯モンに、あつ姐が負けるはずがないんや!」

だるまが、吠える。

「くそっ!不意打ちくらわしやがって!」

「そうだそうだ!」

「おれの敦子に、何しやがるんだよ!縄ほどきやがれ!」

歌舞伎シスターズと学ランも、それに続く。

生徒会長同様、人質として、拉致されていたのだ。あらかじめ、ゲームの妨げになることを防いだかたちだ。

「あなた方の拘束は、継続させていただきます。おとなしく、自分たちの無力さを噛み締めながら、前田の闘い様をご覧なさい。暴れると、別室にいる生徒会長がかわいそうなことになりますよ」

「まぁ、このゲームも、間違いなく、次の階で終わりだろう。それまでの辛抱だ」

「そうですね。三階の彼女の技をまともに受け、再起不能にならなかった者は、いまだかつて、ひとりもいませんからね」




(あつ姐…無事で…)

だるまは、祈った。

いまは、ただ、祈ることしかできなかった。

#8

「本当にごめんなさいっ」

「もう、いいよ」

前田は、カナに傷の手当てをしてもらっていた。カナは自らの敗北を認め、傷の手当てを申し出たのだった。
手の傷を見て、泣きそうなカナ。

「まさか、右手にカップの欠片を握りこんでいたなんて…痛みで意識を逸らそうとしたんですね」

結果的に、100パーセントの精神攻撃を受けずにすんだようだ。

「まあ、利き腕じゃないし…」

と言って、はは、と前田は笑った。

「敦子お嬢様には、本当に驚かされます。そして、いろいろ教わった気がします。組織に入ったのは、カナの弱さ…。これからは、マジに…生きていこうと思います」

応急の手当てを済ますと、
これは、必要なときに、のんでください、と
カナは、救急箱の中から、錠剤を手渡した。増血剤や抗生物質などだった。

「ありがと。じゃ、急ぐから」

「はい。手には、魔法の薬を塗っておきました。我が家に代々伝わる秘伝の…」

言い終える前に、
前田は、すでに走りだしていた。

途中
すぐに、手の痛みがひいていくのがわかった。

(魔法?)

階段を駆け上がりながら、まさか…ね、と思う前田であった。







「もきゅ」

#8

「今夜は、千客万来だな」

ブラックとアルファの対決を見届け、帰途についていたサド。

「いや、今夜だけじゃないか。最近、モテ期が来てるのか」

苦笑するサド。

物陰に、ひとの気配を感じていた。

不意に、サドめがけて、何かが飛んできた。

それを、顔の真横で、受け止めるサド。
飛んできたものは、黄色いレモンだった。

「出てこい!ストーカー野郎!」

サドは、レモンを地面に叩きつけた。

「ほんのあいさつだよ!」

ソプラノの声と容姿が、言葉遣いと不釣り合いだった。
あらわれたのは、アイドルのように、かわいらしい顔の少女。見たことのある制服。
髪型は、両サイドで結ばれている、いわゆるー

「ツインテール…」


「おれの手駒を、次々と、やってくれたようだな」

「何者だ!?」


「市川…ミオリ」

そこで、
サドは、すべてを理解した。入院中の、あじゃ
が言っていたー

「矢場久根の…新総長か…」

ツインテールの背後に、凶凶しいオーラが見えた。まるで、悪魔のようなー。