AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」 -207ページ目

マジすか学園2☆ #11ー1

「フフ…ハハハハハハハハハハハハハ…」

「ウガアアアア!」

四階では
何人(なんぴと)も、足を踏み入ることの出来ない
人外の激闘が繰り広げられていた。


ゲキカラが、シノブの突進を笑いながら、かわしている。さながら、マタドールのように。

鎖から解放されたことにより、自由度もスピードも上がってはいたのだが、ゲキカラは、完全に動きを見切っていた。

「ガァ!」

四つん這いのシノブの突進を、ひらりとかわし、後ろから蹴りを入れ、勢いを増し、壁に激突させる。

「ハハハハハハハハ!」
ゲキカラの距離感は見事というほか、なかった。
幾度となく、コンクリートの壁や床に、叩きつけられ
翻弄され続けるシノブ。しかし
構わず、突進を繰り返す。体力は無尽蔵なのか。

何度目の突進だったろう。
この突進も、かわせるはずだった。

神様のいたずらかー

ゲキカラの足元が、揺れた。

地震だ。

一瞬
バランスを崩すゲキカラ。

それを、シノブが、見逃すはずがなかった。


「ウガア!」

モロに、シノブの突進を受け、ゲキカラは、壁に吹き飛ばされる。

「くっ!」

壁を背にしたゲキカラに、さらに体当たりを敢行する。

「ぐはっ!」

血を吐くゲキカラ。

そして、シノブは、ついに、獣の本性をあらわした。

「ぐあっ!」

ゲキカラの短い絶叫。

シノブが、ゲキカラの左脇腹に噛みついた。

「ぐあああああ!」







「出たな。野性の本能が…」

「野獣の捕食が始まってしまいましたね。こうなっては、もう…」

アカネもマサナも、すでに勝負は決したかのような雰囲気だ。獲物の腸(はらわた)に喰らいつき、シノブが、はなすはずがない。


「ゲキカラも、地震と野獣には勝てず…か。運がなかったな」

「前田が、五階に到着したようです」

目線も意識も、次に向いている。

「奇跡の快進撃もここまでだ!親衛隊の恐ろしさを見せてやれ!ユイ!」
握る拳に、ちからが入る。
アカネは、喧嘩をするのも、見るのも、好きだが、それは、勝つということが前提である。
自分の部下が、次々と、敗れていくのを、見るのは、やはり耐え難いのだ。


「野獣の次は、妖怪…。おそらく、前田は、手も足も出ないことでしょう」

マサナがもらした不可解な言葉には、
深い哀れみの情が含まれていた。

マジすか学園2☆ #10.5

マジすか学園2☆ #10ー10

「六本木の魔女?」

「なんだよ、それ?」

「都市伝説ってやつか?」

マジすか女学園二年
ラッパッパ部員の昭和が口にした“六本木の魔女”というフレーズに、アニメ、ジャンボ、ライスが、クエスチョンマークで応えた。

午後11時ー

ここは、昭和の自宅。修学旅行のお土産物の木刀やペナントが飾られている、昭和時代を醸し出す六畳ばかりの自室であった。背の高い本棚には、地球儀や百科事典も並んでいる。

「ある占い師のことなんだけどな…」

バン!

「今後のラッパッパをどうしていこうかって会議やってんだろ!三年がいないんだ。俺たちが引っ張っていかなきゃいけねー!真面目にやれ!」

昭和の答えが、巷の女子高生のガールズトークに聞こえ、アニメはテーブルを叩きつけ、声を荒げた。
アニメが、カリカリしているのも無理はない。
矢場久根やアンダーガールズが、直接、マジ女に乗り込んできている状況を、憂いての話し合いの場だった。


「落ち着けよ。最後まで聞こうぜ」

ジャンボが、やわらかく、その場をおさめる。

昭和が、言葉をつなぐ。
「実は、今日、うちの学校に矢場久根があらわれるのはわかってたんだ」

「えっ?あの矢場久根死天王の宮澤たちが来るのがか?」

ライスが驚く。

「自分が、やられるかもしれない、ということも……わかってた」

ライスに続き、ジャンボも、狐につままれたような顔になった。

「察するに、それが、六本木の魔女の占いだったってことか?」

アニメが、訝しそうに、つぶやく。

「ああ、占いを信じていたら、避けることが出来たかもしれない…

街でもらったチラシに、ケータイサイトのURLが載っててな…」

「胡散くせーな。たまたま当たったんじゃないのか?」

「いや、それが、全部当たってるんだよ。こわいくらいに。サイト名が“六本木の魔女の館”って言うんだけど、名前と生年月日を入力しただけで、勝手に占ってもらえて…」

アニメは、埒があかないとばかりに、昭和からケータイを奪いとった。

素早く、ブックマークから、そのサイトを見つけだし、アクセスする。
トップページは、煌びやかで、安っぽい出来ではなかった。連絡先の住所やTEL番号もあり、怪しいところは、特に見受けられなかった。

「よーし、占ってもらおうじゃねーか」

そう言って、アニメは、名前と生年月日を入力した。

ピロリロリン

結果が出た。

「頭上注意。二分後」

アニメが結果を読み上げた。

「二分後?なんだそれ?それだけ?」
ジャンボが鼻白んだ。

「頭、気をつけろよ。アニメ」
と、ライスがからかい気味に言った。

そのとき、不意に、部屋が揺れた。地震だった。それほど、大きくはなく、すぐに揺れは収まった。
とっさに、
昭和、ジャンボ、ライスの三人は、アニメのほうに視線を集中した。頭上に落ちてくるようなものはなかった。


「痛っ!」

アニメを見つめていた
ジャンボの頭に、本棚に飾られていた地球儀が落ちてきた。油断大敵だった。

「ははは!なんだよ。アニメじゃなくてジャンボのほうかよ。ちょっと惜しかったな。やっぱ、その占い、偶然だったんじゃね?」

ライスが笑った。

しかし、
アニメには、笑えなかった。

「…さっき、おれが入力したのは…ジャンボの情報だったんだ…」

ざわつく、一同。

アニメは、今度こそ、自分の名前と生年月日を入力してみた。

ピロリロリン

結果が出た。


アニメは、無言で立ち上がった。

ケータイを、昭和に手渡す。昭和は、画面を見やると、目を瞠った。

ケータイの画面には、次のような結果が、示されていた。


ラッパッパの
昭和、ジャンボ、ライス、アニメが、今夜、六本木にある魔女の館を訪れる

と。





#10『ALIVE!野獣の棲む檻』終