AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」 -203ページ目

マジすか学園2☆ #11ー10

五階から六階へと続く階段を、一段、また一段、必死の思いで上る前田。
苦痛に顔を歪めながら。

体力は、とうに限界を幾度も、越えていた。

下のほうから、駆け上がってくる足音。

パタパタとー。


メイド服を着た少女が、見えた。

「カナ…?」

「お姉さまー!」

二階を守護していた、親衛隊十人衆のひとり、平松カナだった。

お姉さまという呼び方に、違和感を覚えたがー


「チームホルモンの皆さんは、全員、無事ですよー。いま、わたしの部屋で、休んでもらってます。ゲキカラさんは…」

「どうしたの!?」


「シノブは倒したんですが、身体の損傷が激しく、出血も多かったので、救急病院に搬送しました。魔法の薬も塗っておきましたので、大丈夫だと思います。いえ、大丈夫です!」

カナは、きっぱりと断言した。


「そっか。ありがとう」
ほっとする前田。

「お姉さまも、つらそう…。これ、飲んでください。もきゅ」

怪しげなドリンク瓶を手渡すカナ。ラベルには、髑髏マーク。

とりあえず、口をつけてみる前田。苦っ!とつぶやく。

「やっぱり、お姉さまのお役に立ちたくて、来ちゃいました。六階は、親衛隊十人衆の小木曽汐莉のテリトリーです。汐莉は真面目だから、話せば、わかってくれるかもしれません。そうすれば、お姉様も闘わなくても…」

「心強いよ…カナ」

「もきゅ」


そうして
二人は、六階の扉の前まで来た。

前田は
精気が漲ってきたような気がしてきていた。


ガチャリ


「えっ?」

戸惑うカナ。

「お前は…」


「やっほー!」

部屋の中央で、ニコニコと満面の笑顔で、待っていたのは、

元特攻隊長の向田マナツも一目置いている、

親衛隊十人衆のひとり

須田アカリであった。


「どうして…アカリが、ここに?」

九階にいるはずなのにー

いかつい
黒の特攻服ー
親衛隊十人衆の証
ーを身につけ、実力は、親衛隊十人衆史上最強クラスとの呼び声も高いが、笑顔は、とても、愛くるしいアカリだった。

「お留守番でーっす!」







#11『急襲!アンダーガールズ!二人だけの誓い』 終

マジすか学園2☆ #11ー9

「六本木と言えば、キャバクラだよねー」

「どんな認識なんだよ!まあ、わからなくもないけど」

「あ!でも、一回キャバ嬢やってみたいかも」

「お前ら、勝手に、体験入店でも、行ってこい!」

昭和、ライス、ジャンボの浮ついた態度にキレるアニメ。

六本木にあらわれた、ラッパッパの四人組。

時刻は、そろそろ、零時を過ぎようとしていた。

「冗談だって」

と、アニメのご機嫌を伺うジャンボ。

「おれは、別に、未来予知を信じたわけじゃねえ。ただ、おれたちの渾名とラッパッパの名前を出されて、引き下がることができねーってだけだ!」

六本木の魔女の占いの件である。

「そうだよな。占いが嘘だとしたら、おれたちのことを知ってる誰かってことになるもんな。占いが本当の場合もあるけど」

「その両方というケースもある。とにかく、慎重にいくぞ」


「もし、そうだったら、手が込んでるな」

アニメと昭和が、そのようなやりとりをしているうちに、一行は、ケータイに記された住所にたどり着いた。

六本木の魔女の館は、裏通りのさびれた場所にあった。

店内の明かりは消えていた。

「閉まってんじゃん!」
と、ライスが言うと、店内の照明と、店外の看板が、同時に点灯した。四人を待っていたかのように。

「歓迎されてるみたいだな」

アニメが
先頭をきって

ずかずかと店内に踏み込む。
三人が、それに続く。


「ようこそ…魔女の館へ…」

漆黒の衣に、身を包んだ女性が、テーブルの向こうに座っていた。顔が半分フードで隠れているが、雰囲気は、美人だった。

「ラッパッパの皆さんですね」

「おれたちのこと、知ってるのか?」

アニメが、鋭く、訊いた。

「よく、存じ上げております。とりあえず、あなた方には


死んでいただきましょう」

そう言って
魔女は、歌うように笑った。

と、同時に

奥の扉が、開いた。

マジすか学園2☆ #11ー8

運命のような偶然だった。

救急車のサイレンに集まる野次馬のひとりのはずだったのに。


「誰が…やりやがった…」

ジュリナの目の前には、担架に載せられ、救急隊に運ばれる、凄惨としか言いようのないサドの姿があった。

手中にある、たまたま、拾った黄色いレモンを、自然と、握りつぶしていた。

「うああああああ!」

絶叫ー

「ああああああ!

またか!また、いなくなるのかよ!」

遠い過去の記憶が、フラッシュバックする。

心臓が早鐘のように、鳴り響く。

喪失感ー

ジュリナは、その場から、走り去った。

「ああああああ!」

半狂乱の叫び。


トラウマの再来ー。









「シノブに続き、ユイまでも…。どうして、最後、前田の攻撃が、かわせなくなったんだ?」

新宿本部ビル司令室では、怒りで、爆発寸前のアカネがいた。

「人間は、考えてもいないことをするから、恐ろしい…と民話の中の妖怪サトリは、言ったそうですが…。彼女も同じような思いだったことでしょう…」

マサナの返しの冷淡さに、苛立ちを募らせる。

「わかったようなことを、言うじゃねーか」

「わたしは、心は読めませんが、唇の動きを読むことができます。いわゆる、読唇術というものです」


モニターは、映像のみで、音声までは届かない。
「マッドサイエンティスト様は、そんな芸当も、お持ちでしたか」

アカネが、茶化すように、言った。

「フフフ…最後は、前田の心が読めなくなったようです。そして、幻の左の名は、“龍神”と言うそうですよ」


「“龍神”か…。今回もはっきりとは見えなかった…。一度、見てみてーな。目の前で…。そういえば、小木曽と石田の姿が見えねーんだけど。それと、十階の奴は、いつ日本に帰ってくるんだ?」


「フフフフ…」

「笑って、誤魔化すんじゃねーよ!」

いきりたつアカネ。

「お仕事ですよ。
あ、ちょっと失礼…。研究室(ラボ)から呼び出しが…」


内線の呼び出し音を聞き、
マサナは、そそくさと司令室を出て行った。

「ったく、読めねー奴だ…」

サトリの能力を羨むアカネだった。