AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」 -190ページ目

#15ー6☆

新宿本部ビル前ー


「いいか!てめーら!総参謀の指示がおりるまでは、ここで待機だ!」

特攻隊副隊長の少女が、全体に向けて叫ぶ。

入り口前に群がる紫の特攻服たち。総勢千名にものぼるー。いまにも暴発しそうな勢いだった。
バイクのアクセルをふかせ、煽る。

そこへ、するすると、見たことのない派手な特攻服の二人が、入り口近くの副隊長に近づいていった。紫の特攻服の中に、異質な豹柄の特攻服が二つ。


「こんな真夜中に、パラリラパラリラ、うるさいねん!このハゲ!」

けっして、その副隊長の少女は、ハゲてはいなかったが、豹柄の特攻服の関西弁の少女のパンチ、一撃に沈んだ。

どよめき、いきり立つ、アンダーガールズ隊員。

関西弁の少女の名は、山本さやか、通称サヤ。
もうひとりは、山田ナナ。大阪の少数精鋭チーム
NMBーZ(ナンバーズ)の一員である。

「よっしゃ、ナナ!大阪魂、見せたんで!」

「あいよ!」


戦争の口火が

いままさに


切っておとされようとしていた。



「よそ者にばっかり、いいカッコは、させねーぞ!」

マジすか女学園の制服の少女が四人

入り口前に、あらわれる。

声を揃えて啖呵を切る。
「この勝負、ラッパッパが受けてたつぜ!」

マジすか女学園吹奏楽部
ラッパッパの
アニメ、ジャンボ、ライス、昭和。

四人は
明らかに、凄みを増した雰囲気を全身から発散していた。六本木の魔女の館の奥の部屋で、何かを掴んだようだ。死ぬような思いでー。

本部ビルを背にして、言う。
「ここから、先へは、行かせねー!」


さらにー

「ガキだと思って、なめてんじゃねーぞ!」

「ぽっちゃりしてっからって、なめてんじゃねーぞ!」

「ちっちゃいからって、なめてんじゃねーぞ!」

この場には、似合わないロリータ衣装の三人組。

「すっげぇ、むかつくんですけど…」と、宮崎ミホ。

「しょうがねえなあ…やっちゃいますか?」と、奥マナミ。


「山椒姉妹が相手になるぜ!」と、多田アイカ。

山椒姉妹の三人までも。

そして
いつの間にか
アンダーガールズのまわりを取り囲むように、マジすか女学園の生徒たちが、ずらりと、勢揃いしていた。金眉会や寒風愚連隊、他にもチームに属さない者たちまでー。

何故、これほど、マジすか女学園の生徒が集まったのかというと、
実は、それぞれの手持ちのケータイに、ある映像が送られたからであった。

デスゲームの生中継の映像がー。

そのような芸当が出来るのは、天才ハッカー、山内スズランをおいて他にはなかった。新宿本部ビルの住所やメッセージも添えられていた。

それが、きっかけとなり、マジ女の生徒、ほぼ全員が、なんらかの心を動かされ、新宿本部ビルに集結したのだった。

前田を助けたい者
前田の闘いぶりに感動した者
ただ、暴れたい者

様々だった。

紫の特攻服とマジすか女学園の生徒たちによる

かつてないほど大規模な争いー戦争が、いま




始まった。

#15ー5☆

アンダーガールズ新宿本部ビルに近づく

五人の影


「ってか、本当に大丈夫なんすか?」

「心配かけて、悪かったな。もう、全然、大丈夫だ。退院許可ももらったしな」


「あれは…、許可というより…、脅迫…」


「お前も、そういうこと言うようになったのか。ブラックジョークってやつだな」


「事故ってる…。まぁ、意識が戻って本当によかったよ…。とにかく、オ・カ・エ・リ」


「矢場久根には、必ず、オトシマエつけるぜ。やられっぱなしじゃ、いられねー。わたしは、マゾじゃないからな」


「本当にすいませんでした!」


「お前、何回謝ってんだよ。だから、お前のせいじゃねーって。腹減ってただけのことだ」


言わずとしれた
一騎当千の強者たち。


皆が心配するなか、月のように冴え渡る、傾城の少女は、こう言った。

「今夜のわたしは、ちょっと…暴れたい気分でな」

#15ー4☆

『マジ女は…今日から…、お前がてっぺんだ!』


闘いのさなか
前田の脳裏に、卒業式での出来事が浮かぶ。

(おれが…、マジ女のてっぺん…。てっぺんなんだ!)

自覚。

誰にも負けられない。どんなときでも、決してー。それほどに重い称号。

“てっぺん”としての
自負とプライド。


「うあああああ!」

前田の気力がよみがえった。気合いの入ったパンチを打ち込んでいく。


ジュリナの加入により、全体の情勢は、押し気味に変化していった。


「こ、こいつ…、小せぇくせに…つえぇ…」「バケモンだ…」「ちくしょー!」



「雑魚ばっかりだな」

ジュリナが、舞うように紫の特攻服を蹴散らしていく。波状攻撃をものともせず、軽やかに。動きに更なるキレを増しているようにみえた。



「前田さーん!やっと、クワバラン退治、終わりましたよー!」

「ちゃっかり、“さん付け”してる」

ミナとスズランも、八階の親衛隊十人衆クワバラを退け、勢いに加わった。傷だらけの姿が、八階での激闘を物語る。


「大場!山内!」

さらに勢いを増す、前田たち。マナツと峯岸も、お互いに補い合い、善戦していた。


「前田!わたしたちも参戦するよ!」

「もきゅもきゅ」

黒の特攻服ー親衛隊十人衆ー須田アカリと平松カナ。

「アカリ!カナ!」

自分は
なんという心強い仲間たちを、持ったのだろう。ひとりひとりが百人力の猛者たち。

(みんな…ありがとう)

前田と人質であるだるまたちの間に立ちふさがる壁は、徐々に薄くなっていった。


「前田!そんなんじゃ、世代交代は近いぜ!」


「いつでも来いよ!松井!」


「鉄拳制裁!」


「行けー!正義の見方!」


「過去は過去、大事なのは、現在(いま)だ!」

「もきゅ!」


「わたしの拳、見切れますか!?」


「鉄パイプは、いくない!」


皆、活き活きとした闘い方、まるで、水を得た魚のように。

仲間の奮闘により
前田の目の前が、ついに開けた。紫の壁が…崩れたのだ。

「だるま!みんな!」

壁の隙間をすり抜け
駆け寄ろうとする前田。


と、そこへ
「おっと、動くな!」

アンダーガールズ隊員のひとりが、憔悴しきっているだるまの首筋に、ジャックナイフを突きつけた。

「お前らにやられた挙げ句、人質まで、取り返されたんじゃあ、おれらの面子が立たないんだよ!おれらが、隊長に殺されちまうんだよ!」


「くっ!…」
動けない前田。


「お前ら、全員動くんじゃねー!」





新宿本部ビル前ー


数百台にものぼるバイクの騒音。次々に、続々と集結を始める紫の特攻服たち。
都内最大最凶の暴走レディース組織、アンダーガールズのメンバーの姿。

総勢千名ー。

総参謀
大矢マサナの号令による大召集がかかっていた。

さらなる巨大な波が、前田たちをいまにも呑み込もうとしていた。