こんにちは、ひでちぇろです。

 

昨日の続きで音程や音律のお話です。

                                                                                        

まず、折衷案的音律から。

 

折衷案的音律は「平均律」と呼ばれています。

 

これは、すべての半音を数学的に均等な感覚にしたものです。

 

ピアノはこの平均律で調整されています。

 

すべての長調と短調で、

和音も旋律もそれほど破綻がないので、

鍵盤楽器の調律によく採用されているのだと思われます。

 

しかし、

旋律の美しさは旋律的音律(ピタゴラス音律)にかなわず、

和音の美しさでは和声的音律(純正律)にかなわないので、

オールラウンダーだけれども中途半端でもある音律です。

ですので、折衷案的なのです。

 

演奏中に音程の変えられない鍵盤楽器には向いていますが、

 

音程を変化させることのできる、

弦楽器や管楽器は、

状況に応じてより有利な音律を

積極的に選択していくべきだと思います。

 

また、弦楽器においては、

平均律の音程と解放弦は共鳴し合わないので、

平均律で弾くのは簡単ではありません。(向いていません)

 

したがって、

ピアノと合わせる時と半音階進行以外は、

平均律は意識しないでよいかと思われます。

 

次回は、旋律的音律(ピタゴラス音律)について説明します。

 

それでは。

こんにちは、ひでちぇろです。

 

寒い日が続きますが、皆様お元気ですか。

 

今日から何回かに分けて、

弦楽器の音程について書いていきます。

 

昔から、アマチュアオーケストラで弾いていて、

指揮者を含むいろんな人が、

その音程は低い、高いなどと言っているのを聴くたび、

 

それって、どういう基準で言ってるのかな?

と、いつも疑問に思っていました。

 

また、オーケストラの中で弾くときに、

一人で弾く時の音程と、

響きが廻りと調和する音程が異なり、

その場ごとに場当たり的に

音程を調整することも多く、

 

正しい音程って

一体何だろう??

とずっと感じてきました。

 

アマチュアの弦楽器奏者では、

そういう方が多いのではないかと思います。

 

私は、ある時点で、

この状態ではいつまでたっても

音程が悪いままで我慢が出来ないし、

成長もないなと思いました。

 

そこで、

自分なりにインターネットや書物を色々調べ、

正しい音程について、

ある程度納得できる様になりました。

 

正しい音程について、結論を先に言ってしまうと、

「ただ一つの正しい音程というのは存在しない」

ということです。

 

これだと、少々乱暴すぎるので、

もう少し説明します。

 

音程というのは、

音律によって決められます。

音律とは、「ドレミファソラシド」の

音の高さを決めているルールの様なものです。

 

この音律には複数のものがあるのです。

 

代表的なもので以下の3つがあります。

 

・旋律的な音律(ピタゴラス音律)

・和声的な音律(純正律)

・折衷案的な音律(平均律)

 

です。

 

音程とは、

正しい音程というのがあるのでは無く、

この中からどれを選ぶのかという、

またはどれに近い音程にするのかという、

選択の問題なのです。

 

それぞれの音律と選択について、

次回以降に説明します。

 

それでは。

こんにちは、ひでちぇろです。

 

今日は、スピッカートについてです。

 

まず、スピッカートの定義です。

 

スピッカートは弦の上で音をはねさせて、

短い音を出す弾き方示しています。

(弦に弓を乗せたまま弾くのがスタッカートです)

 

スピッカートには2種類の奏法があります。

 

一つ目は、

Allegroでの8分音符程度までの、

遅めのスピッカートです。

 

これは、ひじから動かす奏法を使います。

 

ひじを先行動作で動かし、

他はそれに従い、

極力余分な動きはしないで弾きます。

 

アップとダウンの間隔がつねに一定になるよう、

注意する必要があります。

 

弓を弦に当てる場所は、

弓の真ん中より少し元よりですが、

一番弾きやすい場所を決めて、

いつもそこで弾くのが良いと思います。

 

二つめは、

Allegroの16分音符か

それより速いテンポで使います。

 

これは、手首を使った奏法です。

 

弓は真ん中より少し先側を弦に当てます。

 

ひじは少し上げ気味にして、

手首だけを動かして弾きます。

 

手首を素早く動かすと、

指が跳ねるポイントが見つかります。

これがスピッカートです。

 

手の甲、弓の位置、手首の動かし方等、

色々変えて、飛ぶポイントを見つけておく必要が有ります。

 

そして、実際の曲のなかでは、その飛ぶポイントを再現する感じです。

 

これらの2つの奏法ができるようになると、

次はいかに正確に移弦できるかが課題になります。

 

これは、

練習しながら自分で研究していくしかないかなと思います。

 

それでは。

こんにちは、ひでちぇろです。

 

今日は、弓の返しです。

 

まず、弓の返しがなぜ必要かですが、

 

弓の方向転換で、

できるだけ音が途切れない様に

する為です。

 

手の関節の中で最も反応性の良い、

指の関節の一瞬の動きを使って

音が途切れない様にさせます。

 

弓の返しをする時に意識すべき条件としては、

 

・手の甲の向きを変えない

・弓と指の接触点を変えない

・指の関節の動きだけで返しを行う

 

です。

 

やり方としては、

アップボウからダウンボウに方向転換する場合、

 

①    アップボウで弾く。

 

②    この時、指は弓の抵抗で引っ張られて

少し伸びた状態とする

 

③    弓を返す少し前にひじがダウンの

方向に動き始める(先行動作する)

 

④    弓を返す。

この時、指はダウンボウでの弓の

抵抗に引っ張られて縮む方向に向きが変わる。

 

⑤    そのままダウンボウで弾き続ける

 

アップボウからダウンボウの場合は

この反対の向きとなります。

 

文章で書こうとすると、

なかなか難しいですね。

 

大切なのは、

手首や手の甲の向きは変えずに、

指から先だけで腕と弓の動きのずれを

吸収することです。

 

これが安定してできる様になると、

一つ一つの音に最後まで音楽性を

持たせることが出来るので、

非常に大切な技術だと思います。

 

それでは。

こんにちは、ひでちぇろです。

 

今日は、

・弓を弦に当てる位置

・圧力

・スピード

について書いていきます。

 

まず、弓を弦に当てる位置から。

 

指板の端から駒まで、

約10センチありますが。

 

通常は、指板の端から3~7センチ

くらいの位置の中で弾くのが理想です。

 

ずっと指板端の真上くらいでも簡単に音はでますが、

張りのある美しい音が出せませんので、

この位置は常に心掛ける必要があります。

 

この位置はサウンディングポイントとも言われ、

倍音がたくさん出て、

良い音が鳴りやすいです。

 

また、この位置で弾き続けるのには、

弓の操作の正確さが求められます。

 

つねに、正確な弓の操作と、

サウンディングポイントで弾き続ける意識を持つことが大切です。

 

なお、オーケストラでの演奏で、

pp以下の最小音量が求められる場合は、

その時だけ指板端の真上くらいで演奏しても良いかと思います。

 

次に弓の圧力です。

弾いている方はお分かりと思いますが、

 

圧力大→大きい音

圧力小→小さい音

 

となります。

 

ただし、必要以上に圧力で弦を押さえつけると、

倍音の少ない硬い音になるので、

できるだけ弓の圧力は最小限にすべきです。

 

その次は弓の速度です。

 

これも、圧力と同じく、

速度速い→音量大

速度遅い→音量小

という関係です。

 

速度で重要なのが、

音の出し始めの速度を速めとすることです。

準備動作と精度が必要ですが、

発音(音の出だし)を良くする為に意識することが大切です。

 

圧力と速度の関係を色々変えることで、

 

圧力小+速度速い→ふんわりと空気を含んだような音

圧力大+速度遅い→きつい、現実的な音

 

という感じで組み合わせで色々な音が出せるのが、

弦楽器の面白いところです。

 

弓を弦に当てる位置、圧力、速度の色々な組み合わせ、

さらにアップボウかダウンボウかによっても変わります。

 

これ以上は言葉にするのはなかなか難しいので、

曲ごとに実地で経験を積んでいくものかと思います。

 

それでは。

こんにちは、ひでちぇろです。

 

今日は、ボーイング動作の中でも、

見過ごされがちだけれども非常に大切な、

先行動作について書きます。

 

昨日の記事では、

ボーイングで守るべき基本的なことを

書きましたが、

 

単純にそれをやろうとしても、

なかなかうまくいかないと思います。

 

その一番の原因が、

関節ごとに反応速度が異なるという問題もです。

 

ボーイングの動作では、

肩から指までのすべての関節を一緒に動かします。

 

この時、関節の反応速度の違いを

あらかじめ計算に入れないと、

非常にちぐはぐで不正確な動きになります。

 

この不正確さでテクニックが頭打ちになっている、

アマチュア弦楽器奏者の方々を非常に多く見かけます。

(自分も完璧ではありませんが)

 

移弦で身体の向きを変えることも含め、

反応速度の遅い関節から、

以下の優先順位で関節を先行動作させる必要が有ります。

①    身体の向き

②    肩

③    ひじ

④    手首

⑤    指

 

弓に接している⑤指が必要なタイミングで動く為には、

まずは①の身体の向きを一番先に動き出させ、

②、③、④の順で先行動作させる必要があります。

 

どれくらいのタイミングでそれぞれの関節を動かすのかは、

自分でエチュードなどで実際に音を出しながら、

かつ鏡を見ながら研究していく必要があります。

 

この先を言葉で説明するのはなかなか難しいです。

 

先行動作をする上で大切なのは、

昨日書いた、4つの条件、

 

1.弓と指の接点は変えない

2.弓と弦は常に垂直に

3.手の甲の向きは45°傾けたまま変えない

4.常に中指、薬指メインで圧力をかける

 

を維持するにはどのタイミングで動かせばよいか、

という基準で判断します。

 

You Tubeでプロのフォームを見たり、

自分のフォームを鏡でチェックしたりしながら、

上に書いたような事に気を付けて練習すると良いと思います。

 

それでは。

こんにちは、ひでちぇろです。

 

前回は持ち方でしたが、

今回は動かし方(動作)の基本です。

 

弓を動かす時に、

つねに守るべきことを4項目にまとめました。

 

1.弓と指の接点は変えない

弓がどの位置にあっても、

それぞれの指の役割は同じに保つべきです。

そのためには、指と弓の接触点はいつも

同じにする必要があります。

 

2.弓と弦は常に垂直に

垂直を保たないと、

弓を動かしたときに

弓と弦の接触点が上下に動いてしまう為、

弓と弦は常に垂直にする必要があります。

 

3.手の甲の向きは45°傾けたまま変えない

左右の方向転換の時の動きの吸収(返し)と、

上下の圧力変化を吸収する為、

手の甲を左側に45°傾けるのが好ましいです。

また、手の甲の向きを一定にすることで、

つねに安定して、弓の圧力を増減できます。

 

4.常に中指、薬指メインで圧力をかける

人差し指や小指で圧力をかけてしまうと、

腕全体で弓をコントロールできなくなり、

上達を阻害してしまいます。

弓がどこにあっても、

圧力を自在に調整できるために、

非常に大事なポイントです。

 

今日は以上です。

それでは。

こんにちは、ひでちぇろです。

 

昨日に引き続き、

今日は右手での弓の持ち方と指の役割です。

まず、各指ごとに説明します。

 

親指:

指の腹を0°、指の右側面を90°とすると、

ちょうど45°の部分を弓のフロッグに当てます。

弓を支えますが、強く押さえつけないことが大切です。

 

人差し指:

第一関節と第二関節の間辺りを弓の棒の部分に当てます。

人差し指は弓が落下したりしない様にバランスをとるだけで、

圧力をかけるために押さえつけてはいけません。

 

中指:

第一関節部分を弓に当てます。

この中指と薬指で腕の重みを弓に伝えます。

人差し指と小指はバランスを取るだけで、

圧力をかけるのに使わない様にします。

 

薬指:

フロッグの側面に触れた状態とします。

中指と共に弓に腕の重みを弓に伝えます。

 

小指:

第一関節より先の半分くらいの長さを弓に接触させます。

人差し指と同じく、バランスをとる役割です。

 

この通り持つと、

浅めに持つ感じになります。

これによって、手の中に丸い空間ができます。

この空間で縦方向のショック(力)を吸収する感じです。

 

また、手の甲は右に向かって45°傾いた状態になります。

45°傾くことで、

縦方向の動きと横方向の動きの両方の力や向きの変化を

指の部分で吸収しやすくなります。

 

また、指の弓に接触している部分は、

動かさず、常に固定していることも大事です。

 

次回は動作の仕方について書きます。

 

それでは。

こんにちは、ひでちぇろです。

 

これまで、抽象的な話ばかりでしたので、

具体的なテクニックの話を書いていきます。

 

当然ながら、プロの先生の方が

ボーイングは上手い訳ですが、

 

皆さんと同じアマチュアの人間が

どう考えて弾いているかというのも

別の視点ができて役立つと思いますので、

ぜひお読みいただければと思います。

 

まず、細かい技術以前の話です。

 

弾いたことがある方なら当然分かると思いますが、

右手のボーイングは非常に繊細な動作です。

 

微妙な違いが大きな音の違いになって現れます。

 

この繊細な動作を再現性を持ってできる様になるには、

何度も何度も繰り返し練習する必要があります。

 

長期間、継続的に正しい動作を繰り返して、

体に動作をインプットしていくと、

それが蓄積されて、ある時急にいい音が出る様に、

なります。

 

練習で動作を蓄積しては、

ある時ふっと上手くなることを繰り返し。

段階的に進歩してく感じです。

長期間の積み上げが大切です。

 

また、漫然とただボーイングで音を出すのではなく、

音を出す前に、

どんな音を出したいのか、

先にイメージしてから音を出すことも大切です。

 

そして、常にベストを尽くすこと。

テレビを見ながらとか、

携帯でツイッターをチェックしながらとかの

片手間ではなく、

本当に今出せるベストで集中練習していくことが

大切です。

 

集中して練習した時間が、

そのまま自分にとっての財産になって、

いざ人前で弾くときに自分を助けてくれます。

 

と、全体的なところはそんなところですが、

次回以降、具体的な技術について、

以下の様なテーマで書いていこうと考えています。

・弓の持ち方

・それぞれの指の役割

・肘の位置、手首の角度

・関節の先行動作

・弓の返し

・弓を弦に当てる位置と圧力

・スタッカート

・ピッチカート

・身体の姿勢、向き、動き

・良い音の定義

・鏡を見る

・弓の値段

 

途中で違うテーマに話がそれるかもしれませんが、

こんな感じで予定しています。

 

それでは。

こんにちは、ひでちぇろです。

 

今日はオーケストラで弾くことについて書きます。

 

当然ですが、オーケストラで弾くのは、

一人で演奏するのとは全く異なります。

 

たくさんいる共演者と共感(実際にリズムと音程を合わせる)し、

その共感でできた音楽でもってさらに聴き手と共感するという、

共感の二重構造なわけです。

 

チェロの場合は同じ音を出すチェロパート内だけでも

共感が必要なので、

さらに三重構造になり、非常に複雑になります。

 

私自身は所属しているアマチュアオーケストラで、

チェロの首席奏者を20年くらいやっていますが、

共演者と共感して合わせるのは本当に難しいです。

 

相当な事前の練習、

スコアの勉強、

演奏時の集中などやってもなかなか合わずに、

いつも悩まされます。

 

しかし、これらを体験することで、

音楽面、テクニック、練習不足な箇所等について、

自分の演奏がどんなものかよく知ることができます。

 

仕事や家庭以外の

音楽だけでの人間関係を作れるのも良いところです。

 

人間関係が広がってくると、

他のオーケストラで弾く機会、

室内楽を演奏する機会、

一線で活躍しているプロの先生と知り合う機会など、

世界が広がっていきます。

 

レベルアップにもなり、楽しさも倍増する、

アマチュアオーケストラ生活、

初心者の方にもぜひおすすめです。

 

では。