114番 僕は長い時間をかけて
114番目の詩。愛し合う喜びを感じながら。
僕は長い時間をかけて
何かを追い求めて生きてきた。
若い時には本能的に、
今は自由に、そして、意識して。
僕は何かを求めて生きてきた。
正義の味方、月光仮面、
左のほほも差し出せというイエス、
無為自然の哲学者。
途中に文学や心理学にも手を出した。
悲劇や喜劇、
人間のイデアや錬金術、
フロイト、ユング、フロムにロジャーズ。
今、老齢のファウストのように、
かつて悪魔と契約をした僕も最後に言いたい。
「時よ止まれ」
永遠なる今にこそ、あなたとの愛を。
113番 秋の冷たい雨の日に
113番目の詩。雨の日に温かさを感じながら。
秋の冷たい雨の日に
僕はあなたの温もりを感じて、
静かに丹田を動かし、
血液の流れを感じている。
I believe in You.
あなたはいつも僕と一緒で、
僕はいつもあなたを感じている、
I believe in You.
あなたは永遠に生きていて
僕と同じ呼吸をし、僕と同じ鼓動をしている。
あなたを今感じられること、
これが僕の人生の意味だった。
I believe in You.
あなたを今感じている、だから、
あなたを今信じている。
I believe in You.
112番 僕は老齢になって
112番目の詩。静かな決意を感じながら。
僕は老齢になって、
ようやく覚悟をした。
かつて予言者と言われた人間たちは、
そして偉大な詩人たちも、みな同じ決意をした。
この世の誰からも支配されない。
これが人間になるための決意だ。
ただ神を感じ、神に従うことだけが
人間の至福だと知ってしまった。
幼児性を残した人間は他者を支配したがる、
他者を利用しなければ自分が生きていけないからだ。
大人のつもりの政治家たちは国民を支配したがる、
税金を搾取しないと自分が豊かになれないからだ。
神は人間を支配しない、人間を利用する必要などない。
ただ存在し、つねに変化し、現象を起こすだけだ。
神に従うことは自由になるこ とだ。
自由という至福は、人間ではなく神を愛することから始まる。