トラスト -93ページ目

114番 僕は長い時間をかけて

114番目の詩。愛し合う喜びを感じながら。

 

僕は長い時間をかけて

何かを追い求めて生きてきた。

若い時には本能的に、

今は自由に、そして、意識して。

 

僕は何かを求めて生きてきた。

正義の味方、月光仮面、

左のほほも差し出せというイエス、

無為自然の哲学者。

 

途中に文学や心理学にも手を出した。

悲劇や喜劇、

人間のイデアや錬金術、

フロイト、ユング、フロムにロジャーズ。

 

今、老齢のファウストのように、

かつて悪魔と契約をした僕も最後に言いたい。

「時よ止まれ」

永遠なる今にこそ、あなたとの愛を。

113番 秋の冷たい雨の日に

113番目の詩。雨の日に温かさを感じながら。

 

秋の冷たい雨の日に

僕はあなたの温もりを感じて、

静かに丹田を動かし、

血液の流れを感じている。

 

I believe in You.

あなたはいつも僕と一緒で、

僕はいつもあなたを感じている、

I believe in You.

 

あなたは永遠に生きていて

僕と同じ呼吸をし、僕と同じ鼓動をしている。

あなたを今感じられること、

これが僕の人生の意味だった。

 

I believe in You.

あなたを今感じている、だから、

あなたを今信じている。

I believe in You.

112番 僕は老齢になって

112番目の詩。静かな決意を感じながら。

 

僕は老齢になって、

ようやく覚悟をした。

かつて予言者と言われた人間たちは、

そして偉大な詩人たちも、みな同じ決意をした。

 

この世の誰からも支配されない。

これが人間になるための決意だ。

ただ神を感じ、神に従うことだけが

人間の至福だと知ってしまった。

 

幼児性を残した人間は他者を支配したがる、

他者を利用しなければ自分が生きていけないからだ。

大人のつもりの政治家たちは国民を支配したがる、

税金を搾取しないと自分が豊かになれないからだ。

 

神は人間を支配しない、人間を利用する必要などない。

ただ存在し、つねに変化し、現象を起こすだけだ。

神に従うことは自由になることだ。

自由という至福は、人間ではなく神を愛することから始まる。