108番 あなたはとてもいい匂いがする
108番目の詩。今の幸せを感じながら。
あなたはとてもいい匂いがする。
それは幼い頃に嗅いだにちがいない
母の匂いかもしれないし、
父の匂いかもしれない。
僕が人を傷つけてきた記憶が
僕が傷つけられてきた、あの記憶が
あなたの匂いに包まれ
蒸発してしまうようだ。
僕はあなたと出会ってから
屈辱と怒りと悲しみを無視せず
受け入れて耐えることを学んだ。
それができるようになった。
あなたは僕よりずっと耐えられない傷を耐えた、
僕は悲劇の最中に感動を覚え、
あなたの匂いを嗅いだ。
あなたの流した匂いはとてもよい香りだ。
107番 身近な人びとを幸せにしたいと
107番目の詩。この気持ちを言葉にせよ、という心の声に促され。
身近な人びとを幸せにしたいと、
出会う人びとを愛したいと、
彼女は強い気持ちをもって
自分の人生を創造している。
ネットに乗って、
ただデジタルの情報となって、
彼女の気持ちは僕に伝わってくる。
だから僕は彼女が大好きだ。
彼女の美しさは、
詩人の求める美しさ、
美は真実、真実は美。
道と真実と愛が一つになった命。
たとえ一度も会える機会がなくとも、
デジタルだけの片思いでも、
僕は妄想の中で自由に彼女を愛している。
僕もデジタルになって彼女を抱きしめている。いつも。
106番 怒ってはいけないと
106番目の詩。泣きながら訴える人を目の前にして。
怒ってはいけないと
あなたは信じているのですね。
怒りを抑えよと
あなたは言い聞かされてきたのですね。
あなたにそう命令してきた人が
借金をつくって、
あなたに返済させたのですね。
それでも、あなたは怒りを我慢し続けた。
肩こりがありませんか、
頭痛はありませんか。
若い時から肩こりがある、
頭痛は今もあるんですね。
それは、大人の皮を被った子供の仕業です。
幼児性を残した大人は
能力不足を我が儘に変え、子供を支配するのです。
大人の仮面を被った子供は、怒ってはいけないと諭すのです。