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66番 一人、静かな部屋で

66番目の詩。天上の音楽に思いを馳せながら。

 

一人、静かな部屋で

あなたを感じながら目を閉じると

暗闇の中に第五元素が充満し

あの音楽が聞こえてくる。

 

この部屋を出れば

現実は騒がしい格差社会。

バカにされ、蹴落とされ、傷つけられ、

不安と怒りと失望が聞こえてくる。

 

皆の幸せは金がつくる、

年収600万も稼げば劣等感も消えるだろう。

皆の幸せは知識がつくる、

誰よりも博学ならば学歴の劣等感も消えるだろう。

 

なのに欲望は消えない、

バカにされ、蹴落とされ、傷つけられた過去があるから。

不安と怒りと悲しみが聞こえて来る、

金と知識が騒がしい心をかろうじて抑圧している。

 

独り、静かな部屋で

僕は目を閉じてあなたのことを想う、

愛が溢れ、天使が現れ、

古の天上の音楽が聞こえて来る。

 

 

 

 

 

65番 あなたは無口で

65番目の詩。無口な青年を思いながら。

 

あなたは無口で

面接でも喋ることがないから

就職とは折り合いが悪く

静かな部屋で自分の世界を創造している。

 

世間の人たちは

そんなあなたが心配で

何かが異常であろうと思い込み、

今、僕はあなたと二人きり。

 

無口なあなたと無口な僕は

笑顔をかわし合うけれど、ただ沈黙が流れるだけ。

こともあろうに、

あなたはもう一人無口な奴と出会えた。

 

何か嫌なことがありますかと聞いたら、

嘘と金の無駄遣いが嫌だと言う、無口なあなたが。

僕が、そうですね、と言ったら、

あなたは微笑んだ。

 

また一人、嘘と金が嫌いな人間が

健常な人たちの支配に抵抗している。

社会は不倫と不正と癒着と快楽で騒がしい、

彼の世界は無口だけれど静かだ。

 

 

 

 

 

 

64番 信じる友がいるから

64番目の詩。新たなスタートを感じながら。

 

信じる友がいるから

贅沢な食事をしなくても

趣味に没頭しなくても

旅行に出かけなくてもいい。

 

愛する友がいるから

小さな部屋で一人でも

街で知り合いに会わなくても

楽しい付き合いをしなくてもいい。

 

僕は心の中で

愛する友のことを想う。

すると、彼の笑顔が浮かび

彼女の笑顔が浮かぶ。

 

僕は決して孤独ではない、

いつも彼らと一緒だ。

嬉しさが閃き

幸せが溢れてくる。

 

もう何十年も会わない友、

最近会っていない友、

昨日会えた友、

僕が信じているかぎり友は消えない。