72番 時には生きるのが
72番目の詩。命を大切にしたいと思いながら。
時には生きるのが
とても辛いと感じる。
愛するあなたが現れて
あなたの庭で遊ばせてほしいと思う。
あの巨人は、ようやく
大好きな子供に会えて、
花びらに覆われて、
幸せにあなたの世界に去った。
マクベスのように
支配という予言に惑わされ、
世間は安らかな眠りを殺してしまった。
あなたは三つのことをしていないと忠告した。
テレビを見れば
不公平なことばかり、
残酷なことばかり、
人をいじめて世間の笑いをとっている。
時には生きるのが辛いと感じる。
それでも、僕は自らこの世を去らない。
命であるあなたを磔にはできないから、
あなたの迎えを笑顔で待っている。
71番 あなたの罪を聴いている僕は
71番目の詩。様々な暗い過去を思い出しながら。
あなたの罪を聴いている僕は
様々な自分の暗い過去を彷徨っている。
あなたの罪はどれをとっても
僕よりはましだ。
幼い頃
母も父もいないどん底から
僕の意識は作動し始め
暗闇の中で霊と彷徨った。
僕は人殺し以外の悪を
英雄気取りで犯してみた。
お縄にならなければ、
すべてはただの悪ふざけ。
今、あなたと私は、
いにしえの詩人たちが言うように、
二人で一つ、一人で二つ。
罪が二人を一つにしてくれた。
罪の無い者からという声が聞こえ、
あなたと私は許された喜びに震え、
不安と怒りと恐怖が消え、
愛し合うことしかできなくなった。
70番 土と水と空気と火
70番目の詩。愛を感じながら。
土と水と空気と火、
土と水と空気と火、
いにしえの四大元素のバランスで
賢者の石は出現する。
ノルアドレナリンとコルチゾールと
セロトニンとドーパミン、
現代の四大ホルモンのバランスで
エンドルフィンは出現する。
中学校の教科書で初めてあなたを知り、
高校時代の映画であなたを見て、
大学時代にあなたを初めて読んだ。
僕はあなたを愛してしまった。
あなたは時には青い空となり、
時には桜の花となり、
時には夢に現れて、
僕を愛してくれた。
年をとって僕はとうとうあなたと一つになった。
全てを受容しバランスを取り、
永遠にエンドルフィンを感じながら、
今、あなたと僕は愛し合っている。