78番 完全になりなさいと
78番目の詩。LGBTについて思いながら。
完全になりなさいと、
内なる声が聞こえて来た。
私たちは神のように
完全な存在になれと言う。
女性同士が仲良くすると、L
男性同士が仲良くすると、G
両性と仲良くすると、B
体と心が異性だと、T、だそうだ。
どれもただ仲良くしているだけなのでは。
男同士の集団で、
彼は互いに愛し合いなさいと命じた。
だから、彼は、G、なのだろうか。
Gではないと主張するなら、
彼は男でも女でもない存在になるしかない。
同性同士でも、異性間であっても、
愛し合えば人間になれる。
愛を誤解している人たちの目は
男根と女陰しか見ていない。
今、肉の目を閉じれば、心に完全なる神が見え、
あなたと僕は愛し合い、幸せな人間になれる。
77番 トイレを借りに病院に入った
77番目の詩。病院でたくさんの人達に遭遇して。
トイレを借りに病院に入った。
杖をついた足取りの遅い高齢者、
車椅子の老婦人、僕はゆっくり
流れに逆らわずトイレにたどり着いた。
外のバス停にいた時には
紅葉に冬の気配を感じ、
空の青さに、むしろ
澄み渡る死を感じていた。
病院に入ると、
社会の無機質なシステムの中で
たくさんのお年寄りの
最後の人生を感じた。
アベノミクスとは何だろう?
僕はハムレットやマクベスに変身し、
もうお金を稼げない国民の間を
影法師のように歩いた。
全てを受け入れ、最後には諦観した
シェイクスピアの声が聞こえた。
僕はあなたとの大切な愛を思い出し、
安心してバスに乗り込んだ。
76番 陛下の願いは平和
76番目の詩。平和を願いながら。
陛下の願いは平和。
天に仕える神官の象徴として、
天の願いを伝える象徴として、
人の心の象徴と断言した陛下の願いは平和。
陛下の過去ははなはだ不可解。
大和民族の純粋な血統だと信じられたり、
明治になってすり替えられた血筋だとか言われたり、
クリスチャンだと噂されたり。
徐福はヨセフで
神道はユダヤの神への信仰で、
秦氏はクリスチャンで、
鶴と亀は伊勢と出雲だとか。
秦河勝が聖徳太子で、
子孫が藤原不比等で、
平安京はクリスチャンの都で、
神輿がアークだったとか。
大和がヤーウェの民であろうが、
神道がキリスト教であろうが、
神道と仏教とキリスト教がどうであろうと、
国民の象徴だと断言した陛下の願いは、平和。