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蝶好きなhideのブログ

蝶を採ったり飼育したりするのが好きな62歳のおじさんのブログです。
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右下のテーマは、アゲハチョウ・シロチョウ・タテハチョウ・シジミチョウ・セセリチョウ・ジャノメチョウ・マダラチョウの順に並んでいます。

2023年6月23日~6月25日の石垣島・西表島の採集旅行ではクチナシの木の実よりイワカワシジミの幼虫を採取してきました。

クチナシの木があっても大きな実がついていないとイワカワシジミの幼虫はなかなかいません。

明るい環境よりもやや日陰のクチナシの木の実に幼虫は見られます。

今回は6月23日に幼虫(多分2齢)の入ったクチナシの実を3つほど持ち帰りました。

 

幼虫は実の中身を食し、最後には実の中で蛹になるという特異な性質を持ちます

(ただし春型はクチナシの花を食し木の枝上等で蛹化します)。

途中の写真が全くありませんが7月5日以降の飼育記録です。

 

2023年7月5日 クチナシの実と実から出て徘徊するイワカワシジミ幼虫

 

2023年7月5日 クチナシの実と実から出て徘徊するイワカワシジミ幼虫

その後実の中に戻った。

この行動はイワカワには実が枝から落ちないように糸を吐いて固定する習性があるので、それかもしれません。

 

2023年7月11日 予備用のクチナシの実は冷蔵庫で保管しておきます。

 

2023年7月11日 予備用のクチナシの実は冷蔵庫で保管しておきます。

幼虫が1個の実を食べ上げたらば次の実に移るので予備用が必要です。

初齢~終齢の間 実が大きければ2個、小さければ3個位 トータルで食します。

 

2023年7月11日 クチナシの実からこういった紫色の排便があると蛹化の前兆です。

この穴は幼虫の成長とともに段々と大きくなっていきます。

 

2023年7月13日 クチナシの実をカッターで切ったところ。蛹が見えます。

通常は穴の反対側に蛹化しています。

普通は実の中で蛹化するが時々飼育容器にしいたペーパータオルの間で蛹化するものもいるので

間違って捨てないように注意です・・・!

2023年6月23日~6月25日の石垣島・西表島の採集旅行ではシロウラナミシジミが石垣島で沢山見られました。現在は沖縄本島でも発生しているそうです。

昔は主に西表島の白浜のシュクシャ(ショウガ科)で発生していましたが、近年はどの島でもゲットウ(ショウガ科)でよく発生しています。他にウコン、クマタケラン(いずれもショウガ科)でも発生します。

ゲットウの花をつまんでくると結構な確率で幼虫が得られます。

また♀とゲットウの花を一緒にいれておくと簡単に産卵します。

 

代用食はスーパーで売っているミョウガとインゲンマメが使えますので飼育は超楽です。

ミョウガは中齢以降の大きな幼虫だと中に食い込んでいても見つけやすいですが小さな幼虫は見失いやすいので、初齢~中齢まではインゲンマメが使いやすい気がします。

 

2023年6月27日 石垣島産 ゲットウの花 左下に幼虫の排出したピンク色の糞がみられる。

 

2023年6月27日 石垣島産 ゲットウの花 花に食いこむシロウラナミシジミ幼虫 尾部がみえる。

ピンク色の糞の排出あり。

 

代用食のミョウガ スーパーで購入 余ったら味噌汁に入れます?

 

代用食のミョウガ 包丁で半分に切ります。

カッターナイフで切ったら刃が水分でさびてしまいました(T_T)。

 

2023年6月28日

代用食のミョウガに食いこむシロウラナミシジミ幼虫 すりおろしたような糞をします。

 

2023年7月4日

代用食のインゲンマメを食するシロウラナミシジミ幼虫 

2023年7月です。石垣島産スミナガシは自宅の庭にあるアワブキの葉に産卵するか試してみました。

石垣島ではスミナガシはヤンバルアワブキを食しています。

以前石垣島でヤンバルアワブキの葉にいたスミナガシの幼虫を採り自宅で飼育していました。終齢となってヤンバルアワブキの葉がなくなったので庭のアワブキの葉を与えたら死亡してしまいました。

最初からアワブキで育てていれば死亡する事はないのか?

その辺を今回実証してみましょう。

 

スミナガシ♀は水槽にアワブキの切り枝を入れておいたら簡単に沢山の卵をアワブキの葉に産んでくれました。大変喜んでいたのですが、実は結局2頭しか孵化しませんでした(T_T)。

原因は不明です・・・・。

気を取り直して大事に飼う事にしましょう。

7月15日現在 順調にアワブキの葉を食して成長しています。

 

2023年7月1日 石垣島産スミナガシ アワブキの葉表に沢山産卵された。

 

2023年7月1日 石垣島産スミナガシ アワブキの葉表に沢山産卵された。

しかし結局2卵しか孵化せず・・・。

 

2023年7月8日 石垣島産スミナガシ幼虫 葉先にしゃちほこのような形で静止

 

2023年7月13日 石垣島産スミナガシ幼虫 葉先に静止

 

2023年7月15日 石垣島産スミナガシ幼虫 アワブキの葉を食す。

アワブキの葉が古くなり変色しかかっている。この後新しい葉に交換。

 

2023年6月25日 石垣島です。トラップは6月23日に現地にて仕掛けてありました。

蝶の種類によってはトラップをしかけてすぐに集まってくるものと数日たってようやく集まってくるものと

あるようです。

スミナガシは割と当日でも集まってくる感じです。

6月25日に現地に着いてトラップをみると何も蝶は来ていませんでした(T_T)。

しかし少し待っているとトラップの臭いに引き寄せられたかスミナガシがフワフワと現れ無事ネットインしました。

めでたしめでたしでした(^_^)!

 

2023年6月25日 石垣島 スミナガシの生息する森林

 

2023年6月25日 石垣島 持参したトラップ 植木鉢用の受け皿に入れて地面に置いておきました。

洗濯ネット、ストッキングに入れて木につるしておいてもいいです。

黒変したバナナ 発酵したパイナップルで強烈な臭いがします。

蠅が沢山寄ってきています。

 

2023年6月27日 自宅にて 石垣島産 スミナガシ ♀

 

 

 

2023年6月23日~6月25日の石垣島・西表島採集旅行です。

今回はスミナガシを採りたくてトラップを自宅にて作成し旅行に持参しました。

現地でトラップを作ってもいいのですが、今回は2泊3日と日程が短いので自宅でバナナにパイナップルを加え焼酎で漬け込んだものを熟成させ現地に持ち込みました。

 

2023年6月18日 出発数日前 

コンビニでバナナを大量に買い込み適当に皮をむき、ビニール袋に入れて焼酎をぶっかけます。

焼酎は「薩摩白波」が臭いが強くタテハの誘因に有利です。

 

2023年6月21日 日差しの強いベランダに放置しておくと発酵し、バナナは黒変しドロドロとなり強烈な甘酸っぱいにおいを発します。ここでパイナップルを追加。

パイナップルは最初からバナナと一緒に入れててもいいです。

 

2023年6月21日 発送前 焼酎は少し捨てます。適度に焼酎を減らしておいた方が軽くて持ち運び

やすいし容器の破損も防げます。

現地に着いたらコンビニで焼酎を買い継ぎ足して使用します。

 

2023年6月21日 発泡スチロールの容器に入れて3重のビニール袋で厳重に包みます。

包装がゆるいとかなりの臭いを発するので周囲の迷惑になりますので・・・!

これを宅急便にて、宿泊する羽田空港のホテルに送りました。

 

2023年6月23日~25日の石垣島・西表島採集旅行ではオオシロモンセセリの幼虫も採りました。

ゲットウの葉に造られた巣で幼虫の居場所がわかります。

巣の中が空の事もしばしばあります。他の場所に移動したり外敵にやられたりするのでしょう。

蛹もゲットウの巣の中で造られます。

ゲットウの葉は肉厚で長持ちするので飼育は簡単です。

 

2023年6月25日 石垣島 ゲットウの群落の見られるオオシロモンセセリ産地

 

2023年6月25日 石垣島 ゲットウの葉に造られたオオシロモンセセリ幼虫の巣

 

2023年6月25日 石垣島 ゲットウの葉に造られたオオシロモンセセリ幼虫の巣

 

2023年7月8日 石垣島産 オオシロモンセセリ 蛹 羽化が間近

 

2023年7月9日 石垣島産 オオシロモンセセリ 羽化 南国らしい優美な蝶です(^_^)

 

2023年7月8日 西表島産 ルリモンジャノメ幼虫です。

ほぼ順調にアレカヤシの切り枝を食べています。今までは発泡スチロールの容器で飼育していました。ある程度幼虫が大きくなってきたのでアレカヤシのプランターの葉上に幼虫を放つことにしました。

 

2023年7月8日 西表島産 ルリモンジャノメ幼虫 今まで発泡スチロール容器で飼育

 

2023年7月8日 西表島産 ルリモンジャノメ幼虫 アレカヤシの葉をカットして幼虫を集めた

 

2023年7月8日 西表島産 ルリモンジャノメ幼虫 主に葉裏にいます。

 

2023年7月8日 西表島産 ルリモンジャノメ幼虫 プランターのアレカヤシの葉上に虫ピンで

幼虫の乗った葉を固定 いずれ幼虫は自発的に新しい葉に移動して摂食開始します。

 

ネットで購入したアレカヤシ よくホテルや飲食店、オフィス等に飾られています。

 

ネットで購入したアレカヤシにネット掛け 幼虫を放ってあとは自然に幼虫が育つのを

経過観察していく。

 

西表島産 ルリモンジャノメです。

自宅に帰ってきて観葉植物のアレカヤシをセットし♀2頭を放ち産卵させていました。

アレカヤシはネット上で沢山販売されており入手は容易です。

容易に産卵しアレカヤシ葉裏に多数の卵が産まれました。

その後無事に孵化しアレカヤシを順調に食しています。

 

2023年6月27日 ルリモンジャノメ ♀ 鱗粉がとれて裏面なのでわかりにくいですが、♂に比べて♀の方が表面の斑紋が青白っぽく(♂は青)発達しています。

 

2023年6月27日 観葉植物のアレカヤシをネットで買って産卵セットを組みました。

 

2023年6月27日 アレカヤシの葉裏に産まれたルリモンジャノメ卵

 

2023年6月27日 アレカヤシの葉裏に産まれたルリモンジャノメ卵

 

2023年7月1日 アレカヤシを食するルリモンジャノメ初齢幼虫

 

2023年7月1日 アレカヤシを食するルリモンジャノメ初齢幼虫 上側には孵化直前の卵

 

2023年6月上旬です。新型コロナが第5類に引き下げられ旅行者が急増している昨今です。

突然ですが3年ぶりに八重山諸島に行きたくなりました。

今なら石垣島のヒメウラボシシジミ、西表島のルリモンジャノメ、他に何らかのマダラ類の迷蝶が採れるのでは?というもくろみです。

早速、ネットで飛行機、ホテル、レンタカーを予約します。

 

2023年6月23日 羽田発 JAL 971便 737-800機にて朝 6時45分に出発 スムースに石垣空港に

9時50分に到着。早速レンタカーを借り石垣島内を採集にでかけます。

期待と不安の入り混じった気持ちでポイントを回ります。

まずヒメウラボシシジミですが最初に発見されたという有名ポイントに行きましたが、全く姿を見ませんでした。先に採集者が1名おられ話をすると「ヒメウラボシシジミはこの場所はもういないみたいだね。全く姿を見ない。」との事でした。色々周辺を歩きますが全くいませんでした。行けば簡単に採れるだろうと甘く考えていたので大きく落ち込みました・・・・。

天気は快晴でヤエヤマカラスアゲハ、ミカドアゲハ、コウトウシロシタセセリ、リュウキュウムラサキ、ナミエシロチョウ等はみられ蝶影は濃く楽しめました。

この日はヒメウラボシシジミのいるというもう1つの別ポイントにも行きましたが、こちらも採れずまたまた落ち込みました。

 

しかしその後気を取り直して別ポイントに行きクチナシの木を見てイワカワシジミの幼虫の入った実をいくつか採り、あとはシロウラナミシジミ♀を採卵用に確保しました。

この日は最後にスミナガシ狙いでバナナ、パイナップルを焼酎でつけたトラップをあるポイントに仕掛けて終了となりました。

6月24日は朝8時30分の船で石垣島から西表島に向かうのでホテルで早めに寝ました。

はたしてルリモンジャノメは採れるのでしょうか?

 

6月24日9時10分過ぎ 西表島の大原港に着きポイントまでレンタカーで走ります。ルリモンジャノメは2021年10月に西表島で採集されその後ヤシ科植物を食し発生を続けているそうです。やや薄暗い林内で成虫が飛んだりヤシ科植物の葉上にいるのを発見し無事ネットインしました! 飛び方はゆるやかでした。

結局2♂、2♀を採集しました。鮮度は♂、♀ともに結構すれた状態でした。

採卵のために♀は生かして持ち帰りました。

 

2023年6月24日 西表島 ルリモンジャノメ 採集ポイント ヤシ科の植物の生えるやや薄暗い林内

 

2023年6月24日 西表島 ルリモンジャノメ 採集ポイント ヤシ科の植物の生えるやや薄暗い林内

 

2023年6月24日 西表島 採集したルリモンジャノメ  2頭の♀ 採卵用にアレカヤシをセット

6月25日までに 計6卵を産卵

 

 

 

その後ハヤシミドリシジミ幼虫は順調に成長し2023年5月21日前蛹、5月22日蛹となりました。

かなり大きな蛹で♀かと思われました。

 

6月8日に大変立派なハヤシミドリシジミ♀が羽化しました。

うまくいって何よりでした(^_^)!

 

2023年5月21日 ハヤシミドリシジミ前蛹

 

2023年5月22日 ハヤシミドリシジミ蛹

 

2023年6月8日 ハヤシミドリシジミ♀ 羽化