ルーキーZ(西陣)
三共の「フィーバー」・平和の「ブラボー」と並びデジパチのブランドとし
て西陣の「ルーキー」は当時としては抜群の知名度を誇っていました。
初期のデジパチは各メーカーがインパクトのある名称に工夫をこらし
ており、ニューギンは「エキサイト」、三洋は「パニック」、大一は「アイド
ル」という冠名を後継機に引き継いでいます。
西陣は「ターボ」というブランドも発表していたのですが、ルーキー登場
後は、以後のブランド名はこちらが採用されるようになりました。
当時主流だった3箇所のスタートチャッカーは、中央ヘソ部分と両サイ
ドにある、飛び込み式肩チャッカーになっています。
この肩部分への入賞が結構馬鹿にならない頻度でありますので、ヘソ
以上に注意が必要とされました。
ルーキーZは係数方式(現在の出目に、あらかじめ内部で用意されてい
る乱数を加え、デジタル停止時に全てが揃っていれば大当り)という抽選
方法を取っていましたので、ストップボタンでの攻略が可能となっていまし
た。但し、これはルーキーに限らず当時のデジパチほぼ全ての機種が、
何らかの攻略要素を持っていたのです。
当時はパターン目というものが存在し(乱数が5種類なら大当りの直前の出
目は5種類、その前なら25種類、更にその前なら125種類)このパターンを
把握する事で大当りを狙うチャンスが増やせたわけです。
パターンから外れた場合はストップボタンを使用すると、ランダムな数値
が加算される。従ってパターン突入→そのまま消化。パターン外れ→ボタ
ンで出目を変更させる。
ルーキーZがこの攻略で特に被害を受けたのは、地域的な裏物が広く
蔓延していた事も原因の一つです。関西地区で有名だったバージョン
には、モーニング機能も装備されており(朝一出目が大当り直前パターン)
更に本来ランダムなストップボタンでも、ある程度狙い打ちが可能だった事
が上げられます。
当時は機種専門の攻略プロが多数存在しており、「パニックプロ」や
「ルーキープロ」と呼ばれる人達が設置店を求めてあちこちを放浪し
ていたそうです。
ステップQ(ニューギン)
一発台の役物にオリジナリティが加わりだしたのは、ある程度設置が
広まってからで、基本的には「過去に使用していたものを流用する」と
いう機種がほとんどでした。
元々ゲーム性よりも、ゲージや大当り後の時間効率が重視されてい
たので、わざわざ役物にまで手間をかける必要がなかったのかも知
れません。
ステップQも当時は比較的多くの平台で採用されていたスロープ式の
役物をそのまま採用していました。
画像ではちょっと分かりにくいかも知れませんが、天穴両サイドから
入賞した玉が3段になった役物を下って、下段の中央に到達すれば
大当りするというものです。
平和のパチンコ「フジコにおまかせ」や「ブラボーファイブ」のステージ
のような役物といえば、イメージが伝わるでしょうか?
この頃になると、アタッカーや電チューも搭載された電役機が一発台
に使用される事が増えてきました。大当り後の打ち止め時間が安定
するというメリットがあった為です。
しかし、一発台はジャンルとしては一般に定着はしていたものの、正式
な検定ではあくまでも「普通台」として申請されています。
役物が地味なのは、明らかに一発台として使用するようなものだと検査
の時点で落とされる可能性があったのかも知れませんね。
セル盤も比較的地味なデザインが多いのですが、これは「メインの釘の
動きをセルと比較してチェックされる事を恐れた為」、入賞口周辺には
何も描かないようにしていた事も影響していると思います。
レディースオープンED(ニューギン)
新要件施行後、遊べる羽根物の代表格として人気を得ました。
羽根に拾われた玉は役物左の人形のパットで右側にあるグリーンを
狙うという、羽根物ならではの楽しさがありました。
グリーンは通常時と大当り最初はゆっくりと回転しており、大当りとなる
穴に入賞するにはピンが邪魔をするようになっていました。
しかし、勢い良く右の壁に当って、はねかえった玉がカップに入賞する等
イレギュラーな大当りも多く、外れ穴(役物手前)に落ちるまで期待感が
常にありました。
大当り後半はピンが奥で停止する為、入賞率がアップしたので、継続も
比較的容易な機種でした。
更に大当り中限定で一旦外れた玉も再び人形の方に戻ってくるという
「打ち直し機能」もありましたので、「はまってようやく大当り→即パンク」
という事は滅多にありませんでした。
この頃になると、羽根物はジャンルとしての人気の落ち込みも激しく、
稼動だけでなく、設置率も減少の傾向にありました。
そのような状況で登場しただけに、残念ながらこれだけ面白い羽根物で
すらマイナー機種扱いになっていました。
ニューギンは羽根物に対して比較的積極的な開発を行っていますので
リメイクを検討しているのならば、是非とも復活させて欲しいものです。
しかし、このキャラって何となく西陣のニューモンロー に似ているような・・??
ビッグウェーブⅠ(三共)
スーパーコンビ で一発台というジャンルを一気に広めた三共が
更に分かり易さをアピールして登場させたのが、このビッグウェ
ーブです。
コンビの場合、役物の3つ穴クルーンは個体差や台の傾斜等で
見た目通りの振り分けとは異なり、ひどい場合には、10分の1以
下でしか大当りしない事もしばしばありました。
又クルーンの性質上、台を叩く、揺らす等のゴトすれすれの行為
が頻発し、店と客でトラブルが発生する事も珍しくありませんでした。
回転体の役物を採用する事により、偶然や癖の要素を排除しつつも
振り分けによって、大当り機会を維持させる事に成功したわけです。
只この役物自体は、それ以前の普通機等でも既に採用されており、
この機種のオリジナルだったというわけではありません。
当時はこのように同じ役物を使い回した機種、というのは珍しくなく
場合によっては、全く同じ物が他社の機種で採用されていたという
事もしばしばありました。
ビッグウェーブはその後、更に回転体の振り分けを増やした「ターゲ
ットⅠ」(回転体が5分割)されたものも登場しました。
基本的に大当り(ビッグウェーブの場合は一番小さな穴に入賞)する
と右側のチュリーップが開くわけですが、ロング穴だと真ん中、鍵穴
だと左のチューリップが開放しますので、末期には客寄せの為に、
左右どちらが開いても大当り、という過激調整をしているお店も結構
ありました。
又、極一部(というか多分ここだけ)のお店では本来の釘を無視した
調整で営業をしていました。
■以下めるまがより
ビッグウェーブで忘れられないのが、元ゲージの釘を限界まで調整し
て天穴から役物に飛び込むように改造していたお店があった事です。
先ず本来の入り口は完全にふさいでいます。
天穴の釘を思い切り開けて、天4本の釘は閉めています。
運良く天釘を抜けた玉はほとんどが天穴に入賞します。
が、この時入賞からもれた玉はいびつに調整した釘のお陰でそのま
ま役物に入賞するようになっていたのです。
本来の一発台よりもそこそこ天穴に入る為玉持ちも良く、釘にはじか
れて役物に向う動きが斬新だったのですが、3日程で普通の釘に戻
っていました。
勿論他のお店でこんな調整は見た事ありませんから、このお店の釘
師がゲージから閃いたのだと思います。さすがに釘をいじりすぎたの
で、警察から警告を受けたのかも知れません。
もしかしたら近隣のお店がチクった可能性も考えられますが、今とな
っては確かめる術もありません。只自分としてはこのような貴重な調
整を体験できた事自体を喜ぶべきなのでしょうね。
■ここまで
一発台というのは店の方針が素直に出るのですが、さすがにこれは
自分でもやばいと思いましたw
でも、凄く面白かったのを覚えています。
一発台の性質上、釘の調整を完全に把握しないと日々の営業できち
んと収支が上げられませんので、一度設置された台は余程の事がな
い限りは入れ替えられる事はありませんでした。
ビッグウェーブも、新要件に移行した設置期限ギリギリまでかなりの
台数が残っていたような気がします。
中には入れ替えが間に合わず普通機として、営業している所まであり
ましたから・・・(一発台はノーマル調整に戻した場合は普通機の扱い
となるので、その場合は稼動させても問題がない)
■クルクルボール2(マルホン)
旧要件時代に登場した、マイナー羽根物。
なんで、こんな台を紹介するのかというと・・・・
個人的に大好きだったからです♪
スライド式アタッカーに拾われた玉は、役物内のクルーンの中を
機種名どおりクルクル回って、手前の穴に落ちたらそのままVへ
誘導されます。
クルーンの穴は3つしかないのですが、一定時間でクルーンが傾き
玉を全て奥へ流してしまいます(当然絶対に大当りはしない)
その為、連続入賞させると、クルーンでの滞在時間が増えると共に
玉同士の干渉によってVへ入り易くなっていました。
大当り中に役物の中で玉が回り続ける様子は中々壮観なものがあり
ました。
打ち止めや大勝ちした記憶は全くないのですが、何故か良く打ったと
いう印象だけが残っています。





