






さて
私が銀行員時代に遭遇した
少し怖かった話をしたいと思います
私はローンセンター勤務で
住宅ローンを受け持つことが
多かったのですが
顔馴染みの融資長に呼ばれて
住宅ローン希望のお客様に説明をするため
支店へ向かいました
なかなかローンの内容を
詳しく説明できない行員さんも多いので笑
よくいろんな支店に呼ばれてました

お客様、担当の不動産屋(建築も担当)
融資長と私
で、席に着きました。
お客様は死別のシングルマザーさん
今回、旦那さん名義の土地を相続して
家を建てるっていう話だったと思いました
(若干記憶があやふやだけど)
お客様は不動産の担当者さんと
にこやかに話していて
旦那様が亡くなって大変だったときに
その担当さんがいろいろと
親切にしてくれたり
お世話をしてくれたんだそう
信頼関係築けているなぁって
思った記憶があります

住宅ローンの内容としては
まず広い土地を2つに分けて
片方に家を建てる
(うんうん、なるほどね)
もう片方は
不動産屋の名義にする
(…)
………
え??
なんで????

話はどんどん進む…
家の間取りはこうで
時期はこのくらいで
借りたい額はこのくらいで…
まぁ、そこはさしたる問題はなく
納得いく範囲内
私の頭のなかは、
なぜ分筆した土地が
半分不動産屋の名義になるの?
ってことだけ
でも誰も疑問に思ってないみたいな雰囲気
その中で私一人だけ20代で若かったし
本来は別に不思議ではないことで
私だけがおかしいと思ってるのかな?
と不安でした

だから最後に1回だけ、不動産屋に聞いてみた
「あの、確認なんですが
土地を分筆して
片方は○○不動産さんの名義に
されるんですよね?」
「はい」
「それは、なぜですか?
贈与になる可能性もあると思うので
気になって…」
「そういうことになってるんで」
「はぁ…」
お客さんもなにも言わない。
融資長もなにも言わない。
じゃあ、そういうことになってるんなら
お客さんが良いなら良いか、
と思ってローンセンターに帰りました

その日の夕方、私宛に電話が入りました
お客様からでした
長くなりそうだから続きます
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