ゆるぎない「支えられ」感・円柱を体幹に入れる! ———『0秒で理想体形』 | hermioneのブログ  かるやかな意識のグリッド(の風)にのる

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バシャーリアン。読むことで意識が変わるようなファンタジーや物語に出会ってゆきたい。

なんというか、とても大風呂敷なタイトルの本です。

が、

ふたりの著者が前後半を分担して書いています。ひとりは、重心を足のどこに置くか(バランスポイント)、もうひとりは「カラダに円柱を入れる」。この二つだけやればいいのです。

 

それですぐ理想体形になるかどうかはともかく、習得が0秒であるということ、覚えやすく、いきなり気持ちよさのコツがつかめ、しかも「円柱」のほうは初めてみたイメージワークなので、ちかごろでは小池義孝さんの本

 

https://ameblo.jp/hermione3/entry-12370685511.html

 

 

に続いての私のヒットです。

 

 ボディワーク関連では

 

①、スクワットとか筋トレとかがメインになっていない(これ続かないので)

②、脳を使ってボディイメージを再編成

③、しかもワンポイントである。

 

 という3点で、本を探しています(イメトレはやみくもに筋肉を動かすよりよいことが、最近のスポーツ生理学の研究でも言われています)。

 

★ で、今回の2ポイントの一つ目はまず「バランスポイント」

 要するに足の外くるぶしと内くるぶしの間を意識し、そこに重心を置く。

 

 ↑すると、カラダが楽になる例。このバランスポイントの位置を使って、玉をローリングする感じで歩くとよいとのこと。一瞬でねこ背も消える、という気がします。

 

★つづいて、瞠目の「円柱を入れる」! 下の図のように肋骨の下から、丹田あたりにかけて、円柱を入れて感じてみます。赤線はもともと本に入っているもの。

 

「体幹部分の筋肉に少し力を入れて、その状態をキープしながら日常動作を行うこと」が目的とのことですが、そんな解剖学的な知識を言われても、脳はただ力んでしまうだけなので、カラダとの共通言語であるイメージで、体に働きかけます。赤線部分=「筋肉でも骨でもない、第三の意識として「円柱」をイメージします」

 

 鉄のように堅いものではなく、プラスティックというか弾性があり、形状記憶するものという感じです。中が空洞、ではなく(空洞でもコルセットイメージとして使えると思います)、しなやかな物質(と私は感じます)。

 これを、立つ、座る、食べる、掃除機をかける、洗濯する、階段ののぼりおりなどありとあらゆる生活の局面で使えばよい、と40ページ(シーン)にわたって、丁寧なイラストとともに、その効用(やせるとか、動きが楽だとか,姿勢がぐんとよくなるとか)も付記してあります。

 

 しかし、どこがよいかといえば、これも小池義孝さんの本と同じように、

「一瞬、0秒で、体が整う」こと。

 丹田のみのワンポイント、とか、高岡英夫さんのセンターラインのようにライン一本、というのは読んだことがありました。ところが、これは三次元の立体イメージで、「円柱」。身体にさらにしっくりはまります。

 

 まずこれを意識すると、胃のうしろから腰にかけてきゅっと「支えられ感」が生まれ、そして自然にその中で下のほうに重みが下ります。丹田ひとつに重心を持っていこうとしたときよりも、圧倒的に自然にその状態になります。

 さらに背骨がどうなっているか(右へ曲がっているとか、ねじれているとか)が、なぜか、わかります。そしてこの筒に教えられる感じで、そちらへ体をひねりたくなります。

 また、「内側に意識を向ける」点でも効果が高いです。ハートチャクラとか、丹田、とかはワンポイントですが、これだけの円筒を自分だと感じると、自分の「しっかり感」が三次元になって、現実空間に刺さっている、はめこまれて中で自分が守られている、感じがします。

 

 難しいことはまったくないです。

 

 かかとの間に中心点(これもボールのほうがよい)を感じて歩く(新保泰秀)ことと、円柱を入れる(佐々木豊)ことだけ。これはお勧めです。

 

 帯の下のほう(一番上の写真で少し切れていますが)には、「ジム通いや運動が継続できない人への最終救済法」とあり、まさに

「三次元イメージ」ならではの強さを生かしたメソッド。

 

 

 

 

★『0秒で理想体形メソッド』新保泰秀、佐々木豊、主婦の友社 2018.1

 

 何回か自己記事(「タクシーを呼ぶワザ」他)にも書いている、関野あやこさんの「アンフィニ」メソッド(「ごろごろストン」=youtubeにイメージ映像もあがっています)も、さいしょは、カラダから球体をはがして転がすのではなく、円形の色紙をはがすイメージでした。

 それは何色ですか? と自分にきいて、自分にくっついているその紙をはがすと、下にまた別の色紙があって、どんどんはがしてゆきます。「(ネガティブな思い)とかは、何層にもなっているんです。だから、一枚はがしたら、下からもっと古いものが出てくる」ということでした。これは色を中心に見る感じで、やりやすかったですが、自分の身体イメージが二次元。

 その二次元イメージが進化して、二十一世紀になると、カラダからすっぽり球体を抜いて転がすように進化していった、というわけです。からっぽになったカラダの穴(ダリの絵みたいです)に、宇宙の風を通すという、なんにもなくなるすがすがしさが出てきます。