Maarten Van Severen
昨日、打ち合わせで愛用のMVS ChaiseのデザイナーのMaarten Van Severenさんが亡くなっていたことを知りました。まったくもってうとい限りで、恥ずかしいです。「置かれている環境の中で、できるだけ自然でありたい」という言葉通り、変に目立たないのに不思議と存在感がある家具です。一見、不安定のように見えるのですが、一度身体を預けると包み込まれるようにぐっすり熟睡できるすごい寝椅子なんです。下の映像のコールハースの「ボルドーの家」のインテリアもすごかったし、他の家具も素晴らしかったので、新作がもう見れないと思うとさみしい気分になりました。
ブロークン
映画「ブロークン」ではノーマン フォスターが設計した30 St Mary Axeビル(上写真)が印象的です。このビルは実際にロンドンで見ても違和感がありますが、映画の中でもその違和感をうまく利用している感じがします。日常の歪みを感じます。鏡とかカプグラ症候群とか内臓逆位とか謎っぽいですが、それは前作の「フローズン・タイム」がすごく解りやすかったので、今回はわざと受け手によってまったく解釈が自由な設計にするためのものかな、と思いました。
マルタのやさしい刺繍
映画「マルタのやさしい刺繍」を観た。この映画はスイスの山村で夫を亡くした老女が若い頃の夢だったランジェリーブティックを開いていくというお話。歳をとったらこうしなければとか、こんな趣味を持てばなどと大きなお世話を息子や娘は言ってはいないか?意外に子供時代に勉強やれと言われて、うるさいなーなんて思ってたくせに、今では逆に親にこんなことを言っていたりする。親のことを考えているつもりでも、それは子供のエゴかもしれないこともあるんだと考えさせられた。この映画では「年齢は関係ない、やりたいことをやればいい」ということ以上に、親子の関係を考えるきっかけになった。家族全員が生きたいように生きて、成立する関係が気持ちいいし、心をフレキシブルにしておけば、図らずも家族はいい方向に進むのではないだろうか。話は変わるが最近のHakuhodo DY media partnersの映画の買い付けはいい映画ばかりだ。
コーラスライン
映画「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」を観ました。生きることに素直な姿を目の当たりにして、冒頭から泣いてしまった。元の「コーラスライン」はマイケル・ベネットがダンサーをベースに描いてはいるが、これは人間そのものだし、ある特殊なコミュニティを切り取ったわけではない。サラリーマンを切り取っても、デザイナーを切り取っても同じように苦悩するところが見れるはず。みんな常にチャンスをつかみたいし、不景気だからといってひっこむより前に出なければ、何にも起こらないんだって身にしみた。ましてや就職活動中の人には、オーディションをする話のオーディション風景に自分を重ねずにはいられない。群舞になってからがまた長い道のりのスタートです。









