都会の幸福と森の生活の間
日本の人口が減っている。80年後には4000万人くらいの国になってしまうという予想を見た。1/3に急にはならないにしても、今、生まれた子供が老人になった時の世界だと思うとちょっと実感できる。もうすでに関東のはずれに帰省すると、ポツポツと歯抜けになった土地が目立ってきていて、子供の頃見ていた風景とは毎回行くたびに変化している気がする。こういった流れは何も田舎に限ったことではない。現に東京でも家はあるけど、空家というのが目立ちはじめている。更地にするよりも古屋を残しておいた方が税金が安いために、ますますこういう状況が増えてきているそうだ。ネットやショッピングモールの恩恵で、必ずしも都会だけが便利で田舎が不便とも言えなくなったが、あまりにも人が住まないエリアは、税収が減少するせいで公共サービスなどが受けられないとか、買い物難民になるとかということが現実になってきた。これからの日本はある程度かたまって住まないと立ち行かなくなるんではないだろうか。そんな時、都会の幸福と森の生活の間の感覚が、これからの社会には必要なんだろう。雑然と孤独の間のような街。そのあたりを目指して街ができあがるのが気持ちいいのかもしれない。
図書館
すべての本を読みたくても、所有するのに限りがあるわけだから、近所に図書館があるのは今後重要だと思った。電子化してクラウドで自分で管理というのも、最近ではちょっと飽きられてるし、本はやはりまだまだリアルの方がインターフェースも質感も優っている。そして印刷物自体がさらに貴重なモノになっていくのを日に日に感じている。実際に最近美しい本は資産価値がでてきている。今後、きちんとした印刷物をデザインできるデザイナーも印刷会社も絶滅危惧種になるのは時間の問題だ。この間行ったウズベキスタンでは、ソビエト時代に禁じられた様々な伝統技術をたいへんな努力で復活させていた。それを見て職人的な回帰が日本でも必要だと思った。やはり最終的に作れる人が残るからだ。工場をコストの安い国へ移していって、すべてアウトソーシングして仕事をした気になった後に何が残っているか…そんなことを図書館でぼんやり考えた午後。














