CZOブログ -7ページ目

J2第12節 徳島ヴォルティス×松本山雅FC

2012/5/3 16:00KO

徳島ヴォルティス 1-0 松本山雅FC
【得点】
徳島 エリゼウ


《試合経過》
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00136913.html


《試合感想》
「今の山雅が敗れるならこういう負け方だよな」って言う内容の試合だったと思います。
攻撃から守備の切り替えをしっかりとやれていてほとんど場面で数的優位を持って守れていた。
失点自体もセットプレイからのものだったし持ち味であるハードワークをベースとした組織を破られた訳ではなかったのは個人的にはポジティブな印象でした。
まぁ昇格争いするチームなら「セットプレイでやられるなんて勿体無い」とかなるんだろうけど、山雅はまだそんなチームではないしあくまで試合を通した内容が大事なのかなと甘めな印象です。

試合前から守備面に関しては正直そこまで心配していませんでした。
連戦って言うのが懸念材料ではあったけどいつも通りにやれればまぁやられないかなとね。
そして実際にそのイメージに近い内容で守れていたと思います。
なんだかんだ連戦中で拾うが溜まってきてるとは思うんだけど、自分の脳内の呑気なイメージのハードワークを具現化して見せたのは驚異的ではあったのかなと感じました。

一方攻撃面に関して言えばかなりポジティブな印象を受けました。
まだまだプレイに正確さは足りない気もするけど前線の選手が積極的なフリーランニングを繰り返して滞ることなくゴールに迫ることが出来ていたんですよね。
攻めれないチームあるあるに「パスが出ない」⇒「スペースに走らない」⇒「余計出せない」⇒「余計走らない」・・・みたいなのがある思うんだけど、山雅の場合しばらく続いた「パスが出ない」チーム状態の中でも「スペースに走りつづる」事を選択してきたのがここに来て形になってきた気がしました。
わりとアバウトなパスではあったけど、積極的にDFラインの裏へ積極的に走りそこにパスが出ていたのは良かったと思います。
まだまだそのまま流れて相手ボールになってしまうシーンが少なくないけど、その場合に関してはしっかろと戻る時間が出来るのでOKってことでしょう。
とにかく選手の連動が出来つつあること、シンプルにプレイしているためカウンターを喰らう奪われ方をほとんどしていなかった点は見事でしたね。

そんな感想。
徳島も前節きっかけを掴んだのか守備の形は出来ていたと思います。
その中でも山雅は偶発的でない意図を持った崩しでチャンスを作れていたし、負けたとは言え勝てた内容だったのは好印象でした。
昇格を狙うチームなら「パスとシュートの精度に課題が・・・」とかなるんだろうけど、まだまだそんなチームではないので「ハードワークして戦えていた点」と「攻撃に得点の雰囲気があった点」に満足したいと思います。
今後はこの守備を維持したまま、どれだけゴールを奪えるかでしょうね。
ボチボチ流れの中からのゴールも出てきて良いのかなという印象なので今後はそこら辺に注目して見ていきたいと思います。




《気になった選手》
徳島ヴォルティス
MF エリゼウ
ボランチで出場。
決勝点となるゴールを上げたこともさる事ながら、中盤で制空権を握りセカンドボール回収に貢献していたなと。
久しぶりのスタメンで気持ちが入っていたのも伝わってきたし熱いプレイだったと思います。
これからも活躍を続けて欲しいですね。

松本山雅FC
FW 塩沢勝吾
CFで出場。
ゴール前で泥臭くクロスに飛び込んで多くの決定機を演出していたと思います。
それを決めることが出来ればチームとしても楽なんだろうけど、それは今後の課題として修正に期待したいと思います。
縦に早い山雅の攻撃にあってフィニッシュにコンスタントに顔を出すこと自体、ハードワークと集中力が求められると思うのでそういう意味ではよくやっていたように感じました。
得点の雰囲気はするので今後のゴール量産に期待したいと思います。

J2第12節 湘南ベルマーレ×ヴァンフォーレ甲府

2012/5/3 18:30KO

湘南ベルマーレ 1-1 ヴァンフォーレ甲府
【得点】
湘南 馬場賢治
甲府 高崎寛之


《試合経過》
後ほど?


《試合感想》
スカパー!で視聴。
・湘南は3-6-1。
・攻守においてハードワークするのが信条なんだろうけど、疲労からかセカンドボールの回収で後手を踏んでペースを握れなかった気がした。
・甲府は4-4-2。
・ダヴィ選手・高崎選手の2トップに加えて柏選手が攻撃に絡むシーンが多く、これまでに比べて攻撃に厚みがあった気がした。
・伊東選手のセカンドボールの回収が湘南の勢いを削いでいたように感じた。
・右SB福田選手のオーバーラップの攻撃が以前より増えてきた気がした。


《気になった選手》
湘南ベルマーレ
MF 古林将太
右WHで出場。
アグレッシブな縦への突破が印象的でした。
攻守に走り回っていてかなりインパクトありましたね。
今後も活躍を続けて欲しいと思います。

ヴァンフォーレ甲府
MF 伊東輝悦
ボランチで出場。
湘南が攻撃にかかろうとした瞬間のボール奪取が目立っていましたね。
ここを抜けられてたらというシーンで多く芽を摘んでいたので、相当に効いていたなと。
まだまだやれそうな印象を受けたので頑張って欲しいと思いました。

MF 柏好文
右SHで出場。
キレのあるドリブルで右サイドから多くのチャンスを演出していたなと。
これまで甲府はダヴィ選手と高崎選手の2トップに依存しすぎな印象だったけど、この試合の柏選手は上手くアクセントになっていた気がしました。
今後の甲府の浮沈を握ってる選手だと感じたので、注目していきたいですね。

松本山雅プレビュー 徳島ヴォルティス戦

競合京都と引分け4戦連続無失点中と絶好調の中迎える徳島戦について。
何試合か見たけど徳島は調子が出ていないチームらしく内容も厳しいものだと感じました。



《予想スタメン》
--------キム・ジョンミン-----ジオゴ---------
-----衛藤裕-------------鈴木達也----
--------斉藤大介-----花井聖---------
--那須川将大--三木隆司----大久保裕樹--西嶋弘之--
-------------オ・スンフン-------------

《チーム印象》
・攻守の切り替えをしっかりしていて守備は固め。
・球際が強くないので人数が揃ってるわりにボールは動かされる。
・SBの上がったスペースを突かれると後手を踏む。
・攻撃はサイドからが多い。
・両ボランチとも展開力がある。
・左サイドの那須川選手のオーバーラップが積極的。
・鈴木達也選手がところ狭しに顔を出し攻撃にリズムを与える。
・中央突破は少なめ。
・調子は上向きつつある。


《参考試合》
第5節 ジェフユナイテッド千葉戦
第6節 ファジアーノ岡山戦
第10節 ヴァンフォーレ甲府戦
第11節 水戸ホーリーホック戦


《徳島ヴォルティスのココを突きたい!》
①ロングボールで押し込みセカンドボールを拾ってゴールに迫りたい!
徳島は試合を通してCBとボランチの距離が遠くバイタルにスペースを与えるシーンが多い気がしました。
京都みたいに力のあるチームならショートパスでクサビを織り交ぜながらそのスペースを使って生きたいんだろうけど、現実的に山雅はそれが出来るチームではないのでいつも通り泥臭くロングボールを塩沢選手に当ててそのセカンドボールを拾っていく事でそのスペースを使っていけたらなと感じたものです。
問題はそこで拾って何が出来るかですよね。
ミドルシュートやそれを牽制にワンツーで崩すとかアイディアを入れられたら良いんだろうけど、これまで流れの中で1点しか取れていないチームなのでなかなか難しそうです。
ただその分この試合をきっかけにして欲しいなとも。
もしこういった形からバイタルで前を向けた時には、そこで選択するプレイにも注目していきたいと思います。

②左SB那須川選手の上がったスペースを突きたい!
これはベタなところで攻撃的なSBの裏のスペースが狙い目ですよと言う話。
徳島の攻撃でかなり印象的なのが左SB那須川選手のオーバーラップでした。
本当にSBなのかと思うほどにガンガン上がってきてクロスを上げる様は見ていて気持ちよくなります。
ただ逆を言えば、そのスペースって狙い目ですよね。
基本的にクロスを上げきってしまう選手だからそこからピンチになるシーンって決して多くはないんだけど、徳島自体が攻守の切り替えが早く穴を見出しにくいチームだけにそういう小さな穴を突けたらなと感じました。
主に玉林選手・弦巻選手に課されるタスクになるのかなと思うんだけど、そこを突破口に出来たらこうやって書いてる側としては爽快ですよね。


《徳島ヴォルティスのコレに気をつけろ!》
①アグレッシブなサイド攻撃に気をつけろ!
徳島の攻撃の大きな特徴の一つがサイド攻撃なのかなと感じました。
右サイドは縦に推進力のある鈴木選手を中心に左サイドはSBの那須川選手を中心としたものが印象的だったんだけど共に個の強さがあって怖さがあるなと。
それと共にゴール前には180cm台後半のジオゴ選手・キムジョンミン選手の2トップが待ち構えてるのも特徴的。
ただ山雅としては決して苦手としてるパターンではないはず。
ここ最近の山雅は素早く5バックの形を作れていてサイドを破られるシーンは少ないし、上げられてもほとんど跳ね返せてるので、いつも通りにしっかりと攻守の切り替えが出来ればそうはやられないのかなと思っています。
まだまだ徳島も個の強さを組織として引き出せていない印象なので、いつ通りのパフォーマンスでシャットアウトして欲しいと思います。


《総評・予想展開》
両チームとも攻撃から守備への切り替えが早く攻め手を見出せない時間が続きそうな気がしています。その中でも個々のテクニックは徳島に分があり、組織力やハードワークでは山雅に分があるイメージを持ちました。
そしてそんな持ち味を出せた方が試合を優位に進めていくのかなとね。
私見を言うならズバリその優位に進めるチームは山雅だと思っています。
これは単純に勢いの差と言うか最近の試合内容を見て感じた印象。
球際をしっかりと戦い中盤でボールを奪いスピーディに攻め切るサッカーは、SBも押し上げ攻撃に人数をかけてくる徳島の攻撃にはまってくれると思ってるし強くイメージできています。
試合を決めるなら速攻ですね。
遅攻はまず決まらないだろうから速い攻撃をいかに出来るかが攻撃面でポイントだと思っています。
逆に守備面はこ最近の出来ならやられないかなって言うのが正直な感想。
徳島も徐々にチームの形が出来てきてるとは言え、ここ最近の山雅守備面でのパフォーマンスと脳内で戦わせた時には分が悪いなと感じてしまいます。
怖いのは山雅キラーの臭いのする鈴木達也選手にスペースを与えた時かな?
とにもかくにも第3者が見て面白い試合にはならないと思うけど、山雅ファンとしては熱く爽快な試合となってくれるものと思っています。
引分け挟んでの4連勝に期待ですね。