一発芸人について
時代を作ってきたのはいつも一発芸人だったといえるかもしれない。
彼らの生んできたネタは『一発芸』ならぬ『一発芸人芸』と言う事も出来るでしょう。
彼らのネタの共通点はとにかく耳に残るインパクトあるフレーズ。
それは、パイレーツさんの「だっちゅーの」に始まって、波田さんの「残念」、レイザーラモンHGさんの「フォー!!」、そして小島よしおさんの「そんなの関係ねぇ」だったりもろもろです。
そして今のお笑い界はレッドカーペットに代表される様な「(1分程度の)短時間で笑わせる芸」の時代じゃないかと言う事です。
やはり1分程度だと作り込むにも限界があるから自然とインパクト勝負になってくる。
そうでなくても自分達以外にも多くの芸人の出演する中、短時間で他芸人との区別かをはかりたいとなるとインパクト勝負になるのはある種の必然ではないでしょうか?
となると彼らのネタの行きつく先は『一発芸人芸』と定義させてもらったものです。
そして多くの人に支持された『一発芸人芸』は彼らにバラエティ番組の出演を与え、一発芸人の権利と共にバラエティ芸人への挑戦権へと姿を変える。
そしてこのバラエティ芸人への壁がなかなかに厚いんですよね。
これまで彼らはお客さんを笑わせる『ネタ』を事前準備してこれたのが、ここでは一転して『トーク』『アドリブ』で勝負しなくてはならなくなる。
そしてその壁を越え見事にバラエティ芸人へとなったのが「HOT!HOT!」の藤井隆さんであり「欧米か!」のタカアンドトシさんであり「赤か!」のさまーずさん。
逆に掴みきれなかったのが文頭の芸人じゃないでしょうか。
そして現代の特徴はテレビ出演の枠が増えた事によるチャンスの増大なのかなぁとね。
多くの芸人にバラエティ出演のチャンスが生まれてるのが特徴かなぁとね。
ただ思うのは、いつの時代も一発芸人が時代を作っていると言う事です。
そしてそれらを面白くないなどと言うのはナンセンスだなぁと思う訳です。
確かに唸らされる様な深さはないのかもわからないけど、その一方でただただアホなのは逆に凄いですよね。
そのアホさや分かりやすさが耳に残り、人々に口ずさませるのだろうと。
結局のところ『一発芸人芸』ってのは、面白がると言うより楽しむものなのかなぁ。
日常会話の中に織り交ぜ、宴の席で演じる事で日々の生活に彩りを添えてくれる存在なんじゃないでしょうか?
北信越4位>J2 3位
湘南ベルマーレ 1-1(PK4-5) 松本山雅FC
天皇杯と言えばプロとアマチュアが対戦する3回戦が最も面白いと思ってるんですがやってくれました。
かくして松本山雅は見事な戦いを見せJクラブを下したと言う訳です。
しかも特筆すべきは戦前に噂されていた様な主力を温存した湘南ベルマーレ相手ではなく、石原もジャーンも斎藤もいるかなり本気モードの湘南ベルマーレ相手にです。
正直本気モード相手だと5試合に1回勝てればくらいかと思ってたんですがね。
まぁ勝因はいくつもあるでしょうが最大の勝因はなんと言っても気持ちでしょう。
苦しい時間帯に気持ちで凌いだのが何よりも大きかったなぁとね。
前回も述べたところだけど個人的に松本山雅FCの選手のポテンシャルは相当勝ってるんでそう大きな差にはならないと思ってたんですが、前半に総合的な能力の差を埋めていた走力が落ち始めた後半は想像以上に差が出ましたね。
それでも最終的にやられなかったのは紛れもなく気持ちの部分と言えるでしょう。
しかしもちろん気持ちだけが勝因ではなくね。
まずは失点直後の同点ゴール。
失点後、試合が落ち着く前にスコアを戻せたのは勝因のひとつかと。
もう5分無得点が続いてたらおそらく逃げきられていた事でしょうね。
本当に良い時間のゴールでした。
また後半に入って半ばまでの非常に危うい流れの時間に相手の決定力不足があったにしろ0で進められた事も大きかったかと。
逆に言えば、ベルマーレはその圧倒的に流れをつかんでた時間に勝ち越せなかったのが全てでしょうね。
ベルマーレ目線ではフィニッシュの場面であれだけ精度低ければ真っ当な結果じゃないでしょうか。
J2と地域リーグと言う事でこの勝利を奇跡みたいに思う人もいるかもしれないけども、なんだかんだ試合の分かれ目となるポイントを抑えられたからこその必然の勝利なのかなぁと思う訳です。
確かに今日の勝利は大きく喜びこの上なしなのは疑う余地はありません。
ただJ2がアマチュアに負けるって言うのはちょいちょいある話。
昨年J2に勝った3チームを全て思い出すのは難しいのがそれを示しているでしょう。
本当に全国に名をとどろかすならJ1に勝たないとさ。
引き分けじゃなくてあくまでも勝つのがだいじ。
これはだいぶ珍しい話です。
俺の記憶では名古屋×佐川急便東京(4-1で佐川急便東京勝利、嘉悦ハットトリック)くらいのものです。
カレン世代の市船や昨年の明治大の記憶もなくはないけど、あくまで彼らが当時学生だったのも影響してるでしょう。
やっぱり全国に名を残さないとさ。
11月の神戸戦が今から楽しみです。
ヴィッセル神戸と言えば大久保・松橋章と川田が国見の同期なのは有名ですが、実は馬場と江口が近大の同期だったりします。
おまけ
今日のマイMVP。
今井昌太です。
後出しジャンケンだけど、この天皇杯でサプライズを起こせるのは彼だと思ってました。
この試合は序盤にシュミレーションのイメージを持たれたのか判定がついてこなかったけど、逆にその分観客のイメージに残ったんじゃないでしょうか?
今日唯一のナイターで首都圏開催とくれば、各Jクラブの関係者もボチボチいたのが予想されます。
彼らにとっては大きな発見じゃないでしょうか?
湘南ベルマーレ×松本山雅。
地元・松本の行きつけクラブである松本山雅FCも無事勝ち上がり明日はついに湘南ベルマーレとの試合です。
湘南ファン目線で言えば相手は2つ下のカテゴリーなんでサテライトでも5-0くらいで勝って当たり前な相手だと思われている事でしょう。
はっきり言いましょう。
間違いなく彼らの期待する結果にはなりません。
現在松本山雅に所属してる大卒選手が大学サッカーでプレイしてた頃に大学サッカーを見まくってたおかげで、感覚的にだけどJとJFLとHFLあたりの力関係に関してはわりと自信があったりします。
「大学サッカーであのくらいのプレイをする選手はJであのくらい活躍する」とか「××大学でレギュラーならこの程度は通用する」とか、逆に「高校時代にこのくらいの実績があれば大学入ればでこのくらいはやる」みたいな感じでしょうか。
松本山雅ファンの人の中には、地域リーグ所属って事もあってJのサテライトでも後光が差してる様に感じてる人もいる風に感じるけども、実際にはそう遠くはないんですよね。
関東1部のチームが練習試合でJ1クラブのサテライトに勝ち越すなんてのは全く珍しい話ではないし、場合によっては大学生が日本代表に勝つ時代です。
後の例はあってはならないけど、モチベーションとかの状態によっては有り得ない話ではないんですよね。
そんだけレベルの高いリーグでレギュラーとしてプレイしてた選手が集まってんのが松本山雅、そしてそれだけの選手を集めても勝つのが難しいのが北信越リーグです。
個人的には原・鈴木亮平・川田・柿本あたりはJ2でも十分に活躍出来ると思ってますし。
やっぱりたかが地域リーグたかが北信越リーグとか思って奴に見せつけてやりたいですよね。
地域リーグ舐めるなと。
そういう意味ではツエーゲンにも期待してます。
相手は岐阜だしやってくれるんじゃないでしょうか?
明日もし仮に湘南がサブで来るようならば間違いなく部は山雅にあるでしょう。
フルメンバーでもチャンスはあると踏んでます。
そしてそのチャンスは決して小さくないはず。
ちなみに明日は平塚競技場で19:00キックオフ。
おまけ
オタクの方の為に松本山雅FCの主な所属選手。
GK
原裕晃(栃木)
三栗寛士(駒澤大)
DF
矢畑智裕(図南)
三本菅崇(高崎)
坂本史生(東学大)
阿部琢久哉(TDK)
石川航平(国武大)
吉田匡良(刈谷)
MF
川田和宏(大分)
竹内優(駒澤大)
高沢尚利(青学大)
鈴木亮平(山形)
大西康平(YKK)今井昌太(びわこ成蹊大)
FW
柿本倫明(湘南)
吉田賢太郎(栃木)
江口正輝(近畿大)
佐々木惇(筑波大)