◆◆昭和前期農政経済名著集 19 / 近藤康男/編 / 農山漁村文化協会
農業災害補償法の一部を改正する法律案
今国会の農林水産委員会審議の特徴は、付帯決議の多さだ。審議入りしていない農業災害補償法改正案を除く7法案のうち5法案について、衆参どちらかで付帯決議を採択。しかも、その多くが法律の乱用がないよう政府にくぎを刺す内容で、法案に反対する野党と与党が一致して可決するという奇妙な光景が繰り返す。
https://www.agrinews.co.jp/p40971.html
という、農業災害補償法改正法改め農業保険法案の審査。
この法案もやはり附帯決議がついてしかも民進党が賛成しています。
本日の農林水産委員会では、民進党・無所属クラブの佐々木隆博委員より修正案の説明がなされました。
1.国は農業者の農業保険についての情報提供を促進する。
2.行政庁は保険事業者の実施主体に対して、必要な情報を農業経営者になどに効率的かつ円滑な経営について助言等を行う。
3.全国を区域とする全農は、その事業内容として、連携をつとめる担い手に対しての交付金=ならし対策を含まれるものとする。
4.政府が農業保険事業収入などについて検討を加えることを施行後三年、または四年とする。
共産党からは反対討論。
現行の農業災害補償制度が弱体化するという観点から。
任意加入性にすることによって、これまでの相互扶助に影響を与えるなど。
ということであり、共産党は原案にも修正案にも反対。
修正案及び原案ともに
賛成=自民、民進、公明、維新
反対=共産
の賛成多数で可決すべきものとなりました。
これまでの農政関連法案
農業競争力強化支援法案
賛成=自民、公明、維新
反対=民進、共産、自由、社民
主要農作物種子法を廃止する法律案
賛成=自民、公明、維新
反対=民進、共産、自由、社民
土地改良法等の一部を改正する法律案
賛成=自民、民進、公明、維新、自由
反対=共産、社民
農村地域工業等導入促進法の一部を改正する法律案
賛成=自民、公明、維新
反対=民進、共産、自由、社民
農林物資の規格化等に関する法律及び独立行政法人農林水産消費安全技術センター法の一部を改正する法律案
※衆議院で未決、以下は参議院の採決。
賛成=自民、民進、公明、維新、希望(自由・社民)、無ク、沖縄
反対=共産
畜産経営の安定に関する法律及び独立行政法人農畜産業振興機構法の一部を改正する法律案
賛成=自民、公明、維新
反対=民進、共産、自由、社民
農業災害補償法の一部を改正する法律案
賛成=自民、民進、公明、維新
反対=共産