蒸れないブログ -27ページ目

雲練習!

雲練習。

じぇん先生みたいな雲を描きたくて、練習するものの、まったくもって、あんな迫力を出せない俺惰弱www


そんなわけで、雲!
新塵碕行の蒸れないブログ


宣伝絵 しゃっほー始まります


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僕は、参加していませんが、僕の絵を育てて頂いた

企画 

イラストnoテーマdeしゃっほー

シリーズの第九回「9回の裏、二死満塁」が


『2月29日』に開催されます。


次回で最終回となってしまうしゃっほーシリーズ。

第九回にあたり、そのお題テーマはまさに鬼畜。

ここまで勝ち上がってきた精鋭でお送りするため、お題も殺しにかかり、


「え?約半数が地雷なんじゃね?これ?」

と、たびたび噂され、サブタイトルである

「9回の裏二死満塁」を地でいく絶体絶命ぶりであるw


その皆様のはっちゃけぶりたるや、

「最終回どうなるねんっ!」と突っ込まざるおえない状況でございます。


この度の主催者様は

「のらくら様」及び「雨雪しずく様」でお送りする

最終回前にすでにクライマックスな第九回しゃっほーを

見逃すなッッ!!


参加者様表

01. といづさん


02. Pちゃんさん


03. 博MarkⅢさん


04. さぺさん


05. りんりんさん


06. マチさん


07. サキたんさん


08. まめさん


09. 夏草さん


10. 飛鳥さん


11. 蛇の目さん


12. りゅうぴんさん


13. てんまんさん


14. ぎんなんさん


15. 雨雪しずく (しゃっほー9副主催)


16. のらくら   (しゃっほー9主催) 




ペリュトンの事 —自在証明ー 2−3


さて、心の中で思う事がある。

「じゃがりこ」は旨い。

僕はジャガイモに限らず、芋ならば、サツマ芋、里芋、芋娘とありとあらゆる芋が好きではあるのが、
そういう事を抜きにしても、じゃがりこは旨いと思う。
いろいろスナック菓子があるけれど、じゃがりこの良い所は、それが芋だと言う事を強く実感させてくれる所だ。
簡単に言うと、「食べごたえ」があると言うだけの話だが、
それでいて、ポテトチップスのように過剰に手がベトベトする事は無い。
スティック形式なのは、ポッキー等の良い点をそのままスナック菓子に反映した格好だ。
そういうそつのなさも優れていると思う。

そういうことで、じゃがりこは優秀なスナック菓子である事は確定的に明らかな事実であって異論は認めないのだが


だが…

だが、だからといって、万引きをしてまで喰うほどの価値はない。

そもそもこの世に犯罪を犯してまで喰うほどの価値ある食物があるかどうかは疑問であるが、
仮にランキング形式でそれを順位付けしたら確実に下から数えた方がいいくらいの位置にたっている事は間違いが無い。

あの、甘味魔人の蒼い男→深戒櫃代がこんな事を聞いたら、すぐさま僕に死の言霊を吹き込みかねないが
あえて言おう

どんなに優れた菓子であろうと
         菓子は、所詮『娯楽』である。

高級フレンチだとかそういうのと同じ、過分で余分で贅沢で、それでいて余計な物だ。

それに対して、法律(ルール)を守る事は、必要な事だ。余計な事に入る部分は何一つ無い。
絶対必要。絶対条件。

ゆえに、この二つが天秤にかけられる事はない。あまつさえ、菓子に傾く事等あり得ないと言っていい。
それが普通で、当たり前の回答だ。自明の理だ。
だから、もし、じゃがりこ欲しさに万引きをしようと等思った奴がいれば間違いなくそいつは『バカ』だと言い切れる。「相手をする価値のない、自分とは違う生き物だ」。

では、これが目的が、じゃがりこではなく、『万引きをする』事自体だったらどうだろう?

そうなると、彼らが得られる物は、じゃがりこではなく、スリルである。
背反行為。
法律や社会に対する裏切りからくる、自分が危うくなる事への感動である。
つまり。

「ようはあの女は、『マゾ』か『バカ』かのどちらかだ」

と、僕なりの、その女性へのプロファイリングが終わった所で、ここは一つ、社会的正義と言う物を彼女に教えてやらねばならない。

なお、僕、大槻キコアは、あの深戒櫃代とちがって『善人なる正義の味方』などではない。
むしろ、小説家たる僕は、常識とは縁遠い所にいなければならないとさえ思ったいる。
小説等と、妄想の世界に生き、あまつさえ、人にそれを知らしめる役割にいる人間が、『ごくごく当たり前の事を書く』等と言う事があってはならない。
むしろは、逆に誰一人賛同者が無いほど強烈な嘘を並べ立て、それがあたかも正しいかのように錯覚させ、その上、読者を洗脳までさせるほどへ理屈を捏ねまくらねばならない。
その為には、変態である必要があるのだ。

変態

変態たれ、小説家よ。

ここ最近、なんとかいう賞を受賞したあの作家のように…ではないが。

だから、この場合、僕が彼女にする社会的正義等と言う物は、決して正論を持って説教をする事ではない。
第一、年老いた年配の御人でもなければ、大人物でも聖人でもないぼくは人に偉そうに語れるほどの正義を持ち合わせていない。
だから、もっとかわいそうな事で反省してもらう。

—『僕に、関わらせてやる』—

ようするに、僕は、そのきれいな女性に声をかけたかったのだ。
ナンパしたかったのである。
そして、鬼畜たる僕は、彼女の犯した犯罪を『ネタ』に使う。

さあ、行くぞ!

万引きGメンよろしく、彼女が店の外に出た頃合いを見計らい。
僕は彼女の腕を引っ張った。

「お支払いを忘れた物がありますよね」
「ええ、そうですね」
と、彼女は即答した。

◆◆◆

「ええ、そうですねって…」
「ええ、ついつい忘れていました。
ですから、ちゃんと買わないと。今気づきました。悪気は全くなく、犯罪性は皆無です。
さぁ、レジへ行きましょう?」
「おいおい、犯罪性は皆無って、自分からバックの中に入れておいて」
「ああ、このバック?見てわからないかしら?
私レジ袋もらってないでしょう?
これはエコバックと言う奴よ。
[エコ] とても善人的な響きですね。
よって私も善人です。
そんな私が故意に支払いを拒否する訳が無い。
さて、いいからレジに行きましょう?万引きGメンさん」

よ、予想外に白々しい。
いや、白々しいを通り越して、黒々しいよ、むしろ。

「OK、ちょい待ち。俺が買ってきてやるからそのじゃがりこ寄越せ。後其処から動くなよ」

てなわけで、じゃがりこを引ったくって、店員さんに謝りながら、お金を払って戻る。
案外、普通に対応する店員…こんなこと、割と多い話なんだろうか?
そのまま戻ってくると、その女は律義に僕を待っていた。

「はい」

と言って、相手は手を伸ばしてくる。

「はい?」

「それ、私が渡した物でしょう?返しなさいな」
「買ったのは僕だよ。馬鹿じゃねぇのか?」
「いいえ、バカでもマゾでもないわよ、私は」

マゾなんて誰も言ってなかろうに―・・・心の中でしか。

「いいじゃない?私のような美人にお菓子を奢ることができたのよ?むしろ、男として誇りだと思いなさいな」
「本当に、いい度胸しているな。警察突き出したろか?この糞女…」
「あれれ?あら?-え~と、…ああ、意外と男としての器が小さい?」
「大層な言われようだ!だいたい、僕が男か女かもわからない状態で、人を「男、男」と!」
「まぁ、確かに男としてはきれいすぎるかしら?
でも、女かといわれて確信持てないのよね。あなた。かわいい系ではあると思うのだけれど。
でもね、誤解されたのは当然というものよ。
だって、そんな乱暴な言葉遣いなんですもの。
で、どうなの?どっちなの?残念だけれど、確かにあなたの言うとおり、私には判別不能だわ」

「さて…な、そんなことよりさぁ~、なんでこんなことしたわけよ?」

僕は、話を無理やり修正する。
なんというか、下手をすれば、この女、僕が男か女かの話で、自分のしたことをうやむやにしかねない。

「むしろ、こっちのセリフよ。なんで、こんなことしたのかしら?」
「こんなことって?」
「もちろん、万引きGメンのマネごとよ。
捕まった時はどきりとしたけれど、あなた、どう考えても、Gメンじゃないわよね。
もし、本物のGメンだったら、私が何を言おうが、どうしようが、こんな対応にはならないわ。
あっという間に110番通報よ」
「通報よ、って捕まったことあるの?」
「当然、前科3回のベテランよ。私は」
「ベテランがこんなにも簡単に素人に犯行現場目撃されてんじゃねぇよ」
「何を言っているの?私は、『捕まることが目的』のプロの万引き犯よっ!!」
「むくわれねぇッ!おっそろしく不毛なことしてんなッ!お前ッッ!!」
「まぁ、それは冗談にしても、確かに私に万引きの才能はないようね」

「おお、自覚があったか――よし、共通見解が出たところで、まともな話し合いを――――」

「だって、私ッ!!美しすぎて、周りの目がほっておかないものッ!
じろじろといつも舐めまわすような眼で、パンツの向こうまで視姦されているような状態で、
万引きしたって!そりゃばれるってものよね!!
私の罪はそうッ!!
美しいことッ!!!
世界的大犯罪ッ!!」

「うっせぇ!!馬鹿ッ!!
お前の罪は、ただの軽犯罪の万引きだよッッ!
それ以上でもそれ以下でもあってたまるかッッ!!
てめぇの自意識は天井知らずの青天井かッ!」

「あら、なら、私は美人でないと?」
「あ…いや、美人だとは思うけれど…」
「そうね、うん、嘘はよくないものね。しかし、光栄だわ。あなたみたいな美人にそう言われるのですもの。これは、そう、なかなかの自信になるわね」
「それ以上に自信をつけてどうするつもりだよ」

「そろそろ、ミスユニバースを言葉どおりの意味で名乗るべき時が来たようね…」

「え?名に真剣に悩んじゃってるの?この人??てか、宇宙一にのぼりつめるほど、そこまで自信つけちゃったのかよッ!!」
「まぁ、それはないってことは、自覚してるんだけれどね」
「まぁ、そりゃそうだよな…安心したt――」
「宇宙2位くらいにはつける自信はあるけれど」
「むしろ、お前の頂上的な自尊心を上回れるようなその宇宙一位のほうが気になるよッ!!」
「金髪の外ロリ中学生の癖して、反則なのよね。あれは」
「案外、年端もいかない小娘に負けてたッッ!?」

あははっ、と口に手を当てて彼女が笑う。
ぼくはと言えば、絶え間なく音連れるボケなのか本気なのかわからない彼女の言葉に一つ一つ突っ込みを入れ続け、正直もうHP(ヒットポイント)限界だ。

ああ、そうだ――たしかに、こいつは、馬鹿でもマゾでもないようである。
むしろ、僕が振り回されてるよ。

「あなたって、本当に元気に突っ込みが入れれるのね。それ、関西人だから?」
「いや、どっちかっていうと、生まれは横浜なんだけど」
「あら、そう。実は私も福井の方から来たのよ。奇遇ね…ってほどでもないか。真反対だし、なにより、横浜は都会だものね。わたしの方は田舎だし…」
「なにそれ?田舎者のコンプレックスかよ?」
「というより、現実ってやつかしらね?ふふ、あなたって、乱暴そうで、男か女かもわからなくて、なおかつ突っ込み魔人だけれど、いい人ね」
『突っ込み魔人』なんて、初めて言われたよ…むしろ、僕をそこまで突っ込ませたあんたの方が、どちらかというと、『ボケ魔人』だよ。ちくしょー。

女は、すっと僕に向けて手を差し出した。

「小鳥遊 詩遠(たかなし しおん)よ。よろしく」
僕は彼女の手をとり、
「大槻 キコアだ。キコアちゃんと呼んでくれ」

まぁ、こうして、お互いの当初の目論見通り。

彼女は、万引きをごまかして(そのくせ、じゃがりこをしっかりタダで手に入れつつ)

僕は僕で、詩遠とお近づきになったのである。