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参加中第二章 多重存在 彼女の記憶 -小説
あ、あれ?
変な夢を見た。
どうしたことだろう?
登校中だって言うのに・・・白昼夢かな?
ああ、もう。すごいことだ。私はついにここまでボケたか。最近、受験勉強ばかりで『やんになる』。毎日寝不足。疲労もたまる。だったら、白昼夢くらい当たり前だけど、よりにもよって歩いてる時だなんて・・・よっぽど間抜け面だったに違いない。
しかし、変な内容だった。
私は、私のはずだったのに、私はユダ君だったような気がする。
あ、そんな事を考えてたら本当にユダ君だ。
「お~い」
わたしは、ユダ君の背中を追いかける。
夢の中であなたを見たなんて言ったら、なんか恋の予感だけどそれはあってはいけないことだ。
普通に朝の挨拶。普通におしゃべり。普通がいいでしょ。普通がね。
「ゆ・・・」
あ、まただ。やっぱこういう場合絶対私、お邪魔虫なんだろうな。
そう、二人の邪魔をしてはいけない。
二人で仲良く登校しているもの。絶対だめだ。それは馬に蹴られちゃう感じだ。
でも、なんで・・・・。
なんで、いっつも隣にいるのが瑠璃ちゃんなんだろう?
ユダ君はかっこいい。北欧系ハーフの彼は、この学校で身長も高い方だし、ルックスもなかなかだ。
あの脱色された白髪のトビ具合にはどうかと思う節もあるが、それを抜きにしてもいつも明るいし、笑っている。
勉強は全くと言っていいほどしないけど。
スポーツは万能だから、割合女子には人気だ。
対して瑠璃ちゃんは学校一の美人だ。
二年生にも可愛い子がいるらしいが、キレイという言葉をつかうなら彼女だろう。
すらっとした長い足、バランスが取れたスタイルをしているし、なんといってもきれいで長い黒髪と、大きな目。本当に男の子が大好きそうな子だ。
理想的なお嬢様的気品もある。
瑠璃ちゃんは綺麗なだけじゃない。
学校一の天才だ。
それはもう、志望校にハーバードと書いても誰も笑えないくらいに。
なんでうちの学校にいるのか甚だ疑問だったけど、よく考えてみれば、あのレベルに達するとどこの学校だっておんなじなんだ。
きっと家から近いからここにきたに違いない。
もしかしたら、制服が可愛いからかな?
私は自分の制服を見る。
うん、わるくない。色が大人しめなのが気に食わないが、肩とスカートに入った黄色いラインは、結構チャームだ。・・・チャームってスペルどんなだっけ?
あう、嫌なことを思い出した。今日は英単語の小テストだ。
でないことを祈ろう。
ああ、でも瑠璃ちゃんは、有名人だけど人気のある方ではない。
瑠璃ちゃんは、ユダ君とは対照的に社交的ではないというか、こう・・クラスのみんなと一線置いている。
きっと、私たちのことなんて馬鹿共だと思っているのだろう。
実際、そうだし・・・。
そんな彼女が、ユダ君とはうまくいってる。
毎日楽しそうだ。
最初、彼女がユダ君と一緒にいたのを見た時は、瑠璃ちゃんの気が触れたんじゃないかと思った。
だって・・・。今だってそうだ。
何やら喧嘩してるようだけど・・・。
「ええッ!なんですって!私のどこが怒りっぽいって言うんですか!あなた!」
「すぐ蹴る、殴る、刺し殺す!あ~こわ!超最低!マジ最低!人殺し~、きゃ~誰か助けて~この女が私を犯すんです~」
「お、おか、おか、私があなたを!?おか、そんな下品な言葉ッ!やめなさいよ!」
「ありりぃ?どうしたのかな~、瑠璃、耳まで真っ赤だぜ?おいおい、現代中学生、そんな事で恥ずかしがって夜の街で遊べるの?」
「お、大阪では、じょ、条例違反ですッ!大阪の女子学生は夜中に遊びに行ってはいけないの!いいかげん、こっちの常識になれなさい!」
「え?マジで言ってるわけ?そんなわけねぇよ。条例があるって事と、それを守るって事は別だぜ?個人意思に法律は何の拘束性もないんだぜ?」
「それは屁理屈!」
「実際そうじゃん。現実見なっつってんの。家の中で引きこもってばっかいるから、そんなことも知らないんだぜ?おれを見習えって、アウトドア派の心意気を教えてやっから」
「そんなこと言って、また公園で・・・・」
「俺なんかしたっけ?」
「何もさせなかっただけですわ!ああ、もう!めんどくさい!あっち、いっちゃえ!どっかいっちゃえ!セクハラ大王!痴漢!変態!スケベ!アホ!
あんたとはやってられまへんわ!」
なんで、最後が突っ込みなんだろう。
ちがうちがう、キャラ壊れてるよ、瑠璃ちゃん。
なに?このツンデレキャラ・・。ある意味、狙いすぎてて恐怖すぎる。
おねがいだから、ユウコリンくらい狙ったキャラづくりはしないでね。
瑠璃ちゃん。
ああ、鐘が鳴る。急がなきゃ急がなきゃ。
―ジッ―
鐘が鳴った。
午前の授業が終わったことを告げる鐘。
毎日を刻むリズムの一つ。
これから昼休みだ。
「なぁ、吉野」
「ふへ?」
「なんだ、寝てたのかよ。授業聞けよ。受験生。」
「む~、それをあなたが言いますか・・・。」
ユダ君だって寝てたじゃん。
「俺はいいんだよ。受験しないから。」
就職組ってこと?そりゃ、現代日本学歴社会を甘く見てるっしょ。
中卒じゃイロイロ大変だよ。ていうか、就職できなきゃフリーターだよ。プーだよ。プー。熊のぷー太郎だよ?
「いや、意味わかんねぇけど。まぁ、いいや。これから暇?」
―何だ・・これ・・・俺、しらねぇよ―
「暇って、昼休み?うん、暇だけど。」
「いや、これから」
「これからって、午後の授業があるじゃないか?ユダ君さ」
「おう、ブッチしましょう、吉野嬢」
「ノンノンユダ君。それは無理。私には皆勤賞がかかっているのだ。真面目ちゃんだよ賞なのよ。内申点稼ぎたいぜ、推薦とりたいぜなのよ。よってブー。」
「そこをなんとかなんねぇ?吉野。ちょっとした買い物なんだよ。」
「ん?ショッピング?デートってことかい?私とそんなにデートがしたいのかい?」
瑠璃ちゃんは隣の席だ。瑠璃ちゃんの前でそれを言えまい。
ふふ、私から断るまでもない。
「ああ、お前とデートしたい。吉野。」
「へ?」
―ジッー
―ザ―
―誰だ!コイツ―
―シラナイ・・シラナイ・・―
―私は・・シラナイ・・・オレ―
―ユダ君 それは俺だ―
―ジジ―
―ザザッ―
第二章 多重存在 彼女の中へ ―小説
それが俺の能力、接触感応、サイコメトリ―と呼ばれる力。
物体から記憶と思いをダウンロードする。
―ザッ―
―ジジッ―
―あ、ええ。そうですけど。―
―ッ―
―ええ、男の子が向こうへ―
―た、ぶ、・・・ん、ユダ君です。白い髪の子なんて他にいないから―
ちがう、先だ。まだ向こうだ。
―昨日、友達がね・・お母さんキイテル?―
―二人いるんだって、変なの。それじゃドッペルゲンガ―じゃない。―
―やだ~、もう私死にたくないわ。そんなの迷信でしょ。言っておくけど名神高速道路じゃないから―
先、先、先 過去 過去 過去。
もっと、もっと、もっと、もっと
―ジッ―
―ザザッ―
―ジジッ―
―ッ―
冷たい、冷たい場所だ。
私が来たのは冷たい場所だ。
吉野巫女が来たのは冷たい場所だった。
妙・・とても変。奇妙な浮遊感、そして暗い。
ああ、そうか。私は今水の中にいるんだ。そうに違いない。
冷たい場所だけど不思議と寒くはない。ただ怖い。私は何をしているんだろう。
手を伸ばす、だめだ。伸ばせない。分厚いガラスが私を覆っている。
この歪んだ世界はガラスの性なんだ。あぁ・・・。
そうか、金魚蜂の金魚とおんなじなんだ。
変なの・・・
どうして私こんなところにいるんだろう?
あれ、人だ。人がいる。
―ジッ―
ガラスで歪んで見えないけど・・・
―ザッ―
笑ってる。
―変なの・・白い髪、わ、ワラッテ―
フードとってよ。誰?あ、ああ、駄目だ。私、裸だ。
どうなってんの。
どうして・・・・。
ああ、そうだった。―君だ。
―!?―
ここに来たのは、そうだ。そう言うことだった。
―私、バイトに―