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小説 愛食家な彼女 49

第一事件の被害者の父親の経営する薬剤会社アルビノは、戦前より存在する古参の会社だった。

今でこそ、アルビノという名前だが当時は、薬屋白子と呼ばれていた。


ただ、この場合の白子とは、本来、先天性色素欠損症(アルビノ症)を意味するのでは無く、しらこ―魚の精巣のことを指していた。

いまでも、『しらこ』は食べられているが、今とは違い昔は味覚としての白子と同時に薬膳として、『しらこ』を食す習慣があった。

おもな作用は滋養強壮といわれている。

薬屋白子は、大阪でとれた魚のしらこを漢方の中に少量入れているのが特徴的で、それがどういう作用の持つものかは、作っている本人たちも知らない。

なにせ、彼らのやっていたことはてんで、でたらめだったのだ。

確かに、薬を作る知識も持っていたしたし製法も知っていた。

だからと言って、薬が売れるかと言えば、何の変哲もない薬なんて、高いというだけでなかなかみんな買ってくれなかったのだ。

だから、適当にそれらしい理由が欲しかった彼らは大阪湾でとれる魚の白子を使って、『これを入れているからこそ効くのだ』という、理屈になっているかどうかもわからない宣伝文句をして売り上げを伸ばしていた。


それも日本の近代化が進むにつれ、そんな根拠のない理屈は立ちゆかなくなっていったが、現在の薬剤会社アルビノの前身である薬屋白子にはそういった名前の由来がある。


戦前でこそ、漢方を中心とした薬品を販売していたが薬屋白子であるが、西洋の文化が入るにつれ、その強大な西洋医学の薬の効能に打ちのめされていく。

かといって、彼らが西洋医学の薬に手を出そうにも何分、資金がなかったし、ノウハウもなかった。

だが、転機が訪れた。

太平洋戦争直後、物資がない時代には、当然薬なんてものは戦争のために使われていたため、闇市におかれる薬なんてものはそのほとんどが紛いものだった。


それでも衛生状態の悪かった当時は、病気で人がよく死んだため、人々はすがりつくように薬を買い求めていた。


鰯の頭も信心から―そんな風潮が蔓延する中、薬屋白子は、はるか昔に使っていたしらこを使った何の根拠もない宣伝文句と、正しい製法でつくられた高品質な薬を安価で提供することで、一財を闇市で築きあげてしまった。


金が手に入り戦後の混乱が一応の落ち着きを見せると、薬屋白子は、薬剤会社アルビノと名前を変えて―白子を勘違いしたのか、洒落なのかはわからないが―西洋の薬に手を出すことになる。

戦後復興の猛烈なる勢いの後押しもあって、薬剤会社アルビノは成功した。




絵 自分の絵の描き方をさらしてみる 厚塗り編 その1

さて、今までのコーナーで書いてきたものは


前回、動画で上げていこうとして失敗した部類のものであるからして


だいたい、3か月前に描いたものですから

当然、今の絵柄と違います。


そんなわけで、サクサクっと今風に書き直し


ビフォー


rahu2

アフター


asdfgh

はい、大分変わりました。


そんなわけで、次々行きたいと思います


まず先に言っておきます。


厚塗りの基本的な概念です。


1厚塗りの自由度


厚塗りに型などありません!

厚塗りは手法として、極論してしまえば『アナログ塗り』を、CP上で再現したもの

と、言うことはです。

厚塗り、と大雑把なくぐりでひとまとめにしてありますが

ゴッホとピカソの画法が違うように

アナログ塗は紀元前の人類の壁画にまでさかのぼりますから

当然、厚塗りの種類も多種多様!

これが厚塗りだ!―というより、アナログと同じ塗り方だ!というのが正しいのです。

極論してしまえば、アニメ塗り、エロゲ塗り以外のすべての塗り方が厚塗り!


定型化していない塗りこそ厚塗りなのだ―だったら、自由にぬりゃいいじゃん

(自由すぎてもなかなかうまく塗れない)


ですから、当然、僕がこれから紹介する塗り方も

厚塗りであると同時にN,T塗りであることをご理解ください。


まぁ、何事も塗には基本があります。まぁ、アナログ塗の基本とほぼ重複しますが。


さて、もう一つの特徴

厚塗りは、基本的に表現の定型化がほとんどされていません。

逆にいえば質感の追及に際限がない―つまり、無限に追求できます。

基本的に、アニメ塗りで吹くと肌で影の付け方が違うように、質感の出し方は、書きたい物の素材によってエラく変わってきます。

さらに、個性が加わると無限大ですね。


当然、アニメ塗りでも、無限大です。

が、ぱっと見で個性がはっきりわかる塗り方だということでしょう。

醍醐味かな?


2厚塗りの便利なところ


じゃあ、厚塗りは難しいの?

いいえ、僕個人的には難しくありません。

むしろ、線画を書かないタイプの厚塗りでは、油絵と同じように、あとからいくらでも修正可能なのです。

ああ、今考えれば、デッサン狂ってたなぁ・・・とか、もっと表情こうしとけばよかったなぁとか言うのがあれば、簡単に修正できます。

おばさんが化粧を厚塗りするのと同じ理屈です(←違うか・・・)


3厚塗りの不都合な点



アナログ塗りからではなく、CPでアニメ塗から入った方が陥りやすいのですが

厚塗りで「すぱっとした色の付け方」(←アニメ塗のような)をしようとするとすごく時間がかかります。

とにかく『ならし』(色合いが落ち着くまでひたすらぬる事(ぼかし作業や筆作業がここに入る))の時間が極端に長くなります。

アニメ塗の場合、SAIでは最強テクニック、自動選択→切り抜き→バケツが、あるのでごく短時間で済むものを、下手に水彩でぬりだすと、うまく色が決まらない間にイライラして辞める人が続出します。

ですが、頑張ってぬりぬりぬりぬりぬりぬりぬりぬりすることで、出来るちゃあ出来るのであきらめずにやっていくことが肝心です。



とにかく、質感を出すまでが勝負です!

できれば、オリジナルの表現方法で質感を出せるように頑張ります!


まだまだ、勉強中の身なので、「ここ変だよ!」というところがあったらそう突っ込みでお願いします。


では、その1はこれで終わりで


その2からすぐにぬっていきます。


がんばります。

絵 自分の絵の描き方をさらしてみる 全身編 その2

そうやってできたのが

このラフ
ラフ

ただ、この状態だと、キャラが中心にいすぎて、ビールが付属品のよう。

面白くないのでちょっと位置変更。



rahu2
あえて、ビールを中心にもッて来て、キャラを端っこにすることで

キャラの全体が切れてしまったことからアップになった感じがします。


あえて書かないというのも遠近感の表現では重要です。

何しろアップの状態で全身が映ることなんてそうないのだから、

人間がアップかそうでないかを判断する理屈の一つに、全身が入ってないというのも重要なファクターなわけです。


僕のスタイルは厚塗りなんですが

基本的に線画という過程がありません。


よって、いきなり次回は厚塗り編です。