『売られたケンカなら買えよ』
部屋の大掃除をして、懐かしいものを見つけました。何度聞いても、大山倍達総裁のこの講話は好きです。子どもの頃極真カラテを習っていましたが、2年ほど前に再開しました。なぜ再開したか???それはナイショですが、その極真カラテ創始者の大山倍達総裁の言葉で、好きな言葉がこれです。ストリートファイトのことではなく、覇気、心意気の事だそうです。「義を見てせざるは勇なきなり」これも好きな言葉ですが、『闘うべき時に闘わないなら人間としてダメだろう』大山総裁のメッセージをこう受け取っています。刀は常に磨いて鞘の中に収めておく、ですね。日々、緊張感を持って臨みたいものです。そして、カラテ、楽しいですよ♪区役所の近く、梅島駅そばに道場があります。皆さんもカラテ、やってみませんか???(↓先日の試合。右が私です)-------------------------(以下引用)『中村誠が居酒屋で酒を飲んでおったのよ。そしたら、その店にいた連中5・6人が中村にナンクセつけたんだね。中村もその時は相手にしないで帰ったんだんけどもね。相手はあれだぁ。チンピラたぐいのヤクザな連中だよ。中村はねぇ、「そんな太っちょの体してお前、本当に空手の世界チャンピオンなのか?相撲取りじゃあるまいし、そもそも空手家というのが怪しんじゃないか」とね、そいつらにさんざん侮辱されたわけだ。しかしねぇ、中村は最初は相手にしないで一度は家に帰ったんだけどもどうにも腹の虫がおさまらないんだね。だんだん怒りが大きくなったのよ。中村は極真空手の世界チャンピオンだからね。世界2連覇を成し遂げた男だからね。空手家として男として誇りを傷つけられたんだね。あいつらはやっぱり許せない、とまた居酒屋に戻ったのよ。そしてね、侮辱した奴らを全員片っ端し伸ばしてしまったんだね。みんな病院送りにしてしまった。だから問題になったんだからねぇ、私は中村を謹慎処分にしたよ。でもねぇ君たち、中村はねぇ本当は悪くないよ。いいか、極真は背中を見せないよ。ケンカふっかけられて背中見せる奴があるか。君たち、売られたケンカは買えよ。何のために空手やってるんだ。ケンカ売る必要はないよ。だが、売られたケンカは買えよ。君たち極真は背中見せるのか。冗談じゃないよ。俺はケンカを奨励しているんじゃないぞ。道端のケンカなんかするな。道端で人とぶつかった。君たち先に謝れよ。自分から頭を下げるんです。謝ってるのにケンカ売る奴はいないよ。謝ってケンカ売ってくる奴なんかいるか。謝ってケンカ売ってくるんならそん時は伸ばしてしまえ。その時は私が、大山倍達が許すよ、私が責任持つよ。君たち、男は覇気がなくっちゃダメ。覇気を失ったらおしまいだ。君たちなんのために空手やっているんだ。あれがねぇ、私だったらあんなもんじゃすまないよ。中村のような騒ぎじゃないよ。もっと大変なことになります。中村が叩いたら相手が5メートル吹っ飛んだって新聞に書いておったけどね、私がやったら10メートルは吹っ飛ぶよ。もっと大変なことになったぞ。だから中村は悪くないよ。もし、強いてあげるとしたら中村は酒を飲んでおった。酒飲んでケンカした。これは良くないよ。でもなぁ、あとは悪くないよ。でもねぇ、一部の支部長達からいろいろ文句をねぇ私に直接言ってくる奴もいれば手紙も届いています。内容はだいたいみんな一緒だ。中村がねぇ、問題を起こしたもんだからねぇ、非常に迷惑しておるとねぇ。そのために道場生もどんどん辞めて行ったと言うんだね。中村がケンカで騒ぎを起こしたから道場生が減ったというのよ。だから、アタシは言ってやったよ。「そんな道場なら閉めてしまえ、だったら空手も辞めてしまえ」と言ってやったよ。そんなことを言う奴はいらないよ。君たち、何度も言うが何のために空手をやっているんだ。売られたケンカなら買えよ。そして極真が強いということを見せろよ。極真は背中は見せない。それが極真の歴史だよ。いいか、私はだからケンカをやれと言ってるわけじゃないんだよ。ケンカをススメているわけじゃない。だから君たち大会試合に出ればいい。そこでボロボロになるまで戦ったらいいんだよ。そしたら叩き方がわかる、握り方もわかる、突き方もわかる、よけ方もわかる、さばき方もわかる、ケンカの極意が空手の試合でわかるんだよ。そしたら道端のケンカなんか馬鹿馬鹿しくてやらないよ。ただねぇ、刀はいつでも磨いておいて鞘の中にに収めておく、刀を抜かないところに侍の価値がある・・・わかっだっ!』上記の話・・・これはもうかれこれ二十年ばかり昔の話しになる。実際この件で道場生が離れた話しなど当時一度も聞いたことがない。もちろん極真は喧嘩は今も昔も奨励などしていない。喧嘩などは慎むべきで実際、極真の道場生は大山が言ったように相手がぶつかってきても先に謝るくらいの姿勢で普段日常生活していると思う。問題は覇気である。例えば目前でか弱き者が理不尽な目にあっていたら勇気を出して止めるようなそんな覇気は常に持つ必要がある。場合によっては鉄槌を一撃見舞わなければならない時もあるだろう。『義を見てせざるは勇なきなり』その時は極真は背中を見せるな、そういうことである。---------------------------------