前:VSダイゴーグ
後:VSデズナラク
・シュゴッダムのコーカサスカブト城。
「晴れの戴冠式だってのに、浮かない顔だなあ?」
「僕が、王様なんだなって......」
白い語り手:ジェラミーは新国王ギラに尋ねる。
「お前さん、王様になって何がしたいんだい?」
「え?」
そうしている内に、リタ裁判官とドゥーガ隊長が呼びに来る。
「いつまでぼーっとしている?始まるぞ。」
「参りましょう、ギラ様......」
・
シュゴッダム新国王:ギラの戴冠式。
ヒメノら他国の王も駆けつける。
「まさか、この私を外で待たせようなんてね?」
「ギラ殿のご希望です。民の前で王と認められなければ、意味がないと......」
「嫌なら帰りゃいい。てめえらそんなにギラが好きか?やっぱアレが目当てか?」
(総長が黒髪!?)
一度は取り合いになったゴッドクワガタ......
神官らの先導でギラが入場。
その時、どこからか鈴の音が!?
ーーーおいでおいでと声がする。
ーーーハーカバーカへ、いらっしゃい......
ーーー死人になれば、皆が友
ーーー寂しい楽しい、死の国へ......
巫女服の女性......
「私は、死の国ハーカバーカへの案内人......名を『デボニカ』......」
「デボニカ!本物だ!久しぶり!」
ギラやコガネたちはデボニカを知っている......?
「顔見知りか?」
「昔、養護園で一緒だった!僕より年上なのに、いっつもグータラしてて......うわー、懐かしい......」
「(余計なことを......) ......ギラ様には、ご先祖へのあいさつの為、5王国の王と共に......
死の国へとお越しいただきます。」
(ジェラミー即位前だから他には4国。。w)
「んなもんがホントにあんならなあ?」
半信半疑のヤンマたちの前でデボニカがランプを掲げると、魂のクジラが出現!?
・
デボニカの歌と共にハーカバーカへ。
ギラに探りを入れるヒメノ。
「ねえ、ホントにただの幼馴染?」
「うん。でも、何年か前に急にいなくなっちゃって......あれ、なんでだよ?誕生日のケーキも用意してたのに。ずっと心配してたんだよ?」
デボニカは誕生日パーティーには現れず、ケーキもネズミのエサになってしまったが......
「(うるさい......) 宵の太陽、暁の月、生はなく、死が息づく......」
シュゴッダム国王が即位の時に開く、死の国の扉......
ーーーハーカバーカへ、いらっしゃい
ーーー片道切符を、持たせましょう......
・
死者の世界。
「ようこそ、死の国ハーカバーカへ!」
「データの作りもんにしちゃ、よくできてんなあ?」
いつの間にか、ヒメノとカグラギがいなくなっているが......
更にデボニカがどこかへ走り去るのと入れ替わりに、今まで倒して来た怪ジームの影が出現!?
オージャカリバーでどうにか倒していく。
ーーー聳える壁は打ち砕き、敗れを知らず敵は無し。
「創世の剣にして、救世の英傑......我が名は......」
「!伏せろ!」
巨大な衝撃波が影たちを一掃!?
「シュゴッダム国王:ライニオール・ハスティー......」
豪華な衣装の男......
彼がギラ、ラクレス兄弟の先祖......?
「2000年前にチキューを救った、初代国王様......生きてたんですか!?」
「ここは死の国だよ?ギラ・ハスティー......」
ライニオールに跪くデボニカ。
「我が王......」
「ついて来なさい。歴代のシュゴッダム王には、チキューの真実の歴史を伝えることになっている......」
ライニオールにギラ、デボニカが従う。
「おもしれえ。」
ヤンマたちも後を追おうとするが、直前で扉が消えてしまった?
「......帰るか?」
「早えよ!帰るったって......どっからだよ?」
・
ライニオールの玉座の間?
「ギラ......君がシュゴッダムの国王に相応しいか、彼女に見定めてもらっていた。彼女の家は、代々私に仕えてきたんだよ?」
「?養護園のグータラねーちゃんですよ?」
「止めろ!私は、使命としてアンタの側にいただけ!ねえちゃんでも友達でも何でもない!」
デボニカは「ギラには王様を辞めてもらう」と宣言!?
「え!?何で!?」
いつの間にか、側にはオージャクラウンが......
・
一人でハーカバーカを彷徨うカグラギ。
「ラクレス殿!いたらお返事を!ラクレス殿!?」
(この人この時点で全部知ってたわけだよな。。w)
そのうち、カグラギの目の前の景色は燃え盛るタキタテ城に!?
ーーー久しぶりじゃのお。カグラギ?
「嫌なものを......」
・
過去のンコソパのペタ城?らしき光景。
「帰りたいのに出口がない!嵌められた気がする!」
「だろうな。閉じ込められたんだよ。ぜってえ仕組み暴いて、出口こじ開けてやる。」
ヤンマを手伝おうとするリタだが、こちらも情景が過去のゴッカンに!?
・
「ねえギラ。あんた自分が王様できるなんで思ってないでしょ?」
「でも、僕がやるしか......」
「やらなくていいの!ライニオール様が生き返って、シュゴッダムの王様になる!」
「でも......」
「でもじゃない!言うこと聞け!」
「......ギラ。」
ライニオールは人類が破滅していく光景を見せる......
「チキューはこれまで、人類が滅亡してもおかしくない、大災厄に何度も襲われてきた......そして、君が王になった今年......人類が滅亡する、大災厄が訪れる......君は優しい......しかし、戦乱の世において、優しさは......人を救えない。だが、私なら救える。私は一度、世界を救っている。」
(正確には2年後?)
ギラは思わず目を伏せてしまうが......
「そうやって目を逸らしてる間に、皆死ぬんだよ......? 迷っている時点で、あなたに王の資格はない......覚悟を決めなさい!もういい......」
ーーーおいでおいでと声がする
ーーーハーカバーカへいらっしゃい
ーーー死人が踊り闇光る
ーーー地から天へと砂時計
ーーー辛いは幸い いたくてたのし
ーーー表は裏で あべこべ
ーーーおいでおいでと声がする
ーーーハーカバーカへ いらっしゃい
「我が介錯に身を委ねよ!」
歌の途中で、ライニオールはデボニカの体を操ろうとする!?
ギラが寸でのところで止めに入る。
「何してるの!?」
「......私は魂だけの存在だ。現世と死の国を結ぶデボニカの存在がなければ、蘇ることはできない......」
「だって......それって!デボニカが死ぬ、ってことじゃないんですか!?」
「それが私の使命なんだから、別にいいでしょ!?」
「......それでいいわけ、ないだろ!?」
ギラはデボニカの手を取って逃げ出す!
「どこへ行こうが......死の国は行き止まりだ。」
・
ヒメノの前に二人の男女が。
「パパ......ママ......会いたかったよ......」
「ああ......ごめんな......もう帰さない......」
ヒメノは父の言葉に感じ取ったものが......
・
火に包まれたタキタテ城。
「裏切り者......よくも私の首を奪ってくれた......」
玉座に座るは先代王イロキ......
「王殿......あなたが国中の食料を、トウフの命を独占した!
あなたが、民を裏切ったのです!」
「手を汚してまで玉座を手にし、何が言いたい?」
「民と国!そして平和!」
カグラギの言葉に高笑いするイロキ。
「はっはっはっは!裏切り者は誰からの裏切りにも怯える定め!
いずれお前は......自ら民を、裏切る......」
・
悪夢に苛まれるリタに、気合を入れて戻すヤンマ。
「何か見たのか?」
「......私は数多を裁いてきた......ゴッカンで死んだ者は、きっと私を呪う......」
「へえ。冷酷な裁判長殿は、お化けが怖えのか?見えねえもん気にしてねえで、見えてるもんと向き合ったらどうだ?」
「......私には、義務がある......」
「そうか......」
覚悟を決めたリタに再び闇たちが集まる!?
更にヤンマの腰には白い糸が......
・
デボニカの秘密。
「私が20歳になったら、ライニオール様の、魂の器になる準備をする......そういう決まりだった......」
「だから誕生日に......そんな決まりナシ!帰ろう!」
「皆の幸せの為なんだよ!お願いだから、邪魔しないでよ!私はこれでいい......これが、私の望み......」
ギラはデボニカをからかって昔のように話そうとする。
「ウソだー!前より弱くなってるな!だってあの日、ケーキ楽しみにしてたろ!」
「そんなことない!あんな、『甘ったるい』ケーキ......」
なぜ彼女が味を知っているのか......
「......ありがとう、デボニカ......」
・
再びライニオールの元へ呼ばれる2人。
「デボニカ、覚悟は?」
「我が王......とうにできております。」
そんな状況でも、ギラはライニオールの儀式を行わせまいとする......
「い、いい加減にしろ!?」
・
糸を手繰り寄せ、パソコンに繋ぐヤンマ。
「ここだ!よっしゃキタコラアアアア!」
画面にはシオカラが!
「ヤンマ君!どこっすかそこ!」
「シオカラ!ウソ発見器使え!いいからやれ!」
シオカラはウソ発見器を装着し
「ケンカ最強、ヤンマくーん!」
倒れたシオカラがハーカバーカへ!?
「開いたー!」
「あ!し、閉めんな!!そっから帰るために呼んだんだこのスカポンタヌキ!!!」
「!ご、ごめ~~~~ん!?」
・
カグラギの背後を取ったイロキ。
「......どなたかに頼まれましたかな?」
「いかにも......」
「昔からあなたは、人に取り入るのが上手かったしかし!
所詮それまで!私は、懐に入り、仕留める男!!ゆえに、トウフの王殿なのです!」
「......真っ黒に染まったのお......」
黒い塊になって消えていくイロキ......
・
両親を抱きしめるヒメノ。
「パパ、ママ......私は、お別れが言いたくて来たの......
さよならのない別れは、美しくないから......」
「ずっと一緒にここにいよう、ヒメノ......」
「私のお気に入りは、イシャバーナにあるの。私の欲しいものは
まだまだたくさんチキューにある......またね、バイバイ。」
そしてそれを見ていたセバス。
「お迎えに上がりました、ヒメノ様......」
「遅い......」
・
悪夢にうなされるリタ。
ーーーリタ。
「ちゃんと、聞いて?」
周りを飛ぶ魂の声......
ーーーありがとう、裁判長......
モルフォーニャがリタを立ち上がらせる。
「死んだ人には、そこそこ人気みたいですねー?」
・
現世ではイシャバーナとンコソパのチームが、シオカラたちの蘇生準備。
「行くぜー!せーの!」
電撃で起き上がるセバスら4人。
・
ライニオールがギラに説く。
「ギラ......たった一人の犠牲で、人類が救われるのだ。生きている限り、人には明るい未来がある。愛する者を得て、家族を持つ幸せがある......それを君が奪おうとしているんだよ?」
「......めでたいな。あなたの生きた時代は、そうだったのか......
生きることは、地獄だ。未来、幸せ、それを当たり前に手にできるのは、あなたのように強い人だけだ......理不尽は、容赦なく襲い掛かってくる......痛みと悲しみを背負わされる......その地獄を作ったのは始まりの王、他でもないあなただ!生かすために犠牲を強いる......あなたがそれを繰り返すなら、僕が2000年の歴史ごとぶっ壊してやる!」
「......力なく、思慮もなく、ただ哀れ......やはりチキューを救う王は、私だけだ!」
ギラを吹っ飛ばすライニオール!
「止めてよギラ!私はみんなのために生きてきたんだよ!?」
「デボニカ......またケーキ、作るから......誕生日、やり直そう?」
「ケーキ!?そんなくだらないこと、どうでもいいよ!」
「くだらなくなんかない!地獄みたいな世界で、小さくても幸せを見出す......だから僕たちは、生きていけるんだ!小さな幸せこそ守る、そんな王様に、俺様はなる!!」
ギラVSライニオール。
「民あっての王!誰が王かは、民が決める!選べデボニカ!
始祖の王か、邪悪の王と共に地獄を生きるか!」
ギラはクワガタオージャーに王鎧武装!
「英雄の戦を......知るが良い。」
殺し殺され幾星霜
那由多の屍を積上げて
骸に出しても我が魂......
「始祖の王ライニオール、ここにあり......」
ライニオールは亡者たちの力で王骸武装!
クワガタオージャーVS邪悪クワガタオージャー。
初代王の剣に圧されそうになるも、どうにか食らいつくギラ。
デボニカはオージャクラウンを投げ渡す!
「我が王!」
王冠が渡った先は......
「......王を裏切るのか?」
「私は生きたい!ケーキ食べたい!私の王は、ギラだ!」
デボニカは誕生日の日、一度だけ戻って来てケーキを一口食べていた......
「ただ生きたいか。力なき反逆に、何の意味がある?」
「それは貴様のことよ!孤独の王は王にあらず!思い知れ!
王でありながら、王たるを捨て結束する!」
ーーー我ら、王様戦隊!
「今より貴様を、捻り潰す!」
それぞれの決着をつけたカグラギ達が到着!
「私を欺くには、やり口がいささか時代遅れでしたな?」
「死罪だ......もう死んでいるか?」
「パパとママは、死を望むようなことは言わない......私の思い出を汚さないでいただける?醜い死にぞこない?」
「てめえぶちのめしゃ帰れそうだな?」
そしてこの男も
「何しに来た?」
「蜘蛛の糸ってのは古来より、地獄に繋がってるのさ。王を歓迎する場に、狭間の王が仲間外れはいただけない!」
王様戦隊キングオージャーvsライニオール
「懐かしき姿だ......」
増援の影バグナラク達もコンビネーションで倒していく。
そしてクモノスの糸でライニオールを捕らえたところへ、クモノス、トンボ、パピヨン、カマキリ、ハチと追撃!
「2000年重ねた歴史が背負えず、英雄の責務が担えるか?
未来を救う唯一の道を、打ち砕かせてなるものか!」
ライニオールの衝撃波を全員で跳ね返す。
「俺様は邪悪の王!死をあざ笑い、英雄を足蹴にし、悪しき道こそ行く!そこをどけ!!」
「「「「「「道を開けろ!!」」」」」」
6人の同時攻撃でライニオールを追い詰めた!
「その道の先で、必ず民を救え......!」
「約束する。新たな歴史を担う王として......」
ジェラミーの糸に捉まってハーカバーカを脱出......
もちろんデボニカも一緒。
「ギラ......シュゴッダムの王は常に一人......」
ーーーラクレス・ハスティーは、生きている......
(知ってたのか。。)
「勝負をつけたら、また来るがいい......その時、このチキューの全てを話そう......」
・
ハーカバーカから帰還した王たち。
ギラの戴冠式。
「王が帰って来た喜びに、国民たちは沸き立ち、戴冠式は盛大に行われた......」
「よ!元指名手配犯!」
「しかし、子供のお遊戯会に見えなくも......」
「王冠、私が貰っちゃおうかしら。」
「王位簒奪の重罪だ......奪うなら今だぞ。」
ギラの元へ、ドゥーガ隊長より改めてオージャクラウンが......
そして祝いのトランペットと花火。
全世界の民たちが熱狂する。
「この先に何があるかは知れず......それでも、進むしかないのだ。彼の信じる、王道を......」
使命を背負った巫女を、ケーキを楽しむ一人の少女に戻したように......
「幸せ~~......」
・
その後のハーカバーカ。
何かを感じ取るライニオール。
「死の国にまでも、やって来るか......!聳える壁は打ち砕き、
敗れを知らず敵は無し!創世の剣にして、救世の英傑......
我が名は初代シュゴッダム国王:ライニオール・ハスティー!
今こそ、2000年の借りを返す!」
しかし、敵わず一瞬で消し去られてしまう......
「あー、つまんねーの......」
宇蟲王ダグデドが、ハーカバーカの玉座を蹂躙していた......
ーーーーーー
(毎年そんなに見てないけど)前年に比べればシリアス一色のキングオ夏映画。。
本編後に見るとどうしても設定に食い違いがあったり、もっと見たかったシーンなんかも出て来るなw
ギラの成長物語としては良かったんじゃないかと。。
(ってかラクレス様就任時は神の怒り直後だし、ライニオール帝の言葉を聞きに行く余裕あったんかなw? )
ヤンマ君は本編中でも関係者出てこなかったけど、映画でも変わらず。。
パソコンの師匠(ギンちゃん?)一回ぐらい会ってほしかったなw
ヒメノ様の両親は偽物じゃなさそうだけど、ライニオール様に操られてた?
何かヒメノ様だけ特別に試された印象。。w
カグラギ殿は37話へ繋がる通りw
リアルタイムで映画館行ってたらまた印象変わったのかなw
リタ様は裁判官らしい試練。。
もうちょっと、TV版でも裁判長らしいシーンが見たかったと思ってしまった。。w
ジェラミーは6人目の通例?で出番少なく。。
ブンブン以降もそうなるのかな。。
シリアスなキングオが見たい人にはお勧め。
だけどギラとデボニカの孤児院の様子とか、各王様たちの個人エピ、ライニオール様の時代の様子とか
もっと知りたくなってしまう。。w
第二部以降?そっちの話をやってくれてたらと思わざるを得ないw
VSドンブラ前にこっちを消化したけど、ハーカバーカが舞台なこと以外は特に繋がりなさそうかなw
おまけ
側近たちがハーカバーカに来るのについたウソ
シオカラ「ケンカ一番、ヤンマくーん!」
セバス「ヒメノ様は......BUSUでございます!」
モルフォーニャ「働くって......さいこー......」
クロダ「我こそは!トウフの王!」