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01ボラ参加の動機(Enjoyゴルボラ!のトップ記事)

 

【Enjoyゴルボラ!】の目次

 

 

 

Ⅳ.ボランティア業務の種類

 

 6.フォアキャディ

 

  ・フォアキャディの業務は、ボールの場所を

   確認するフォアキャディ業務と選手の

   プレーを止めたり促したりする運行業務が

   あります。

   フォアキャディ業務単独の場合と運行業務を

   兼務する場合があります。

   いずれもスムースなプレー進行のために

   大切な業務です。

 

 

 

  ・フォアキャディ業務は、打球の落下地点を

   把握することが主な業務であり、良い視力の

   持ち主には有利です。

 

  ・運行業務は、ブラインドホールなどで

   ボールの落下地点が見えない選手に

   ショット可否を伝える役目です。

 

  ・これらの業務は、大会によってはハウス

   キャディが担当することがあります。

 

 

 

  [A] ゴルフ知識の必要度

 

   {必要}(OB・ペナルティエリア・暫定球・

      救済措置・ドロップなどの意味と

      処置を理解しておきましょう。)

 

 

 

      ゴルフ規則2(コース)

      ゴルフ規則18.3(暫定球)

      ゴルフ規則15~16(罰なしの救済)

      ゴルフ規則17~19(罰ありの救済)

 

 

 

  [B] 主たる業務

 

   ①フォアキャディ業務

 

    ・ボールの落下地点(2nd地点や3rd地点)に

     待機し、選手が打ったボールの行方を

     確認します。

 

    ・ラフに入ったボールの場所やペナルティ

     エリアを通過した場所に旗杭を立てます。

 

    ・ボールの落下地点の状況に合わせ、

     選手に向けて旗(青旗・白旗)を振り

     伝えます。

     フェアウェイや一部ラフなど打った

     選手から明らかに見える範囲のボールに

     ついては旗を振る必要はありません。

 

     <旗の使い分け>

 

      青旗:以下の場合で暫定球を打つよう

         促すための旗です。

         ・OBとなった時。

         ・ボールを見失って落下地点を

          判定できない場合。

          フォアキャディが見失って

          いても選手がボールの行方を

          把握できている場合で暫定球を

          打たないこともあり得ます。

 

      白旗:ジェネラルエリアに落下した

         ボールで無罰でプレー続行できる

         場合に白旗を上げます。

      ペナルティエリアに入った場所が

      明らかにわかっている場合には旗は

      上げません。

      ペナルティライン(赤線など)を

      横切った場所に旗杭を立ててください。

 

 

 

 

   ②運行業務

 

    ・前組のプレーが見えない後続の選手の

     ために、「打つな」の赤旗や「打ってよし」の

     白旗などを振ります。

 

     <旗の使い分け>

 

      赤旗:打つな。ボールの落下地点付近で

         全組がプレー中の場合に赤旗を

         上げ続けます。

 

      白旗:打ってよし。ボールの落下地点

         付近に誰もおらず、プレーOKの

         白旗を振ります。

 

      黄旗:2オン可能なロングホールや

         1オン可能なミドルホールで、

         その落下地点がショット場所から

         見えない選手に知らせる場合に

         使います。

         2ndショットを刻むならプレー

         OKで2オン狙いならプレーNGの

         場合に黄旗を上げ続けます。

         また、ティショットを刻むなら

         プレーOKで1オン狙いならプレー

         NGの場合に黄旗を上げ続けます。

 

 

 

 

 

  [C] コツ・気をつけること・面白み

 

   ①担当する業務場所へは、少なくとも指定

    された時刻よりも30以上前に現着するように

    しましょう。

    指定時刻には競技委員または運営の

    フィールド担当が業務の説明にやって

    来ます。

    当日の業務について当該ホール特有の

    注意事項などを教えてくれます。

    疑問な点があればこの時に確認して

    おきましょう。

 

   ②自分のスタンバイ場所を決めます。

 

    ・ボールの落下地点付近で飛んで来る

     ボールがよく見える場所がいいですね。

 

 

 

    ・いつボールが飛んで来るかを知るために、

     ショットする選手が見える場所である

     ことも必要です。

 

    ・ショットする選手には自分が目障りに

     ならない場所を選ぶべきです。

 

    ・自分の安全を確保できるよう木の陰などの

     場所を選びましょう。

 

    ・これらの条件を満たす場所を決める

     ために、選手がショットする場所(例えば

     ティ)まで事前に行ってみましょう。

     そこから、自分のスタンバイ場所が

     選手からどのように見えるか、逆に旗を

     振った際にどの範囲なら選手に見えるのか

     などを確認しておきます。

     このために現着予定時刻の30分前着を

     目指しています。

 

    ボールが自分の荷物に当たることも想定

    しなくてはいけません。

    ダイレクトに当たったり、転がって

    当たったりしないようショット側と逆の

    木の陰に置きましょう。

 

   ③選手によって使用クラブがばらつき、

    落下地点の前後幅が広いホールでは、

    スタンバイ場所に注意が必要です。

    自分の頭越しに飛んで行くボールの

    落下地点はわかりにくいものです。

    ボールの打ち出しから振り向かずそのままの

    方向で落下地点まで追うことが理想的です。

    しかし、落下地点の前後幅が広すぎると、

    前の方に落ちるボールの確認ができなく

    なることがあります。

    特にその間に小山やくぼみがあると難易度は

    上がります。

    それらのことを考慮し、最もボールを

    追いやすいスタンバイ場所を選びましょう。

    2名以上いる場合には、前後左右の守備範囲を

    カバーできる位置に工夫することも

    できると思います。

 

   ④チームプレーが大事です。

    人数の都合上、一人でフォアキャディを

    担当することがありますが、とても心細い

    です。

    かつては自信があった視力、今はとても

    不安です。

    それに比べ2名以上で担当する時は、

    安心感があります。

 

 

 

    複数で1ホールを担当する場合の

    バリエーションは以下のとおりです。

    具体的な配置はそのホールの特性(パー値

    (3・4・5)・ドッグレッグの有無・ホール内

    高低差・左右高低差)によります。

 

    ・2名:左右両サイドに1名ずつ配置。

     2名:片サイドに2名配置。

     2名:ティに1名、2nd地点の左右

        どちらかに1名配置。

     3名:ティに1名、2nd地点の左右両サイドに

        1名ずつ配置。

     ティの1名は、ボールが飛んだ方向を

     旗などで知らせてくれる役目です。

     この情報はとても有益で、2nd地点担当の

     大きな安心材料の一つです。

     また全員が無線機を携帯していると

     最強です。

 

 

 

     ティからの情報精度がより上がります。

     例えば使用クラブの情報がわかれば

     落下地点の想定ができます。

     また、左右の曲がり具合いもわかり

     やすいです。

     ただし、この際の注意点は、あらかじめ

     センター・左右・大きく左右などの言葉に

     ついて共通認識を作っておくことです。

     これは、旗を振る場合も同様で、旗を

     傾ける角度でどの程度左右に曲がったかを

     共有することができます。

 

    チームワークの例は他にもあります。

    左右片方のフォアキャディからティが

    見えないことがよくあります。

    木々が邪魔をしていたり、スタンバイ地点が

    窪地だったり、ドッグレッグのホールでも

    あり得ます。

    ティが見えないフォアキャディは、いつ

    選手が打ったのか、いつボールが飛んで

    来るのかさえわかりません。

    この時は、ティが見えるフォアキャディが

    合図で、「選手がティにやって来た」

    「(1人目が)打った」「左右どっち方向に

    飛んだ」などと知らせることで結果的に

    ボールを見つける精度も上がります。

    このケースでは、選手のOBを知らせる時には

    逆の連携が必要です。

    ティが見えない側でOBが確認できたら、

    ティが見えるフォアキャディに青旗を

    振ってもらわなければいけません。

    「OB」や「セーフ」などの合図も事前に共有して

    おきましょう。

    ちなみに一般的には、「OB」は両腕で大きく

    丸を作って「(OBの)O(オー)」と表現

    しますし、「セーフ」の場合には両腕を横に

    広げます。野球の審判の「セーフ」と同じ

    ですね。

 

 

 

 

 

    「OB」になった時に「ダメ」との意味合いから

    両腕で「×の字」を作る人がいますが、

    ゴルフ場では一般的ではありません。

    また、自分とチームを組む人には是非

    やってほしいことがあり、最近は必ず

    お願いしていることがあります。

    それは、視認できたボールの方を指さし

    してほしいということです。

    片方が見逃してももう一人の指さしで

    ボールの場所を共有できます。

    案外、反対サイドから見た方がわかり

    やすい場合もありますから、旗杭を刺すのに

    共有メリットがあります。

    この時にボールが止まるまで指さしを

    してほしいと思っています。つまり相手と

    共有できたかどうかを意識しながら指さしを

    したいのです。

 

   ⑤早く選手に知らせることを優先しましょう。

    ショットを曲げた選手はボールの行方を

    気にします。

    暫定球を打たなければいけないかを早く

    知りたいのです。

    フォアキャディはボールを見つけることに

    必死で、見つかると一安心してしまうことが

    あります。

    しかし、その結果を選手に少しでも早く

    伝えることが大切です。

    青旗や白旗を振ったり、ティにいる

    ボランティアに無線機で伝えるなど、

    早く結果を伝えてあげましょう。

 

   ⑥ボールの見えやすさについて。

    視力という個人の問題以外にボールの

    見えやすさに影響を与える状況があります。

    まず第一は天候です。

    雨や曇よりも晴の方が一般的にボールは

    見やすいと思います。

    特に晴天で太陽がボールに対して順光の

    場合には、白く見えますからわかり

    やすいですね。

    さらに選手のすぐ後方に林や山など黒い

    背景がある場合は、その背景区間を

    飛んでいる間はボールが見えやすいです。

    例えばティショットから数秒でボールが

    落下してきますが、その間全くボールが

    見えないこともしばしばです。

    そのような時は目を皿のようにして落下

    地点周囲に広く意識と耳を集中させます。

    「ボトッ」というボールの音がキャッチ

    できれば、ほぼフェアウェイですから

    見つけるのは簡単です。

    一方で全く音がしない場合があります。

    深いラフやバンカーに入るとその音を

    キャッチするのは難しいです。

    ショットの場所が見える位置での

    フォアキャディなら、双眼鏡で打ち出しの

    瞬間を見るのも有効だと思います。

 

 

 

    ドローかフェードの球筋までは確認

    できない場合もありますが、打ち出し方向は

    その後に肉眼でボールを追うのに役立つと

    思います。

    また、テレビカメラが近くにある場合は、

    その動きを見ていると飛んで行った方向の

    目安になりますね。

 

 

 

   ⑦旗の持ち方や振り方。

    旗は布製ですから、風になびいて

    しまいます。

    少し強い風になると、横にはためいて

    選手からは旗の色がわからなくなります。

    このような時は旗の下をもう片方の手で

    引っ張って、旗の色がわかるように

    持ちましょう。

    両手を上げているこの姿勢は結構キツイ

    ものがありますが、安全確保の目的も

    ありますから、がんばりましょう。

    また、選手が注目している青旗or白旗、

    もしくはプレーOKの白旗は、片手を大きく

    伸ばして旗を振るとよいでしょう。

    旗の色がわかるように大きく横に振ると

    選手にも伝わりやすいと思います。

    選手からの「了解」の合図やプレーに

    移っていく仕草が見られたら、旗を降ろして

    よいです。

 

 

 

 

   ⑧ラフに入ったボールの位置を示す旗杭。

    ボールがラフに入った場合には選手が

    やって来るまでに、その場所を示す旗杭を

    刺します。

    旗杭には打った打順がわかるように数字で

    「1」「2」「3」と書かれています。

    番号がない旗杭の場合もあります。

    深いラフでは全くボールが見えませんから、

    ボランティアが探す際もボールを蹴ったり

    踏んだりしないよう注意する必要が

    あります。

    また、選手がボールのそばにやって来る

    時にも誤って踏んでしまわないよう、

    旗杭を刺す場所に配慮する必要が

    ありますし、旗杭を刺すときにボールに

    触れないようにしなければいけません。

 

 

 

    具体的には、ボールの位置が確認できたら、

    そこから選手がやって来る方向に30~50cm

    離れた場所に刺すとよいでしょう。

    選手が旗杭を見つけたすぐその先に

    ボールを見つけるかたちになります。

    旗杭の場所や打順の数字が選手に見える

    ように旗杭を刺しましょう。

 

 

 

 

 

    また、30~50cm離しておけば、万が一

    旗杭が倒れてもボールに当たることは

    ありません。

 

    なお、ドライビングディスタンス業務でも

    ラフに入ったボールの付近に旗杭を

    刺しますが、こちらは歩測精度向上のために

    異なった考え方でその場所を選ばなければ

    いけません。

    詳細は、「12.ドライビングディスタンス」で

    記載します。

 

   ⑨ペナルティエリアに入った場合には、

    赤線や赤杭を結んだ線を最初に横切った

    場所に旗杭を立てます。

    ボールが転がって入る所を見た場合は

    わかりやすいのですが、上空で赤線を

    越えてしまったら正確な場所は

    わかりません。

    また、ペナルティエリア内の池に入った

    ところしか見えなかったケースでも

    同じですね。

    フォアキャディを担当するボランティアの

    目線で見て、ペナルティエリアを横切った

    場所は「ここ」と決めて旗杭を刺して

    ください。

 

 

 

    選手がやって来て状況を聞かれたら、

    自分が見たままを伝えてください。

    選手も違った角度から自分のボール追って

    いますから、総合的に判断して横切った

    場所を特定し、ペナルティ措置を行って

    いきます。

    結果的にボランティアが示した場所と違う

    ポイントから措置を始めるかも

    しれませんが、最終的には選手の措置が

    正になります。残念かもしれませんが

    気にしないようにしましょう。

    池に入るボールが最後にペナルティエリアを

    横切った場所を特定するために、理想的には

    2名(池の手前と奥側)のフォアキャディが

    必要だと考えます。

    前述のように頭上を越えるボールの視認は

    難しいです。

    一方で池の奥側からであれば、転がって入る

    ボールも直接入るボールも見やすいです。

    池の奥側の人が手前の人に合図を送りながら

    旗杭を刺す場所を指示すればよいのです。

    逆に池を越えたボールが傾斜で戻り池に

    入った場合は、反対の役割で旗杭を刺せば

    いいですね。

 

   ⑩選手のプレーの邪魔にならないようにする

    ことも大切です。

    ラフに入ったボールのそばの旗杭を抜いた

    後、いつまでもその場にとどまっては

    いけません。

    選手はライからの脱出に集中しています

    から、なるべく早く元のスタンバイ場所

    もしくは、プレーの邪魔にならない場所に

    移動しましょう。

 

   ⑪ボランティア自身の打球事故を防ぐために、

    「ヘルメット」「傘」がボランティア本部で

    手渡されます。

 

 

 

 

 

    傘は、打球事故防止対策ですが、雨天時や

    夏場の熱中症対策にも有効です。

    それでも体全体を守ることは難しいので、

    木の陰からボールの確認をしたいものです。

    これまでに自分が隠れた木にボールが

    当たった経験は何度もあります。

    選手などの「フォァー」という声とともに

    腕による左右明示があった時には要注意

    です。

    周囲にギャラリーがいた場合には、大声で

    ボールが飛んで来ることを伝えましょう。

 

 

 

  [D] 余裕があれば(必要に応じて)して

     ほしい業務

 

   ①フォアキャディ担当場所の近くに

    ギャラリー通路がある場合には、

    さまざまな問合せを受けることがあります。

    親切に対応しましょう。

    最寄りの簡易トイレの場所の確認や、

    周囲のホール配置、クラブハウスや

    ギャラリープラザへのルートなどを説明

    できるようあらかじめ確認して

    おきましょう。

 

   ②ローピングが選手のショットの邪魔になる

    場合には、率先してローピングや杭を

    抜きましょう。

    その際にロープがボールに触れる恐れが

    ある場合は選手がやって来るのを

    待ちましょう。

    プレーが終われば、他の選手のプレーの

    状況を確認しながら、ローピングを

    元どおりに戻しましょう。

    固定業務のファアキャディーが

    ローピングのお世話をしてくれることは、

    選手に遅れてはいけないスコアラーにとって

    とてもありがたいことです。

 

 

 

  [E] しないほうがよい行動・するべきでは

     ない行動

 

   ①選手のボール位置を確認することが主な

    業務です。

    確認するためにボールを覗くことは仕方

    ありませんが、必要以上に覗き続けるのは

    かっこ悪いので控えた方がよいと思います。

    さらにボールに触れることは決して

    許されません。

 

 

 

 

 ・次回は「選手受付・ポンチョ回収」業務の

  内容ついて記載します。

 

 

 

●これまで経験してきたゴルフボランティア活動で見て

 聴いて体験したことをなるべく初心者目線で記載して

 います。

 また、「こんなボランティアになれたらいいな。」という

 個人的に考える「あるべき姿」も少し記載したいと

 思います。

 記載内容に誤りがあったり、経験者の方からの

 ご意見なども伺いたいと思いますので、このブログの

 コメント欄または以下のアドレスまで連絡を

 いただけると幸いです。

   golfvolusherpasince20230210@gmail.com