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テーマ別:①ゴルフ全般(トーナメント主体)

 

テーマ別:②ゴルボラを始めましょう

 

01ボラ参加の動機(Enjoyゴルボラ!のトップ記事)

 

【Enjoyゴルボラ!】の目次

 

 

 

 

 

Ⅳ.ボランティア業務の種類

 

 

 2.スコアラー[前編]

 

  ・プレー中の選手の各ホールごとの

   スコアなどを「速報」として速報本部に

   報告する係です。

  ・スコアラーの形態として大きく分けて

   2種類あります。

    (1) 帯同スコアラー

       選手に同行して18ホールまわり

       ながらスコアを報告します。

       通常「スコアラー」と呼びます。

    (2) 固定スコアラー

       各ホールのグリーン出口付近に

       スタンバイし、選手からの申告

       スコアを聞き取り、速報本部に

       報告します。

       「固定マーカー」や「ホール

       マーカー」と呼ばれることが

       多いようです。

       男女プロのレギュラーツアーで

       この形態が採用されることは

       まずありません。

   試合では、選手同士がお互いにスコアを

   つける役目をしていて「マーカー」と

   呼びますから、ここでは混同を避ける

   ためにあえて「帯同スコアラー」

   「固定スコアラー」と呼びます。

 

  [A] ゴルフ知識の必要度

   {必要}打数のカウントやペナルティ

      などのルールを知っていること。

      特にゴルフ規則を熟知していない

      ジュニア大会では、トラブルに

      関するゴルフ規則の把握が必要

      です。

      当日のローカルルールの事前

      勉強も必須です。

 

 

   {不要}固定スコアラーの場合はゴルフの

      知識は不要です。

 

  [B] 主たる業務

   ・コース内でプレーする選手たちの

    スコアをリアルタイムで速報本部に

    伝達する業務です。

    速報本部で集約された各選手の

    スコアは、「速報」としてネット上に

    アップされますし、テレビ放送でも

    使用されます。

    18ホール全てのプレーを終えた

    選手が最後にアテスト会場でスコアを

    確定する「確定スコア」に対し、

    それまでの「速報スコア」の収集・報告を

    担当するのがスコアラーです。

   ・スコアラーが記録のために使用する

    機材は、速報本部を担当する会社や

    大会規模によって異なります。

    以下に代表的な記録機材と会社を

    示します。

     ①ダンロップスポーツエンター

      プライズ社の端末(以下DSE端末)

 

 

     ②ファイブリンク社の端末

      (以下FL端末)

 

 

 

 

     ③ノティオ社の端末(以下NOTIO端末)

 

 

     ④キヌガワプランニングオフィス社の

      端末(以下KPO端末)

 

 

     ⑤日本プロゴルフ協会の端末

      (以下PGA-iPhone端末)

 

 

     ⑥その他関西ゴルフ連盟などの

      端末(以下KGU等端末)

 

     ⑦手書き用紙(無線機でスコア報告)

 

 

     ⑧カート車載端末

 

   ・スコアの入力(記録)方法も2種類

    あります。

     方法a:選手が打ったボールの落下

         地点のライを毎ショット

         ごとに入力する方法です。

         各社の端末によって若干の

         違いはありますが、ライ入力

         エリアを選択するとライの

         一覧が表示されますから、

         そこから「フェアウェイ」

         「ラフ」「バンカー」などと

         選択し入力します。

 

 

         この方式では、選手の

         フェアウェイキープ率や

         サンドセーブ率が自動的に

         算出されます。

 

     方法b:選手が打った打数(スコア)

         だけを入力または記載する

         方法です。

         各ホールごとに3選手(4選手)

         のスコアを(例えばパー4の

         ホールであれば)「4・3・4」

         (「4・3・4・5」)などと入力

         または記載します。

         ショットとパットの内訳を

         入力・記録する大会も

         ありますから注意しましょう。

 

 

     ※以下、1つ目のライを入力する方法を

      主体に記載していき、スコアのみの

      入力・記載を補足していきます。

 

   ・スコアラーがカート運転を兼務する

    場合があります。

    ジュニア大会やJLPGAステップアップ

    ツアーの一部試合、さらに地方大会

    ではボランティアが選手を乗せて

    カートを運転する場合があります。

    注意事項については、スコアラー[後編]

    の「[C] コツ・気をつける

    こと・面白み」で記載します。

 

 

   (1)帯同スコアラーの場合の業務の流れ

 

   ①担当組のスタート時刻の15分前までに

    スタートティ周辺にスタンバイします。

    例えば自分が担当する第11組の1番

    スタート時刻が8:10であれば、7:55

    までに1番ティ付近にスタンバイします。

 

   ②無線機でスタンバイ連絡をします。

    DSE端末の場合は、端末でスタンバイ

    送信をしますから無線機での報告は

    不要です。(スタート15分前になると

    スタンバイ送信ボタンが表示されます

    から、「現着完了」を押します。)

 

 

    FL端末の場合はスタンバイ連絡が

    無線機テストを兼ねている場合が

    多いですが、あわせて端末での

    スタンバイ送信も行います。

    (スタート15分前からスタンバイ

    送信可能です。)

    各組のスコアラーがちゃんと

    スタンバイしているかどうかを

    把握することも速報本部の重要な

    役目です。

    たまにスタートティのOUTとINを

    勘違いしてスタンバイする事象も

    ありますからね。

 

 

   ③端末の本番モードへの切替を行います。

    DSE端末の場合は、スタート10分前に

    なると画面表示時に本番モードへの

    切替を促すボタンが表示されるので、

    それを押すだけです。

 

 

    FL端末およびNOTIO端末の場合は、

    スタートティ付近にいるスタッフが

    本番モードへの切替を行ってくれます。

    KPO端末の場合は当日のスコアラー

    業務説明の後、しばらくスコア入力・

    送信練習時間を設けます。それが

    終わればスタッフが本番モードに

    切り替えてくれます。スタートティ

    にもスタッフがいて、端末と無線機の

    ブルートゥース接続ができているかの

    確認をしてくれます。

    KPO端末を受け取ったら、ブルー

    トゥース接続が切れないよう、端末と

    無線機を常に一緒に持ち歩くように

    しましょう。

 

   ④前半のスタート(時刻)を送信します。

    前半のスタート時刻はペアリングに

    記載されています。

 

 

    その時刻に各組がスタートして

    いきますが、データとしてスコアラーの

    端末で「スタート」の送信を行います。

    DSE(端末)の場合は前半のスタート

    時刻をそのまま実績とするため、

    スタート送信はありません。

    FL(端末)やKPO(端末)などでは、

    1人目の選手がティショットを打った

    時点で「スタート送信」を押します。

    NOTIO(端末)の場合は、1人目の選手の

    紹介アナウンスが始まった時点で

    「スタート送信」を押すこととなって

    います。

    DSE(端末)以外でスタート送信を

    忘れた場合には、その旨を速報本部に

    無線連絡し、正しいスタート時刻を

    「スタート送信を忘れました。」「正しい

    スタート時刻は○○:○○です。」や

    「定刻スタートです。」などと伝えます。

    大会規模によってはスタート時刻の

    伝達が不要の大会もあります。

    業務説明の際に確認しておきましょう。

    また、 KPO(端末)では毎ホールごとに

    スタート時刻の送信を求められます。

 

 

    毎ホールごとのスタート時刻送信は

    よく忘れます。忘れても実害は

    ないようですが、なるべく送信できる

    ようにしましょう。

 

   ⑤選手と一緒に歩き始めます。

    スコアラーが歩く場所は業務説明の

    際に伝えられます。

    その内容の一部として「フェアウェイは

    歩かない」「ファーストカットを歩く」

    「ラフのロープ際を歩く」「ラフは

    歩かない」など大会によって

    さまざまです。

    いったいどこを歩くのが正解なのかと

    思いますね。

    スコアラーはどこを歩くべきなのかに

    ついては、業務の目的や配慮

    しなければいけないことを考慮

    しましょう。

    自分なりに考える「歩く場所」は、

    →「スコアラーはどこを歩くべきか」

    問題で記載します。

      コラム13-01

      「スコアラーはどこを歩くべきか」問題

 

   ⑥ライを入力します。

    選手がティショットを終え、

    2nd地点に向かいます。選手が2nd

    ショットを打つ前にそのボールの

    ライを入力します。

    3人または4人の2nd地点が前後左右に

    離れている場合は素早く移動しながら

    ライを確認しましょう。

    自分と反対側のボールがフェア

    ウェイかラフかの判断がわからない

    場合は、フェアウェイを横断して

    確認します。

    その際には選手のプレーの妨げに

    ならない場所とタイミングで横断

    しましょう。

    このようにして全選手の全ショット・

    パットについてライを入力して

    いきます。

    方法bの場合は、ライの入力・記載は

    求められませんが、ショットやパット

    ごとに記入用紙にチェックを入れて

    カウントします。

    ショット毎に様式へ✓マークを

    入れたり、「正」マークを入れたり

    します。

    また端末に一打一打記録する方法も

    あります。

 

 

    ライの入力で注意が必要な項目は

    以下のとおりです。

     ・ファーストカットは「ラフ」です。

     ・隣ホールのフェアウェイは

      「ラフ」です。

     ・グラスバンカーは「ラフ」です。

     ・ペナルティエリアである池(赤・

      黄杭)からショットした場合は、

      「ペナルティエリア」と入力します。

      自動的に「ペナルティ」が表示

      される場合はそれを削除しなければ

      いけません。

     ・グリーンのカラーは「カラー」です。

      (かつては「フェアウェイ」と入力

      していました。)

     ・サブグリーンは「ラフ」です。

     ・グリーンオン後のパットで

      グリーンの外にボールが出た際

      にはそのボールのライ(ラフなど)を

      入力します。

      これらは全てパット数にカウント

      されますから、ライを入力しない

      方法bではパットとして計上して

      ください。

     ・選手がアンプレヤブルを宣言した

      場合には、そのライ(例えば「ラフ」)

      と入力し、次に「アンプレヤブル」と

      入力します。

      グリーンまわりの対象バンカーで

      アンプレヤブルが宣言された

      場合に、最初に「対象バンカー」と

      入力しておかなければ、「サンド

      セーブ率」の算出ができなくなる

      ためです。

     ・一方OBやペナルティエリアに

      入った場合には「OB」や「ペナルティ

      エリア」を入力すると次に

      「ペナルティ」が自動的に表示

      されます。

 

   ⑦全員がカップインすれば「送信」します。

    スコアラーが担当しているのは「速報」

    ですから、選手がホールアウトすれば

    すみやかに記録を送信しなければ

    いけません。

    DSE端末の場合は、2021(R03)年から

    カップインした選手から順番に1人

    ずつ送信するしくみに変わっています。

    速報ボードに同じ組の選手のスコアが

    1名単位で表示変更されるため、より

    リアルタイム性を向上させたしくみと

    言ってよいでしょう。

 

 

    方法bの場合は、端末で送信する

    場合もありますが無線機で口頭報告

    する場合があります。

    口頭報告の場合、無線機のチャンネルは

    一つです。

    他のスコアラーの報告中は無線機が

    占有されるため待たなければ

    いけません。無理に話そうとすると

    どの会話も聞こえなくなり、報告業務

    全体が遅延します。

    スコア報告が重なる時には2組・3組待ち

    などの場合もあります。

    OUTスタートとINスタートが

    別チャンネルの場合には比較的通話

    しやすいですね。

 

 

    また、KPO端末の場合は無線機に

    ワイヤードで接続されています。

    そして、2つのチャンネルを使い分け

    ます。

    常時はデータ送信用の1CH、競技委員

    要請など音声連絡する場合は2CHに

    切り替えます。

    音声CH使用後は1CHに戻し忘れると

    スコア送信ができないので気を

    つけましょう。

 

   ⑧ハーフチェックを行います。

    このように毎ホールのスコアを

    送信し、前半の9ホールを終えた

    時点で「ハーフチェック」を行います。

    自分が手元で記録した各選手の

    ハーフスコアが正しいかを選手に

    確認する作業です。

    帯同キャディさんにではなく選手に

    直接確認しましょう。

    確認の仕方は、例えばパー36の

    ホールでは、「○○選手、前半の

    スコアは35の1アンダーでよろしい

    ですか。」などと尋ねます。

    ハーフがパー35の場合もありますから、

    「2アンダーですか。」や「1オーバー

    ですか。」というだけの聞き方では

    正しく確認できない恐れもありますね。

    ハーフチェックの結果がOKであれば

    その旨を速報本部の報告します。

    もし確認内容が違っている場合は、

    どのホールで間違えているかを確認し、

    正しいスコアを速報本部に報告します。

    その際に自分が入力したライとの

    整合性も(端末で)修正できることが

    好ましいですね。

    選手数が少なくなる決勝日程では、

    後半スタートまでのインターバル

    休憩がありませんから、タイミングよく

    選手に確認する必要があります。

    スコアを落とした選手への確認は

    抵抗感がありますが、淡々と確認

    したいものです。

    DSEが速報業務を担当する試合では、

    ハーフチェック業務はありません。

 

   ⑨後半スタート(時刻)を送信します。

    帯同スコアラーがスコア送信をする

    都度、その時刻がその組のホール

    アウト時刻として認識され、各組の

    プレーの進捗状況(標準時刻に対して

    ○分早い遅い)がわかります。

    後半のスタート時刻も同様の目的

    ですが、特に参加選手が多い予選

    では、後半スタートまでの待ち時間が

    あり、その時間を把握する意味も

    あります。「選手がまだコースに出て

    いない。」などもわかるわけです。

    後半のスタートホールで最初の選手が

    ティショットを打った時点で端末の

    「スタート」を押します。

    後半スタート時には選手紹介の

    アナウンスはありませんから、

    NOTIO(端末)でも最初の選手のティ

    ショット時にスタート送信します。

    DSE端末では、前半の最終ホールの

    スコア送信直後に、「後半スタート」の

    ダイアログ画面が出ますから、早々に

    ボタンを押してしまわないように

    注意が必要です。

 

 

    もし誤って「後半スタート」を押して

    しまった場合は、実際に後半スタート

    した時刻を(無線で)速報本部に連絡

    しましょう。

 

   ⑩後半の9ホールで⑤⑥⑦を繰り返します。

 

   ⑪アテストに同席します。

    18ホールのプレーを終わった選手は、

    アテスト会場に向かいスコアの確定を

    行います。

    アテスト会場はクラブハウス内の一部の

    エリアだったり、屋外の仮設テント内で

    あったりさまざまですから、迷わない

    ようにスタート前に現地を確認して

    おきましょう。

 

 

    アテスト時に選手やレコーダー

    (スコア記録係)からスコアラーへ

    確認を求められる場合があるため、

    それに備えてスタンバイします。

    コロナ渦以降は、スコアラーの

    アテスト会場への入室はほとんど

    できなくなりました。

    アテスト会場の前でアテスト終了まで

    スタンバイする場合やアテスト会場へ

    出向く必要がない大会もあります。

    従来のようにアテスト会場内に同席

    できれば、自分のスコア間違いや

    フェアウェイキープなどの誤りも

    その場で判明したのですが、今は夜に

    ネットで確定スコアと自分がつけた

    内容を比較確認するしかありません。

    差異があるもので内容的に「おやっ?!」

    と思っても、スコアが確定して

    しまっていますからどうすることも

    できません。

    小学生ジュニアの大会では、スコア

    カードが正しく記載できているかの

    指導も行います。

    スコアの読み合わせやプレーヤーと

    マーカーのサインが正しく書けて

    いるかなどもチェックします。

    さらに室内での脱帽やテーブルの

    消しゴム屑を掃除させたりもします。

 

   ⑫機材を返却します。

    スコア確定すればスコアラーの

    業務は終了です。

    機材返却場所は朝の説明時に

    伝えられます。

    その場所は大会によってさまざまです。

    アテスト会場付近であったり、

    ボランティア本部であったり、

    速報本部に持って行く場合もあります。

 

   以下はその他突発的な事象が発生した

   場合のスコアラーの対応内容を示します。

 

   ⑬競技委員要請を行います。

    ラウンド中にプレーの処置判断に迷う

    選手が競技委員要請を希望します。

    無線機を持っているスコアラーが

    速報本部に競技委員要請の連絡を

    します。

    速報本部から最寄りの競技委員に対応

    要請が中継されます。

    競技委員を必要としている状況で

    あると思えたらすぐに選手の近くに

    行ってスタンバイ(その場の状況

    把握も)し、いつでも無線連絡できる

    ようにしましょう。

    すみやかに競技委員に来てもらえる

    ようにスコアラーは内容を的確に速報

    本部に伝えなければいけません。

    「場所」「選手名」「要請内容」を伝えます。

    具体的には、「2番ホール2nd地点右側で

    ○○□□選手が競技委員要請です。

    TV中継櫓付近のボールの処置について

    です。」といった連絡をします。

    速報本部が「要請内容」をしつこく

    問い合わせてくる場合もありますが、

    それを選手に聞く必要はないと思います。

    「要請内容はわかりません。」と答えた

    ほうが競技委員到着が少しでも早く

    なると感じます。

 

   ⑭打球事故対応を行います。

    選手が打ったボールがギャラリーさん

    などに当たることがあります。

    この時にスコアラーは「打球事故発生と

    状況の報告」および「対応」をしなければ

    いけません。

 

 

    プレー続行できない(と思われる)

    打球事故では、打球事故の発生(状況)と

    医者の要請を行い、現地でスタッフへの

    状況引き継ぎをします。

    現場でしっかりとボランティア→

    スタッフへの引継ぎを行うことが

    大切です。

    次にプレー続行できるレベルの打球

    事故では、スコアラーは短時間で

    対応を終えなければ、他の選手の

    プレーを記録できなくなりますから

    時間との勝負になります。

    打球事故発生と負傷者の状況などを

    把握し、速報本部に連絡しますが、

    周辺にボランティアやスタッフが

    いたら状況を共有して任せましょう。

    速報本部には「現地の○○さんという

    ボランティアが対応してくれています。」と

    伝えて自分はスコアラー業務に戻ります。

    しかし周囲に引継げる人が誰もいない

    場合、負傷者の方にはスタッフが

    来るまでその場に止まってもらい

    ましょう。

    軽い痛みだけであれば観戦を続けたいと

    いう人もいると思いますが、そこは

    ボランティアは判断せずにスタッフの

    到着待ちを説得しましょう。

    そして速報本部には、負傷者の方の

    名前や服装の特徴、待っている場所を

    伝えたうえでスコアラー業務に

    戻りましょう。

    打球事故を起こした選手は、その場で

    サインボールをあげたりしますが、

    ラウンド終了後に改めてお詫びをしたい

    という選手もいますから、スコアラー

    (ボランティア)としては、最低限

    スタッフへの情報連絡と引継ぎが

    きっちりできればと思います。

    打球事故に関する連絡対応などを

    している最中に他の選手が次の

    ショットをしてしまう恐れがあります。

    特にロングホールの2ndショットでは

    その可能性が高いです。

    端末への入力をする時間がないかも

    しれませんが、他の選手のライも把握

    しておかなければいけません。

 

   ⑮異常気象時などの対応

    発雷や大雨で競技が中断する場合が

    あります。

    競技中断のホーンが鳴りますが、

    その後の対応についてはスコアラーの

    無線が情報入手の手段になります。

    速報本部から「現地で待機」や「クラブ

    ハウスに戻る」などの一斉連絡が届き

    ますから、その内容を選手に伝えます。

    中断が予想される場合は、ホールごとに

    選手送迎の配車やルートが決められて

    おり、スタート前にスコアラーや

    キャディさんに配られることもあります。

 

 

    そのようなペーパーがない場合は、

    詳細についての連絡をスコアラーが

    中継することになりますし、全く

    スコアラーへの連絡なしに選手の

    送迎が行われている場合もあります。

    スコアラーはカート等で送迎される

    場合が稀にありますが、徒歩で帰る

    場合のほうが多いですね。

    中断した場合にスコアラーが必ず行う

    報告があります。

    何番ホールのどこで中断したかを速報

    本部に報告することです。

    例えば、「6番ホールのグリーン上で

    中断になり、1選手のみがホールアウト

    しています。」と報告します。

    速報本部から各スコアラーに対して

    順番に聞き取ってきますから、その

    時点で解答すればよいです。

    また日没サスペンデッドの場合も

    ホーンが鳴り同様の流れになります。

    この場合には日没の時間が想定されて

    いますから、送迎の段取りはスムース

    です。

    ホーン鳴動には2種類あってそれぞれに

    よって選手の対応は分かれます。

 

 

     ・長いホーン1回(即時中断)

      雷発生などの緊急時にならされる

      もので、選手は次のストロークを

      行ってはいけません。

      これに違反してプレーを続けると

      失格(規則5.7b)になります。

 

     ・短いホーン数回(通常中断)

      コースコンディション不良や日没に

      よる中断で、選手は即時中断するか

      そのホールをホールアウトするかの

      判断ができます。

 

   ⑯忘れ物・落とし物対応で連携

    スコアラー業務の無線連絡でで比較的

    頻繁に聞こえてくるのは、パター

    カバーや距離計測器などの選手の

    忘れ物・落とし物です。

    選手やキャディから落とし物(コース内

    での忘れ物)をしたと当該組の

    スコアラーに連絡があります。

    それを受けたスコアラーは無線機で

    速報本部にその旨伝えます。

    落とした(置き忘れた)と思われる

    場所やそのものの色やメーカーなどを

    伝えます。

    速報本部からは、当該組の後続組

    スコアラーを中心に捜索の連絡が

    入ります。

    (当該組スコアラーは話す無線内容も

    全スコアラーが同時に聞いているので、

    その時点で自分が捜索に関係する

    場所にいるかどうかを判断します。

    当該組よりも前の組であれば関係

    ありませんから。)

    この「(忘れ物)捜索」については、

    自分たちの組のスコアラー業務に

    影響を与えない範囲で行う必要が

    あります。

    時間の余裕がないのに遠回りして捜索

    する必要はないでしょう。

    また、スコアラーがギャラリーさんの

    スマホなどの落とし物を拾得する

    場合があります。

    この場合も速報本部に連絡し、

    担当者に指示を仰ぎます。

    スタッフが拾得物を受取に来たり、

    後半ホールであれば少し歩いて

    グリーン脇で待つスタッフに渡す。

    などの指示を受けましょう。

 

 

   (2)固定スコアラーの場合の業務の流れ

     スコアラー業務の内容[後編]に記載。

 

 

 

 ・次回は「スコアラー業務の内容[後編]

  について記載します。

 

 

●これまで経験してきたゴルフボランティア活動で見て

 聴いて体験したことをなるべく初心者目線で記載して

 います。

 また、「こんなボランティアになれたらいいな。」という

 個人的に考える「あるべき姿」も少し記載したいと

 思います。

 記載内容に誤りがあったり、経験者の方からの

 ご意見なども伺いたいと思いますので、このブログの

 コメント欄または以下のアドレスまで連絡を

 いただけると幸いです。

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