依存には良いものと、悪いものがあります | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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こんにちは。和久田ミカです。

 

7月の記事を読んだ方から、こんなメッセージをいただきました。

 

「自分」は、どこへ行った?

 

(メッセージやコメントを、了解なしで公開することがあります。ご了承ください)

 

(前略)人に依存するのは悪いことでしょうか?

憧れの人に対して真似をしたいと思う気持ちもありますし、同化していけば同じようになれるような期待もちょっとあります。

ブログに名前書いて過激な記事を書けば紹介してもらえるんじゃないかと思って、がんばって書くときもあります。

お金もいっぱいつぎこんでますけどね。

そういったことが、全部悪いことだと言われているような気がして悲しいです。(後略)

 

Rさん、ありがとうございます。

 

なるほどー。

 

「依存している」と責められたように感じたのかな?

 

そういう意味ではなかったのだけど。


「依存」は、辞書によると「他に頼って存在、または生活すること。」だそう。

 

他に頼って存在する、を もっとかみ砕いていくと、


 

●自分の外側に、すべての正解を求める

 

●人のアドバイスや了解を得ないと、動けない

 

●人の目が気になって、他人の期待に沿って生きようとする

 

●極端に、人やモノや所属などに執着すること

 

こんな感じかな、と思います。

 

 

もし あなたが、カリスマや仲間などに しがみついた関係性があるなら、それは ”依存” なのかもしれません…

 

(…し、そうではないかもしれません。

 直接 話を聞いてみないとわからないです)

 

 

ここでいう「依存」を一言でいうなら、

 

人生の主導権を 自分が握っていない、

 

ということです。

 

 


よく言われることですが、人の成長は 十分に依存することから始まります。

 

赤ちゃんのときに、泣けば 家族が顔を見に来てくれて 要望に応えてくれる。

 

そんな絶対的な安心感。

 

なーんもできなくても、自分の存在をまるっと 受け止めてもらえる、存在の肯定。

 

そこから私たちは、世界は安心で安全なところだ、と学ぶことができます。


特に お母さんは 安全地帯。充電器のようなもの。

 

子どもたちは、ちょっと外の世界を のぞいては、

 

「ママー!」

 

と戻ってきて、カチャッと充電して、また出かけていく。

 

幼児期は そうやって、心の中に安心感を貯金していく時期です。

 

 

 

ずいぶん前ですが、いただいた、コメントにもお答えしますね。

 

image

 

赤ちゃんが、放置されて 育てられていたら どうでしょう?

 

サイレントベビーという言葉もあります。

 

 

泣いていてもあやさず、長い時間放置するという行為が繰り返されると、赤ちゃんは

「泣いても誰も相手にしてくれない」

 

と 泣かなくなります。

 

 

一見 おとなしくて育てやすい子に見えますが、構ってもらうことを諦めた状態だそうです。

 

 

 

 

 

こんな本もありますね↑

 

「どうせ私なんか…」

 

と赤ちゃんが 泣くのをあきらめてしまったとしたら、なんて切ないことでしょう。

 

 

 

話を戻します。

 

幼児期に 十分に親に依存し、甘えることを許された後、人は 自立に向かいます。

 

5~6歳くらいからは、話し合いができるようになり、約束も守れるようになります。

友達とも積極的に遊ぶようになり、社会性が育っていきます。

 

少しずつ、お母さんから離れて行く準備を始めるのです。

 

思春期は、反作用が働くかのように 親の価値観から飛び出していく時期ですね。

 

 

 

でも、十分に甘えられなかった子は どこかで 心が安心感を求めています。

 

「こんな私を 無条件で愛してくれる人なんて、いるのだろうか」

 

その思いが、大人になってからも未消化のまま残っている場合があります。

 

 

 

その結果、

 

彼氏に依存したり(ときにストーカーのようになったり)

 

かと思えば、「どうせ私なんて」と ツンデレしてみたり。

 

小国の女王になって、みんなをディスりまくり

 

「こんな私でも好きでいてくれる」

 

ことを 証明したくなったり(↑相談業をしている人に多い)
 

 

憧れの人に 自分の存在を認識してほしくて、

 

お金と時間をつぎ込みまくって 破産してしまったり。

 

 

 

行動パターンは いろいろですが、根っこはいっしょ。

 

私の存在に関心を持ってほしい

    

こんな私だけど、愛してほしい

    

大切にしてほしい

     

受け入れてほしい

 

私を見て。

 

 

つまり 自分の存在価値を 他人の中に見ているということ。
 

 

 

閑話休題。

 

依存には、良いものと 悪いものがあります。

 

良いものには 安心感があり、悪いものには 焦燥感があります。

 

 

もし、依存することで 受け止めてもらえるのであれば、依存するのもいいかと。

 

私のクライアントの話の中で、よく

 

「主人のおかげで…」

 

というお話をお聞きしますが、それは 良質な依存。

 

 

依存して、依存して、依存しまくればいい。

 

そこで 十分に満たされたら、次へ進めると思います。

 

次、というのは、

 

自分の足で立つこと(自立)

 

今度は自分が、与える側に立つこと(貢献)

 

 

 

そして、Rさんのように 有名人に”依存”して 自分を存在を認めてもらうために 右往左往するなら

 

本当は その安心感、誰から もらいたかったもの?

 

そこを しっかり見ていくこと。

 

 

過激な記事を書いて 一時 有名な方の注目を得ても

 

また次の瞬間から 焦燥感が始まってしまうなら、

 

その依存、苦しいよね?

 

 

まとめとしては、

 

●依存は 悪いことじゃない。必要なもの。

 

●安心感を感じるなら、よい依存

 

●依存することでかえってさみしさや焦燥感を感じるなら、一考しましょう

 

ということ。


どうせ依存するなら、安心感をおぼえる 関係を。

 

 

 

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