「お金をもらえないんです」その根っこにあるもの。 | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。
 

私が起業したころとは、ずいぶん雰囲気がちがうなーと、まわりを見ていて思います。

 

10年前は、

 

「東京に勉強に行っている」「自営業を始めた」

 

とか言ったら

 

「へー(;゚Д゚)」

「お子さんが小さいのにかわいそう」

 

って びっくりされる時代だったの。

 

 

ということで、今日も 起業集客の話です。

 

共感性の高い人が、フリーランスに向いていないわけ

”かわいそうな私”を救いたかった

の記事に続きまして、今日は ちがう角度から お話します。



クライアントのAさんのお話を、ご本人の承諾を得て ご紹介します。

 

根っこの部分は 誰にでも共通していると思うので、フリーランスでなくても 参考になるかもしれません。

©Bob Shrinker

 

Aさんは、カウンセラーの勉強をしています。

「私は、なかなか自分を売り込むことができないんです。どうしたら、いいでしょう。」

心の中では、たくさんの人にカウンセリングを受けてほしい!という思いでいっぱいだそうです。

最初はね、

 

”お金を受け取ることに 抵抗があるのかな~?”

 

と 思って聞いていました。そこで、

「どんな人に、カウンセリングを受けてほしいんですか?」

とお聞きしたところ、

「仲間やママ友です。子育てサークルとか。」

と即答されました。



んんん?

なんか違和感を感じて くわしくお話を伺っていくうちに 見えてきました。

Aさんは、カウンセリングをしたいわけではないのです。

友人知人の話を聞くことを通して、感謝してもらい、居場所を作ろうとしていました。


それだと、サービスを売れないよね。

「役に立てるから、私を仲間にして」

 

って 思ってたら、なんとなくその意図が伝わっちゃう。

 

「お金」よりも、実は「つながり」がほしいのだから。



Aさんの根っこには

 

「役に立つ私には、価値がある」

 

という思いがあるのかもしれません。

「役に立てる私なら、ここに居てもいい」

 

って 自分を納得させているのかもしれない。

そんなことを フィードバックしました。



でもね、ほんとは 恩を着せなくたって 大丈夫だし、役に立たなくたって、そこにいていいはず。

 

そもそも、役に立たなかったら そこにいちゃいけない、って 誰が決めたの?

心の中で、誰がそれを言ってるの?

誰の許可を取ろうとしているの?



「・・・お母さんかも」

Aさんは、胸を押さえながら言いました。

 ずっと お母さんの役に立ちたくて、

 

 でも、役に立てなくて、

 期待に応えられなくて、

 

 でも、自分を愛してほしくて、

 

 でもでも、ムリだよねとあきらめて…

ずっとそんな思いを抱えておられたそうです。


そんな状態を「投影」と言います。

自分の中にあるお母さんへの思いを、友人や仲間に映し出しているのです。

お母さんとの間で 満たされなかった思いを、周りの人とのかかわりの中で 無意識に満たそうとしていきます。



Aさんの場合は、

 

「役に立つ」

 

という手段で 自分の心の渇きを満たそうとしました。

 

 

他にもいろんなパターンがあります。

●お金をたくさん稼ぐことで満たす(達成感)

●有名になることで満たす(承認欲求)

●困っている人を救うことで満たす(貢献感)

●自分はダメなんだとひたすら卑下する、過去の悲しい出来事にしがみつく

(劣等感の裏にある、「人とちがう特別な私」を握りしめている)


それらは、奥底で「優越感」につながっているように感じます。

 

人より上の立場に立ってこそ、自分に価値がある、という思いです。



だからもし、仕事を提供するときに

「みんなのためにやっている」

という思いが 強くあるなら、心を静かに整えていく必要があります。


もちろん「みんなのために」という思いは本物なのだけど、

純度は100%ではないかもしれない。


心を静かにして、ただ気づくだけでいいのです。

どんな思いが、自分を突き動かしているのか、

どんな欲求が 自分を振り回して 疲れさせるのか。


知らないということが 一番こわいこと。

隠れた思いや欲求が、暴走エンジンになります。

でも、それらを知っておくだけで、エンジンの制御がきくようになるのです。

すばらしい 推進力を持ったエンジンに変わります。

 

フリーランスになるなら、心の土台を整えて 自分をマネジメントすること、すんごい大事!!!



でね。

今日はフリーランスの人に向けて書きましたが、上に書いたことは さまざまな場所で起きていることです。

PTAの集まりでも、ボランティア活動でも、職場でも、家族でも。

自分が自分を知っておくことが、自分とうまく付き合うための第一歩なのだと感じています。

 

 

あ、純度を100%にしようね、ということじゃないですよ。

 

不純物が混じっていて、当たり前。

 

「認めろー!」とか「すごいでしょー?」とか「安心したい…」、とかが 混じってるのがふつう。

 

それでいいの。

 

ただ、それに「振り回されないこと」。

 

それだけで、心のエネルギーの無駄な消費が減ります。


 

 

和久田ミカの

 

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