それ全部、親の教育のせいにされるとつらいわなー。 | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

 

アマゾンのプライム会員なので、アマゾンmusicを入れてみました。

 

意外とたくさんの曲があって、たーのしー!!

 

いろんな音楽を聴いてると、気分が上がりますねラブラブ

 

 

さて。

 

今日は「心の枠」についての話。

 

年末年始は、娘の部活もなくなり、時間の流れがゆっくりになりました。

 

娘と相談して、いっしょにご飯を作るのが楽しい毎日。

 

お使いに行ってもらったり、娘が包丁を使うのを見て「上手になったなあ」と思ったり、成長を感じるひとときでした。

 

 

そんなとき、ふと娘が

 

「ママ。わたし、料理嫌いかも。」

 

と、将来は料理しない宣言。

 

(その日はコロッケを作ったのだけど、行程が面倒だった様子)

 


私は、料理は理科の実験みたいで好きなんだけど、結婚したら 当たり前のように「やるんだもんだ」と思ってたので、

 

「やりたくないから、やらない」

 

と言えるのは、すごいなあと思いました。

 

料理ができる人と結婚してもいいし、簡単に調理できるものも売ってるし、お惣菜を買うこともできる。

 

自分で選んでいける、っていいですよね。

 

 

あ、でも娘の言葉を読んで モヤモヤする人も多いかもね。

 

私も、10年前だったら かなりモヤモヤしたかな。

 

「私の育て方が悪いから、面倒くさがりになったんじゃないか」

 

「将来、嫁のもらい手がいなくなる。わがまま言うんじゃないの!」

 

みたいな感じで。

 

 

この違和感が 私たちが持っている「心の枠」です。

 

私たちが 知らず知らずに握りしめている、マイルールと考えてもいいかもしれません。

 

この「枠」は、もともと 親や先生やメディアや宗教などから 得てきたもの。

 

子どものときは、社会で生きていくために必要なものだったけど 今はもう、不要なものも多いの。

 

(必要なものも、たくさんあるけど)

 

 

だから、そこにとらわれずに

 

「あ、今 あの人の言葉に イラっと来たということは、私の中の枠に気づくときなんだ」

 

と思えると、楽なんだよね。

 

んで 枠の外から 自分を眺められると、枠から出られるの。

 

 

たとえば、

 

「ご飯は手作りすべきだ。大変でも がんばるべきだと思ってるんだなあ」

 

「結婚したら、夫の世話を かいがいしく焼くのが良い妻だと信じてるんだなあ」

 

「怠け者で役に立たない自分は、そこにいる価値がないと思い込んでるんだなあ」

 

とかね。

 

 

んで、自分に問うてみる。

 

「ご飯を作る、夫の世話焼くのが良い母。

 怠けてる私は価値がないって 本当に?

 そもそも、なんで 良い母にならないといけないんだっけ?」

 

自分とはちがう価値観も 受け止めてみる。

 

「ひょっとしたら、ご飯を作らなくてもいいし、夫の世話焼かなくてもいいし、役に立たなくてもいい…のかもしれない。

 なんで自分が我慢しないと、成り立たないと思っているんだろう…」

 

そうすると、自分の心の枠が広がる。

 

枠を広げると 選択肢が広がる。

 

「でも、私はやっぱり ご飯は手作りしたい」と思ってもいいし、「ご飯はお惣菜がいい」「外で食べたい」と思ってもいい。

 

どれを選んでもいい。自分が選べばいい。

 

自分で選んでいい。

 

 

だから結果的に、人に腹が立たなくなる。

 

どの価値観も OKだから。

 

「あの人は、私とはちがう価値観を選んだんだな」と思うだけになる。

 

 

そんなわけで、最近は 娘がどんなことをしても、

 

「『今は』、娘はそれを選んでいるんだな」

 

と とらえるようになりました。

 

モヤモヤするし、イライラするときには

 

「ママは、その言葉苦手。」

「他の言い方をしてもらえると助かります」

「○○してもらえると、うれしい」

 

と伝えますが、とりあえず、

 

「私の子育てが悪かったから」

 

という 根拠のない責任の取り方はしなくなったかな。

 

 

そもそも。そもそもだけど。

 

子供の性格が 活発すぎるとか、おとなしすぎるとかもそうだけど、子どもの育ち方全部、親の教育のせいにするととつらいわなー。

 

何%だか忘れたけど、気質はかなりDNAに左右されてて、先天性の要因の方が大きいと聞いたことがあります。

 

私は教師のとき、

 

「あそこの家庭は過保護だから…」

 

みたいなジャッジをする同僚が大嫌いでした。

 

そうやってジャッジする人がいるから、子育てがつらくなるんだ!!

 


そうそう。

 

以前、テレビの取材を受けた時に、教師時代に出会ったモンスターペアレント(のように感じる親)の子どもの様子を聞かれ、

 

「とてもいい子でした。やさしくて、頑張り屋で…」


と答えたら、怪訝な顔をされたことがあります。


親がモンペだって、子どもたちはみんないい子だったわよ。

 

子どもの育ち方を親のせいにするな、とつくづく思います。

 


だから、私が伝える子育てコーチングは、あくまで 親子の信頼関係や、子どもの心の安心感に向けたもの。

 

「良い子」に育てるためのツールではありません。

 

 

親の影響は ゼロじゃないけどね、子どものすべてを変えるような力はありません。

 

おとなしい子は おとなしいし、活発な子は 活発。

 

将来、変わるかもしれないし、変わらないかもしれません。

 

変わるとしたら、自分の力で変わってきます。

 

そこを踏まえて 学びを使わないと、知識を「子どもを自分好みに変えるツール」にしてしまいがち。

 

 

親ができることなんて、本当は少ないからね。

 

親が子どもを 思い通りにできるなんて、幻想だから。

 

なんでも 自分のせいにすんなYO!

 

 

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