怒ってばかりいるなら、心のフィルターに気づくとき | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

 

ワンコのバニラです。ただいま4歳。

 

娘の友達になるために、夫に癒しを与えるために、私を運動をさせるために(笑)

 

神様から派遣されてきました。

 

たぶん、天使なんだと思います。

 

今日はそんなバニラの話から(*'ω'*)

 

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だいぶ前の話なのですが、毛のトリミングに行った時のことです。
 

バニラの体重が少ないことを 指摘いただきました。

「(うちの犬は)あんまり食べなくて…」

とお答えしたところ、

「なぜ、食べさせないんですか」

と厳しい口調で言われました。

どうやら「小さい犬に育てたいから」えさを与えないのだと 思われてしまったようです。


確かにね、バニラは、ふつうのトイプードルより、ずいぶん小さいです。

「わざと食べさせていない」と思われても しょうがないのかもしれないけど、とてもショックでした。

何種類ものエサ、たくさんのふりかけ、ふやかしてみたり、固いままあげたり…

私たちなりに 一生懸命 食べさせようと努力してきたからです。


ちょっと涙が出そうになりました。

でもそこは、大人ですからねん。

涙目になりながらも、餌やりの工夫を話したり、

 

ブリーダーからも、事前に食が細いと言われていたことを 伝えたりしました。

 

でも、その後なかなか 悲しい思いが消えなくて、そこのトリミング屋さんには 足が向かなくなってしまいました。



こういうとき「話を聞く」というむずかしさを感じます。

「小さいまま育てたいから、えさを与えていないのでは?」

 

と、スタッフの方々が 心配くださったことは ありがたいことです。
 


しかし、スタッフの方々の心に

 

「えさをやっていない飼い主」へ指導しなければ…

 

という フィルターがかかったことで、語調が 強く厳しくなりました。


愛犬は子どもと同じですから、虐待飼い主だといわれたような気がして、心がズキズキしました。

話を聞くときに先入観を入れてしまうと、決めつけが起きるのですね。

それは、言葉にしなくても 伝わってしまうものです。


 

 

ABC理論というものがあります。

 

臨床心理学者アルバート・エリスが提唱したものです。


ABCとは、

 

A:Activating event(出来事)
B:Belief(信念:受け取り方や感じ方、出来事に対する解釈)
C:Consequence(結果としての感情や行動)

 

のことです。

 

 

先ほどのワンコの件に当てはめると、

 

●<出来事>子犬がやせていて、小さい

 ↓

●<受け取り方>

飼い主が餌をやっていないにちがいない

きちんと餌をやるべきだ

↓

●<感情・行動>指導しなければと思い、厳しい口調になる

 

もし、「受け取り方」がちがっていれば、やわらかい態度になっていたと思うのです。

 

私も、不信感を抱かずに済みました。

 

 

子育ても同じですね。

 

子どもの帰宅が遅かったときのことを、例にとって 考えてみます。

 

 

【結果として、腹が立つケース】


●<出来事>また、子どもが遅く帰ってきた

 ↓

●<受け取り方>約束を守るのは、当たり前!私を裏切ったわね!

 ↓

●<感情・行動>怒って、怒鳴りつけた

怒りがわいてくるのは、「帰りが遅い」という出来事を「約束を守らないなんて、ありえない」「裏切られた」と解釈しているからです。

 

怒りの向こう側には、たいてい「〜するべきだ」という思い(信念)が、隠れているのです。

 


【腹が立たないケース】

 

●<出来事>また、子どもが遅く帰ってきた

 ↓

●<受け取り方>

何かあったのかもしれない。

まずは聞いてみないとわからない。

 ↓

●<感情・行動>

遅かったけれど、何かあったの?心配したよ。


おだやかな声になります。


子どもも ウソをつかずに済み、正直に話しやすくなりますね。

 

ひょっとしたら、けがをした友達を おうちまで送り届けた、なんてことがあるかもしれませんし。

 

「同じ出来事があっても、それを どう受け取るかで 感情や行動が変わってくる」

 

というのがABC理論の考え方です。

 

受け取り方によって、見えている世界が まったくちがうものになります。

 

コーチングでは、この「受け取り方(物事のとらえ方・思考の癖)」に目を向けていきます。

 

自分をいらだたせる「考え方の癖」が 見つかると、ずいぶんラクになるからです。

 

 

考え方の癖って、たとえば こういうもの。

 

ある人は、すぐに「自分が悪い」と思い、自分をいじめ始める

 

ある人は、すぐに「攻撃された」と思い、相手をやり込めようとする

 

ある人は、すぐに「バカにされた」と思い、正しさでねじ伏せようとする

 

ある人は、すぐに「嫌われた」と思い、人と距離をとって 自分を守ろうとする

  

他人から見ると、「なんでそーなるの!?」という行動なのですが、癖なので 本人は気づきにくいのですね。

 

 

そうそう。

 

以前、モンゴル出身のお相撲さんが イライラしながら、インタビューを受けていたとき、

 

何かの言葉を聞き間違えて、

 

「ヒール(悪役)!?」

 

と声を荒げたことがありました。

 

 

自分に対して、「嫌われている悪役」という思いがあったのでしょう。

 

その思いが イライラになり、聞き間違いにつながり、ますます悪役のようなイメージを印象付けてしまいました。

 

もし、世間の評価が たとえ「ヒール」だったとしてもね。

 

心を整えて、フラットに話が聞けていたら、その評価は変わっていったのだと思うのだけど…。

 

 

コミュニケーションは、何を伝えたかではなく、何が伝わったのか。

 

自分の中の「受け取り方」「とらえ方」に気づくだけでも、相手に伝わるものが 変わっていきます。

 

自分の感情を整えるのにも 役立ちますね。

 

 

(思考の癖については、このブログでもたくさん書いていますし、

 

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