そんなことをふと思い出したので、今日は関連記事にしてみます。
血液検査では、体のどこかに不具合があっても、複合要因により一見正常値として出てしまう事があります。身近な例として肝数値をあげてみます。
栄養的な肝数値の見方
大人なら一度は見たことがあるGOT(AST)、GPT(ALT)。健康診断では高値のみ異常とされますが、栄養療法的には低値も問題。これらはたんぱく質の代謝に必要な酵素で、臓器の破壊により細胞より流れでてきます。GOT(AST)は肝臓・心臓・筋肉の細胞に多く、GPT(ALT)は肝臓の細胞に多いのが特徴。ご自分のデータがあれば是非チェッキングしてみてください。
□ 数値の上昇
→臓器破壊や炎症を疑う(アスリートは高く出る)
□ 数値の低下
→機能低下や代謝低下を疑う(20以下はビタミンB6不足か酵素不足)
これは私の2年前の数値。
異常が隠れてしまうパターン
さらにバランスをみていきます。
パターン① GOT≒GTP・・・正常
パターン② GOT>GPT・・・両方低値で差が2以上あればビタミンB6不足
パターン③ GOT<GPT・・・両方高値でGPTがより高いと脂肪肝
パターン④ GOT>40・・・心疾患・筋肉障害
GPTはGOPより半減期(寿命)が長いので、VB6不足の影響が出やすく、栄養指標としては必ずみておきたい。
異常隠れのパターンとしては、例えば②と③の両方があると、上昇因子と低下因子が両方混在しているので、血液検査の数値は一見正常値となります。これをマスキングといいます。
特に不調がなければ、Drからは、「はい、肝機能大丈夫でしょう」と診断されちゃうのです。この場合、全然大丈夫ではありません。ビタミンB6不足な上に、脂肪肝ですのでね。脂肪肝て炎症ですから、老化もはやいし、やせないし...
ぱっと見、お腹がでていていかにも内臓脂肪ありそう、外食ばかり、目が充血してる・・・でも、数値は正常、なんて場合は怪しいです。
疑いの眼差しを向けましょう。
あとは、脂肪肝でおっさんのなるやつと思うかもですが、そんなことないデス。若い、ほっそりした女子にも非常に多いのです。なぜなら、スイーツ好きの、タンパク不足だから~~。
血液検査だけで判断するのは危険
そんな怪しい人をみる時、中医学は、とっても役立ちます。西洋医学の苦手なところを補ってくれますのでね。カメラのズームのように、細部にフォーカスしたり、引いて引いて全体をフレームにいれてバランスをみたり。
顔色・立ち振る舞い・声の大きさ・体格などなど総合的にみる中医学では、このような隠れ不健康は見逃されません。
血液検査は重要な判断材料ですが、それだけをみて安心するのは危険。体の声を常に聞き、早めにメンテナンスする事が大切です。
人の顔色がやたら気きになってしまう
私は中医学を学びはじめてから、やたら人間観察するようになってしまいました。イケメンとか美脚とかそーいうのではなく(いやちょっとあるかな)
電車や街中でも、常にそんな目線でみてトレーニングしてしまう癖がついています。時間があればさらに、脳内で栄養指導のイメトレまではじまります。自分でもどうかと思います。
飲食店ではとなりの女子会のオーダー内容が気になり、あ〜やっぱりなぁ、それ食べてそうだ〜。なんて、妙に納得してみたり。
悪趣味~
というわけで、マツコデラックスさんの件についても、 データマスキングがあるのでは?と勝手に思ったのでした。
次回は、隠れ貧血(血虚)について書いてみます。
ヘモグロビンが正常値だから大丈夫!ではありません。
一見標準値になってしまう、マスキングがあるのでご参考に。