パート2からの続きです
さて、まずはAさんのチャクラの写真をみてみましょう。特に第一と第三が小さく、喉の第五チャクラも小さめです。
Aさんのチャクラを比べるために、同じ日に撮った主人のチャクラは以下のような感じです。全体的にチャクラは主人の方がバランスが取れています。
私はセドナ最後の日の朝、チャクラに関するオーディオブックを聞いていました。第一チャクラのところで、第一チャクラが閉じている人がまさにAさんだったので、帰りの車の中で、スピーカーでみんなで↓の本の第一チャクラの部分を聞いたのです。
出展; 『Eastern Body Western Mind; Psychology and the Chakra System as a Path to the Self』 by Anodea Judith (アノデア・ジュディス)
アノデアジュディスの上記の本によると、
第一チャクラの成長期は妊娠14週から生後12か月
第一チャクラの成長を妨げるものは「恐れ」
トラウマや虐待に鳴り得ることは、「出生時のトラウマ」、「親の育児放棄」、「ネグレクト」、「母親との触れ合いが少ないこと(ハグなど体の触れ合いも含む)」、「栄養失調」、「大病や手術」、「虐待」、「体罰」や「暴力がみられる環境」、「先祖から受け継がれトラウマ」
第一チャクラにブロックがあったりエネルギーが欠乏していると;
こころとからだの分離
やせすぎ
恐れ、不安、落ち着けない
金銭的困難
境界線の引くことへの困難
整理整頓ができない
第一チャクラというのは家でいうと基礎にあたる部分です。基礎がしっかりしていないと、その上の建物はもろく、弱く、多少のダメージでも崩れてしまうかもしれません。
安心できる安定した基礎を築けていないAさんには理由があります。生まれてから今までずっと、結婚後も、「恐れ、ストレス、サバイバルモード」で生きているのです。
母親の情緒不安定、暴力、支配、否定、ネグレクト、、、10歳でアメリカに送られてもビザがなかったために、友達が海外に修学旅行のようなアクティビティにも参加できず、嘘をついて生きている生きている感覚、結婚後もダンナさんからの支配、否定、、、
鳥かごの中にいるというよりは、牢屋の中にいるといった感覚だといいます。ただ、生まれてからサバイバルしてきたAさんは制限の中で生きることに関して許容範囲が広いため、今の状況でも受け入れられるのです。
Aさんは生まれてくる時からすでにトラウマを経験します。逆子でへその緒が首に巻き付き、急遽、帝王切開で生まれ、母親からすぐに切り離され、叔母さんのところで3年間育てられたのです。母親からは間違ってできた子で欲しくなかったといわ続けました。
「望まれていない存在の私」という思い込みが無意識の中にあったことに、今回初めてAさんは気づいたといいます。
Aさんの母親は長女はほとんど育てたそうですが、次女と末っ子のAさんのことは赤ちゃんの時に育てていません。父親は起業し、金銭的には裕福だったのでお手伝いさんを雇って育てることもできたと思いますが、母親にはその能力がなかったのかもしれません。
3歳で家に戻ってきたAさんとお姉さん。父親はやさしい方だそうですが、仕事で不在だったといいます。ある日、Aさんが母親と美容院に行き、鏡越しに母親の顔を見ていたら、それが気に入らなかった母親からビンタされたといいます。母親が気に入らないことをすれば体罰だったので、Aさんはどんどんフィーリングを感じないようにしていったといいます。
インディゴブルーや紫色のオーラのAさん。本来は共鳴する力が強いのですが、ありのままの自分で生きていくことは許されなかったのです。
Aさんが6、7歳になり自分のことができるようになると、母親は昼間にアルコールを飲み、夜中に帰ってくる父親に文句や暴言を毎日吐き続け、寝かせてもらえなかったそう。時には父親の頭を固いもので殴りつけ、殺されると思った父親は、子供たちを連れホテルに逃げたことさえあったそうです。
2年間仕事を終えて帰ってくると泣きわめかれる生活が続くと、父親はまだ50歳くらいだったものの、ストレスで心臓が悪くなり起業した会社をリタイアされたそうです。
Aさんの親が数年別居した時、Aさんが9歳くらいの時なぜか母親と二人で半年くらい暮らしたそうなのですが(どうして母親と二人で住むことになったのか覚えていないそう)、その時に、母親は酔っていて、深夜に自分の頭を壁にたたきつけ、このままでは母親が死んでしまうと思い、同じマンションに住む親せきのところに行って助けを求めた時、Aさんの声がまったく出なかったといいます。
このような家庭環境が喉のチャクラにも悪影響し、Aさんにどもりの症状があらわれるようになったのかもしれません。セドナにいるある晩、Aさん、主人と私でワインを飲んでいました。主人は少し仕事をするとダイニングに行き、Aさんと二人で話していると、Aさんが「私はどもりを治すのにスピーチクラスをとろうかしら?」というのです。
私は、Aさんのどもりを治すには、幼いころからのトラウマをしっかり癒さなければ難しいのではといいました。アメリカで、学校でテキストを読まされた時にどもってしまい、笑われたことも何度もあるといいます。それもトラウマ。また、私と主人はAさんのどもりは聞いたことが一度もありませんが、安心できない人たちと一緒の時や不安な環境ではどもりがでるといいます。
私たち三人が帰りの車の中で、上記で紹介した本のオーディオブックを聞いていた時、第一チャクラだけではなく、第五チャクラの部分も聞いてみました。するとAさんの問題と共通するこのようなことを聞いたのです。上記の本の意訳ですが
「私たちは危険が迫っている時に静かにしようとする本能が備わっています。息さえも止め、体をフリーズさせます。常に危険にさらされているような状態の人は、喉の第五チャクラが閉じています。口を開いてしまったら何が起こるかの恐怖がブロックを作るのです。息は詰まり、話たくても言葉がでません。深い呼吸もできず、考えることもできなくなります。
育った環境で、繰り返される批判や暴力や虐待受けてきた人は自分を外界にさらすことが恐いのです。従って、彼らは自分を牢獄に閉じ込め、安全を確保しようとします、、、、」
このくだりを聞いた後に、私はオーディオブックをいったん止めました。「今の個所聞いた?」とAさんに聞く私。
「AさんはダンナさんがAさんを支配して、働かせない、家では彼の機嫌をとり、決して彼を批判せず、彼がキレないようにしているっていってたけど、そんな環境でも、もしかしたら外界に出たら危険だし、未知なる人との接触で、(言葉にならないほどの)どもりが出ることを恐れているのもあって、実は、Aさんは無意識に鳥かごの中にいる生活を選んでいるんじゃない?無意識に今の環境を引き寄せているんじゃない?」と聞いてみました。
するとAさんは、「さっきのくだりをYOKOはそんなふうに解釈できたんだ、、、私はそんな解釈で聞いてなかった、、、、」というのです。
また、私がAさんに「ダンナさん働くなというのは、Aさんが外界に出て変わってしまうことへの恐れだけでなく、彼は、Aさんが家にいないと見捨てられた感覚や自分は大切にされる価値のない人間だと感じるのが嫌なのでしょう。だから、Aさんに彼だけを見て、秘書またはバトラーのように、なんでも言うことを聞く人を望んでいるんでしょう、、、」と言ったのです。
するとAさんは、「私が10年かけてもわからなかったことを、どうして一瞬でわかってしまうの?」というのです。
Aさんは、「そういえば、ダンナは子供の時に親が離婚し、9歳まではやさしい父親に育てられたけれども10歳からはアメリカで再婚した母親と暮らすようになったの。すると再婚した相手と母親は毎日飲食店の経営で朝から晩まで家にいなくて、いつも独りぼっちだったといってたわ。だから私が働くのが嫌だったなんて、その事と関連付けて考えたことがなかった。私は、親がいなくて楽でいいじゃないと思って話を聞いていた、、、」というのです。
私は「10歳の時に私は親がいつもいなかったら楽でいいなんて思えなかったと思う。私の両親は共働きだったけど、毎日同じような時間に帰ってきて、ご飯を一緒に食べて、テレビは父親がいる時は、私たちに好きな番組を選ぶ権限はなくて我慢して興味のない野球とか見てたけど、親が健康で、働いて、ご飯を作って家事をしてくれる環境が子供の時にないことを想像すると、親がいなくて楽でいいなんてまだ思えなかったな、、、」と私。
Aさんのダンナさんは12歳の時はすでにご飯は自分で作り、一人ですべてをこなさなければいけなかったとAさんにいったことがあるそうです。そして彼の母親は常に彼を批判し、認めず、あまりにも彼女から出てくる中国語がネガティブな言葉ばかりだったので、彼は次第に中国語を聞かないようにし、そのうち、彼女が何をいっているのかわからなくてったといいます。今では彼は中国語は20,30パーセントしか理解できず、英語が母国語です。私も彼が中国語を話しているのは一度も聞いたことがありません。
子供の時からの経験で歪んだ眼鏡をかけてしまっているAさんとダンナさんの共通点は、サバイバルモードで生き抜いてきたことです。そして彼らのインナーチャイルドは深く傷ついたままです。
ダンナさんは少しでも失礼だったり、批判的な人はどんどん関係を切り捨てていきます。Aさんが友達でいたくてもです。彼のインナーチャイルドは批判されることに超敏感で、人に認められることで価値を見出そうとしています。なので、高い地位の役職を得ているのに、学校に生き続けようとします。人にリスペクトされ、認められ、頼りにされる時にだけ愛されているとか、自分に価値があると思い込んでいるのでしょう。
Aさんは「そういえば、彼がアイビーリーグを卒業している優秀な女性と付き合いたいと母親にいった時に、そんなの無理に決まっているでしょうと頭から否定された」というのです。子供のころだけでなく、どんなに優秀でいても、母親は彼を認めないのです。
実はそんな彼も付き合う女性はいつも母親のように自分を振り回す支配欲の強い人だったらしいのですが、いつしか、次に付き合う人は反対の人にしようとAさんにいったそうです。反対の人というのがAさん。
実は彼も彼の母親のように支配欲が強いのですが、Aさんは依存が強いので、惹かれあってしまったのでしょう。
長くなってしまったので続きは次回に。