こんにちは♪^^
いつもブログをお読み頂き、
ありがとうございます。
心理コンサルタントの横山ゆかです。
(内観のプロはこんな人)
☆
☆
☆
最近、ご相談の中でも
感情(思考)をノートに書き出して整理しているんです。
感情を感じて泣ける時は泣いたりしています。
こういったことをしているはずなのに
恋愛やパートナーシップになると
彼に色々求めてしまうのを止められなかったり
思った通りの行動をしてくれないと怒りが出るなど
根本的な解決には至っていないんです...
というお話が続いていて、
感情を癒す、ノートに書き出す
ことについて、色々思うことがあるため、
今回はそれをテーマに書いてみたいと思います。
ところどころ厳しく感じられる部分もあるかと思いますが
いつものごとく、受け止められる、読んでも大丈夫など
ご自身と相談してから読み進めてくださいね。
それで、この「感情を癒す、ノートに書き出す」ことは
こう言ってはアレですが、
愛着障害やアダルトチルドレンから回復するとき
一つ、テーマになるのではないでしょうか。
感情=こころの古傷、トラウマ
例えば、幼少期の頃
ありのままでいることを許されず
親のいうことに従うことが多く
自分の気持ちを尊重されてこなかった。
その時の、自分を尊重されなかった悲しみ。
自分をわかってもらえなかった辛さ。
こういった、傷みの感情だとして
この部分を癒したり
感情を吐き出せば、ラクになれる。
自分を否定する気持ち、責める気持ちから解放され
自己肯定感がみなぎり、ぱぁっと明るい気持ちで
毎日を過ごせるようになる。
こう考えている方は多く、
そこを目指して頑張っている方が多いのですが
残念ながら、感情を癒す、ノートに書き出すだけでは、
自己否定、自分を好きになれない、
恋愛すると彼に色々求めてしまうなど
あなたの辛い状況は改善されません。
ついでに、インナーチャイルドを癒すというのも間違っています。
これは長くなってしまうので、
別の機会にブログで書きたいと思うのですが
私たち愛着障害の者が回復していくとき
感情=こころの古傷、
トラウマを癒すことはゴールではありません。
感情=こころの古傷、トラウマを癒した先で
否定的な思い込み、認知を修正すること
が本当のゴールなんです。
しっかり補足しておきたいのは、
感情=こころの古傷、トラウマを癒すことはぜったいに必要。
でもそれは、自分自身がこころから納得して
否定的な思い込みや
自分や大切な人を傷付けてしまうような言動
相手を責める、感情をぶつける、怒る
言葉で伝えず態度で示すなど
自分なりのやり方を変えられるように
気持ちの整理をし、その準備を整えるためです。
このため、感情=こころの古傷、
トラウマを癒やせばすべてが解決すると思っている方は
それだけでは自分の状態は
よくならないことを理解して頂きたいです。
感情=こころの古傷、トラウマを癒やすところで止まっていると
一時は心が楽になったり、自分を好きになれた気がするなど
一時的に気持ちは楽になりますが、
時間が経つと元通りに戻ってしまったり
心の中にある、様々な思い込み、
自分のやり方は修正されず、残ったままなので
自己否定、自分が嫌いな気持ちは改善されず
いつまでたっても、根っこの部分が同じまま。
当然、恋愛やパートナーシップもなかなかうまくいかないし
恋愛や人間関係のトラブルや問題が消えない方もいます。
自分の弱点やコンプレックスなどを自分で受け入れ
自分で自分をいいと思えるようにならないと
大事な関係でつまづいてしまい
それは、感情を癒しただけでは改善されないのです。
愛着障害の方が恋愛や人間関係がうまくいかないのは
自分に愛される価値があると思えなかったり
彼は、なぜわたしといるんだろう。
わたしでいいんだろうか。
この振舞いでいいんだろうか。
嫌われないだろうか。
存在意義を感じられず、
いつも自分に対し不安を感じているから。
では、なぜ愛される価値があると思えないのか。
そんなに不安になってしまうのかというと
例えば私の場合で恐縮ですが
私には、普通じゃないから人に好かれない
普通じゃない自分はおかしい
とか
わたしが生まれたせいで母が不幸になった
=わたしは悪い存在だ
こんなふうに、自分の中に強固な自己否定、
自分責め、否定的な思いこみがあり
そのせいで、いつも人に好かれるような自分を演じてしまったり
恋人に親のような愛を求めることを止められないなど
言動が毒されたものになり、どんどん自分をなくしていき
いつも苦しい状況を生み出していたのですが
かつての私のように、自分で気づいていないだけで
愛着障害の方のこころの根底には
強固な自己否定、自分責め、
否定的な思いこみがある傾向が強いです。
その自己否定や自分責め、否定的な思いこみが引き金で
よくない言動をし、近しい人とうまくいかなくなっているので
最終的に自分の中にある
こういった否定的な思い込み、毒された言動は
修正する必要がありますよね。
そうしないと、何年も同じことの繰り返しになりますから。
でもこれができなくて
クライアントさんはカウンセリングに来られるのですが
なぜこういった否定的な思い込みや
よくない自分の行動を変えられないかというと
感情が邪魔をしているからです。
感情=こころの古傷、トラウマを癒すことは
自分自身がこころから納得して
否定的な思い込みや自分なりのやり方を手放せるように
気持ちの整理をし、その準備を整えるためだと書きましたが
これがどういうことかというと
例えば、3、4歳位のこどもがスーパーで
欲しいものを買ってもらえず、
床に転がって駄々をこねていたとします。
このとき、おあかさんがこどもを上手にケアし
最終的にこどもの感情を落ち着かせ、
欲しいものを我慢してもらう。
買ってもらうものを諦めてもらう。
こんなイメージだったり
こどもがおともだちと喧嘩してしまい、
そのおともだちを叩いてしまった時
一度言いたいことや気持ちを聴いてあげ
話が終わったら、「叩くことはいけないことだよ」と伝え
ちゃんと相手に謝らせることで、善悪を覚えさせる。
こういったことと似ています。
これを指摘したら、ムカっ、イラッとする方もいるかも知れませんが
恋人やパートナーに言いたい放題、やりたい放題
欲しい言動を引き出そうと駆け引きしたり
思った通りの行動をとってくれないと怒ってしまう時
あなたのこころは3歳、4歳のこどもと同じです。
「あたまではわかってるけど、止められない」
「常識的なことなどはわかってるけど、やめられない」
もしこういういった状況なら
あなたのこころの一部は子供のままで
幼児に退行、赤ちゃん返りしているのと同じなんですね。
それで話は続きますが
小さな子供って感情的で自分中心で浅はかで
難しいことは考えられないですよね。
だから、感情が収まらないと、
親の言うことを聞いてくれません。
欲しいものを買ってくれない!ぎゃー!!と暴れて
親に買ってもらえるように仕向ける。
でも、親はなかなか動いてくれない。
こういう時、5~10分程度、
ぎゃーっと思いっきり騒いで収まる子もいれば
10分以上もぎゃーっと騒いでしまう子もいる。
その子の性格気質によって、
おかあさんは少し離れて様子を見て
あえて手出ししないか
子どもの様子が収まらないようなら
しっかりこどもに寄り添い、
子どもの感情をケアして落ち着かせてあげる。
そうして感情を穏やかにしたうえで
「今日はダメだよ」「これはいけないことだよ」
を受け入れもらう。
感情が収まれば、子供はいうことを聞きます。
おともだちを叩いてしまった子もそう。
叩くのはいけないことですが、それを頭ごなしに怒っても、
こころから悪いと思って、相手に謝ることはできず
おかあさんが怒るから謝る、仕方ないから謝るとなってしまい
健全な学習になりません。
人に思いやりをもてる子にするには
本人が「悪いこと」だと心から納得することが重要です。
これはあなたも同じです。
なぜ叩いたのか。なぜケンカになったのか。
何が嫌だったのか。気に入らなかったのか。
面倒だと思っても、しっかり話を聴いてあげ、
気持ちを理解するなど、受容的に関わってあげると
その子供の感情は落ち着き、そこで
「叩くのは悪いことだから、ちゃんと謝ろう」と行動を改めやすいんです。
ちょっと具体例が長くなってしまいましたが、何が言いたいかというと
普段から自分自身にこういうイメージで関わり
感情の整理をしていくことで
行動を変える、否定的な思い込みを手放せるように
整えていくことが重要なんです。
でも、ここがゴールではなく
では、健全な考え方は?
健全な人との関わり方は?
健全な距離感は?
など、親に教えてもらえなかったものを
自分で体得していく必要があるんですね。
これを読んでいるあなたは、
まだ自分の行動を変える、
悪い言動を止めるところまではいけてないと思います。
これは言いかえると、例え話で登場したこどもたちのように
あなたの中に腑に落ちていない感情があったり
納得できない何かがあるから、
色々な物事に反発している証でもあります。
クライアントさんの中には、
「自分の中に暴れている自分がいる」
と表現される方もおられます。
そうです。
暴れているけれど、しっかり言いたいことがある自分がいる。
怒ったり、感情的になることでそれを隠したりしているだけで
本当は人に伝えたいこと、わかってもらいたい想いがある。
ありますよね?
もしなかったら、そもそも生きづらくないし
私のブログなんて必要としないですから。
あっていいんですよ。
怒ってることや不服としてることがあるって
素直に認めていいんです。悪いことではありません。
そのくらいの過去を
あなたは背負っているのだから。
でも、それを正確に言語化したことはありますか?
わたしたちは感情の生き物です。
感情が納得しない、腑に落ちないと
例えそれが恋人や夫、こどもを傷つけるものであっても
自分の言動を改善しようと行動を起こすことはありません。
本当に悲しいですが、
自分の保身に走ってしまい、いつも最後は色々なことが破綻していきます。
それが現在のあなたの現実、ではないでしょうか。
でも、過去の感情やトラウマをしっかり癒し、解放していくと
こころが納得した状態で
新しい考え方や新しいやり方を受け入れやすいので
結果的に状態がよくなっていくのです。
最後は色々話がそれてしまった気もしますが、まとめると
感情を癒す、ノートに書き出して整理するのは
自分の中にある強固な自己否定、自分責め、否定的な思いこみを覆し
安心して自分の悪い言動を直すための準備作業であり
ここがゴールではない。
ということでした。
やり方を間違えず
正しい方向で愛着障害からの回復へと向かっていきましょう。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
<間違った方法で頑張ってませんか?>
嫌な言動や考え方がいつまでも変わらないのは、自己流で頑張っているから
「嫌われた?愛されてない」の思いこみを手放し、幸せになりたいなら。
愛される人は内観美人。
自分にも人にも優しくなりたいあなたへ
<個別相談会ー毎月3名様まで>
<内観サポートプログラム>
ネガティブ思考に振り回されない強さと
できない自分も大好きになること
2つが同時に叶う内観プログラム
<恋愛依存克服動画講座>
<内観のプロはこんな人>
<公式ホームページ>
<お問い合わせはこちらから>