こんにちは。^^
心理コンサルタントの横山ゆかです。
(内観のプロはこんな人♪)
いつもブログをお読み下さり、
ありがとうございます。
☆
☆
愛着障害、恋愛依存は
短期間で克服できないシリーズ、3回目です。
これまでの記事では
自分に意識を向け
自分について考えられるようになるには
それに向き合えるだけの
エネルギーが必要なため
時間をかけて
自分と向き合う準備を整える時間が必要
物事の捉え方(認知)、行動を変えようとすると、
元の自分に戻ろうとする、強い引力が働くため
ゆっくり、新しい自分に慣れていくことが大切
とお話しました。
(詳しくはこちら:
それで、
短期間で克服できない3つ目の理由は
クライアントさんの情報収集のため
が挙げられると、最近感じるようになりました。
これは説明が難しいのですが
頑張って書いてみますね。
(長文注意報発令~!)
私は、以前どこかで書いたように
思い描いている恋愛や
パートナーシップを手に入れたり
毎日穏やかに過ごせるようになるには
自分の価値観を
健全なものにアップデートするため
様々な側面から自分を見つめ直すこと
が必要だと感じています。
具体的には、これまで
どんなふうに生きてきたか、人生の棚卸しをし
最終的に、過去の体験を捉え直すことです。
例えば、私のカウンセリングでは
・そのままの自分ではダメ
・失敗は恥ずかしいこと。
できない自分を見せたら
人に失望されてしまうのでは?
という不安や恐れ
・できない部分がある自分は
愛される価値がないという、否定的な思いこみ
共通して、こんなお話をお聴きしますが
こういったものに強固に縛られ
自分らしくいられない方が多いです。
しかしながら、このような価値観、信念も
生まれた瞬間からあったわけではないですよね...
赤ちゃんがそんな否定的なものをもっていたら
逆にちょっと怖い
それができあがってしまった土壌、
きっかけとなった過去の体験があるはずで
過去の、ある出来事に遭遇し
当時の自分が、その出来事を捉え、解釈し、
二度と同じ嫌な目に合わないよう
二度と同じ怖いことが起こらないよう
教訓にしたものが
現在のあなたの価値観や信念、あなたのやり方なんです。
そしてそれは
現在のご年齢の分だけ
繰り返し強化されてきたため
ちょっとのことでは変えられない。
このため、過去の棚卸しをし
体験、解釈したこと
その時の気持ち、
本当はどう感じていて、
どうして欲しかったかなどを整理し
自分がもっている
不健全な価値観や信念に
なにか誤解が混ざっていないか。
妥当な捉え方なのか。
一緒に検証することで
はじめて、否定的で不健全な価値観、
信念は変わっていきます。
実際に、クライアントさんからは
(中略)
常に親を優先させ
怒られたり、無視されたことを
本当は嫌だし怒っているのに、
自分に向けることで
納得するしかなかった。
繰り返ししているうちに
当たり前になってしまったため
感情が出せなくなったとわかりました。
自分に厳しくすることは、
身につけてきたお守りのようなもので
あの環境ではそうやって生きていくしかなかった。
幼少期の私は誰にも助けてもらうことができず、1人で身につけ必死
どんなに1人でさみしかっただろう。
なんて健気なんだと思いました。
えらかったね、
その頃の自分を許すなんてとんでもない、
少しだけ「自分が悪い」が緩んだ気がして温かい気持ちになれた。
今までできなかったことだったから、
うれしかったです。
(内観サポートプログラム受講者様より、
掲載許可済み)
こんなふうに
「自分が悪い」という
根本的な自己否定を緩め
少しだけ自分を楽にしてあげた
という変化がありました。
(関連記事:自分を好きになりたいなら過去を変えよう。)
お悩み解決のヒントは親子関係以外にもあります。
この、過去の体験の捉え直しが
1番時間が掛かり
自分のパターンを変えられるかどうか
要になる部分です。
余談ですが、自分の人生に責任をもちたくない。
今のままでいた方が、
彼に依存できてラクだから、現状維持でいい。
こういった心理から
プロセスが進まない人が多いのもこの段階です。
話は戻りますが
ではどうして、時間が掛かるかというと
なんていうんでしょうか。
不健全な価値観や信念を覆すには
脳が納得するためのエビデンスが必要で
とにかく、沢山の情報が必要になるからだと
私は思ってます。
現在の様々なお悩み。
恋愛すると重くなり、依存的になる。
感情をコントロールできない。
自分否定、自分責めなど
自分を好きになれない。
このような問題は
親子関係や幼少期の家庭環境が悪かったから
とされることが多いですが
実は、それだけが起因しているわけではありません。
家庭、親子関係以外で、
自分が傷ついたり、相手を傷つけたりと
自尊心が傷つく体験を積み重ねていることが多く
そのせいで、どうやっても自分を好きになれない。
というカラクリがあり
向き合うべきはそこからなのでは?
と考えるようになりました。
平たく言うと
親子関係以外でトラウマや
自分が嫌いになってしまうような体験が
たくさん積み重なっていて
自分をいいと思えない。
だから、自分の存在価値を高めるために
ある人は、人に愛されることを求め
ある人は、人に認めてもらうことを求め
またある人は、
自分は間違っていないことを証明したがる
こんな焦燥感に駆られた行動をとり
苦しくなってしまうのです。
感情をコントロールできないのは
いちいち、過去の体験が上のせされ
過剰反応しているから。
恋愛やパートナーシップがうまくいかないのは
親への感情と向き合い、
整理していないから。
端的にはこう言えるんですが
根本は
自分に愛される価値がないと
無意識に思いこんでいるからで
その思い込みをできるだけ覆していく。
30%、50%修正するだけでも
人の態度を悪くとる癖は改善されるし
心も穏やかになります。
(<実際のクライアントさんの変化>
回避の彼への執着を断ち切り、幸せになる道を選んだ彼女のはなし)
そうなっていくためのポイントは
罪悪感、自分が情けない気持ち
恥の感情、自分責め、自己否定
を解消することだと私は思っていて
ここで前述した
親子関係以外の話に繋がるんですが
親子関係以外で
自分が傷ついたり
相手を傷つけてしまったり
自分の身に起こったできごとで
罪悪感、自分が情けない気持ち
恥の感情、自分責め、自己否定に繋がるような
出来事はなかったか、考えてみると、
プロセスが進むと私は思っています。
カウンセリングでは
学校で起こったできごと
担任の先生やクラスメイトとの関わりも
自分が愛されるか、愛されないかといった
存在価値に深く影響を与えているなと
感じることが増えました。
例えば
小学生の頃、いつも一緒にいるお友達が
ちょっとほかの友達と仲良さそうにしているだけで
嫉妬心が沸き
その友達のところへ行ってしまうのでは?
という不安から
その友達に感情をぶつけ、傷つけてしまった。
さらに、これは私自身の話ですが
担任の先生が鬼のような人で
算数の授業中
ある問題に取り組む時
解けた順から教室の横に並ばせ
解けない子供は席についたままでいる。
できる子とそうでない子が
ハッキリわかってしまうような
嫌な雰囲気が生まれる瞬間が
わりと頻繁にありました。
この2つは、ほんの小さな出来事に見えますが
ずっと、心に引っかかりを覚えたり
自分の存在価値を傷つけるものでもあります。
お友達に感情をぶつけ
そのあと普通に過ごせたとしても
友達を傷付けてしまった罪悪感や
そういうことをしてしまった恥ずかしさは消えません。
良心の呵責から、
自分をいいとは思えないですよね。
算数の授業のくだりも
できる子とできない子が
ハッキリわかるようなやり方は
生徒の間に優越が生まれたり
できない側の子は、恥の感情を感じ
自信をなくしていき
結果的に自分を好きになれない。
実際にわたしはできる側にいる子から
「ゆかちゃんなんて、頭悪い癖に!」
と何かの拍子に言われた位です。(当時は傷ついた!)
算数の問題ができる、できないも
お友達のことを傷つけてしまったことも
教師のやり方に問題があったことや
愛着障害の傾向がすでに出ていたため
ちょっとのことで不安になりやすかったのでは?
自分が100%悪いわけではないし
算数のできる、できないで人の価値は決まらない
と、大人ならわかりますよね。
でも、子どもの思考、
脳の働きはそこまで発達していません。
多角的に考えられず、視野が狭いため
自分が無能、恥ずかしいと思いこみやすいんです。
こういった理由から、
私のカウンセリング(内観サポートプログラム)では
心の根っこに巣作った
思いこみを覆していくために
罪悪感、自分が情けない気持ち
恥の感情、自分責め、自己否定に繋がるような
出来事はなかったか
クライアントさんの情報を集めていきます。
1セッション60~90分だと
話せる量に限界があるため
どうしても、時間が掛かるのです。
けれども時間を掛けていくと
「自分が悪いから、愛さる価値がない」
を覆せるエビデンス=情報が
私とクライアントさんの中で蓄積されていくので
話の中で、なんとなく
「私に愛される価値はない」
に繋がっていそうだなと
感じた過去のエピソードと一緒に向き合い
その時、本当はどう感じて、どうして欲しかった?
どんなことを言いたかった?
その体験は、こう捉え直せるかも知れない。
など、その時の感情をしっかり吐き出したり
その当時言えなかったことを言葉にするなど
過去の体験の事後ケアをしたあとで
どう捉え直せるか、一緒に考えていき
過去の体験で生れてしまった
罪悪感、自分を責める気持ち
恥ずかしい気持ち、無念の気持ちなど
心の中にずっと残り続けていた感情を
手放していけるようにしていきます。
とても地道な作業ですが
これをすることにより、
心の根っこに巣作っていた
自分を嫌いにさせるような感情から解き放たれるので
どんどん、気持ちは楽になっていくんです。
さらに、親子関係を振り返るよりは
いくらか負荷は少ないため
比較的、取り組みやすいというメリットもあります。
親子関係の整理はラスボスみたいなものなので
ちゃんと向き合えるには時間が必要だし
それ相応のエネルギーを蓄えておくことが重要で
焦らずゆっくり、地道に自分と向き合うことが
愛着障害や恋愛依存克服のカギになります。
長くなってしまいましたが
自分を諦めることなく、
一緒に頑張っていきましょう。
最後までお読みいただき
本当にありがとうございました。
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