心のどこかでマウンティングしてしまい
それが原因で
恋人、パートナー、友人、どんな人間関係も、
気づいたら、どこか相手と
勝負しているような関係になってしまう。
大切な人とでさえ
気持ちが繋がった温かい関係を持てない。
友人だったら、相手が自分より上だと感じると
焦りを感じてしまったり
無自覚に、相手をバカにするような言動をとってしまい、
嫌われてしまうことがある。
愛着障害 が根底にある方は
こんな風に、フラットな人間関係を築くことが難しく
見下し癖、マウンティング癖のせいで
人間関係が続かない&うまくいかなくなる
お悩みはありませんか。
カウンセリングでも、相手を下に見てしまう。
正確に言うと
自分より弱いと感じる相手には強く出て
自分より強いと感じる相手には下手に出るなど
関わる人によって自分の態度を変えることに
嫌悪感をもっている...
と話される方も多いです。
特に、恋人やパートナーなど、
心の距離が近づく関係で、
勝負の関係になってしまったり、
どこか優越、上下関係になってしまうことほど
虚しいことはありませんよね。
何よりも、自分の性格が悪いように感じて、
余計に自分が嫌いになってしまうし
自分が嫌いになれば、
そういう自分を人に知られないよう隠そうとし
ますます、自分を人にさらけ出すことができなくなり
人知れず孤独を抱えることになってしまいます。
私自身も昔はお恥ずかしいながら、
人に対して対抗意識メラメラの
超コンプレックス女子でした。
この、マウンティング癖、
人を見下してしまう自分を認識し
そんな自分を
変えたいと思ってる方は多いですが
どうしたらマウンティングすることなく、
人を見下すことなく、対等で、
気持ちが繋がった
温かい関係を作ることができるのでしょうか。
私自身のマウンティング癖、
人を見下す癖を改善できた経験が
元になってしまいますが
自分の頑張りをもっと認めていく。
自分に対する評価のハードルを下げることが大事
だと思ってるんです。
なぜ人を見下してしまうのか。
私自身の、過去に人をマウンティングした経験
クライアントさんたちのお話を聴いてくる中
人のことを見下したり、マウントをとってしまう。
私の方が上なのよと、相手に勝とうとしてしまう。
こういったことは全て
自分に自信がないこと
自分のコンプレックスの
裏返しだと感じることが多いです。
これはあなたを悪く言ったり、
責めているわけではなく
大事なのは、なぜそうなってしまったのか
その背景を理解しようとすること。
それで、なんでこんなことになっちゃうかというと
そこには、自分ができないことを
楽々とできている人への憧れや嫉妬
それができない自分の情けなさ、恥ずかしさ
こんな感情から生じるものだと
考えるようになりました。
どうことかと言うと
ちょっと振り返ってみて欲しいんですが
私たちが下に見てしまったり、
マウントをとってしまう人って
・精神的に自立して、基本的に寛容で穏やか。
メンタルが安定していて
自分の気持ちに正直に、伸び伸びとしている。
だから、自然と人が集まってくる。
・相手に対する思いやりや気づかい
その場の空気を読むなど、
周りの人への配慮はあるけれども
自分軸がしっかりあって、ブレない。
・自分の気持ちにいつも正直。
好きなことは好き、嫌いなことは嫌い
自分の感覚を信頼していて、堂々としている。
こんな特徴はありませんか?
それを踏まえて、自分自身を振り返ってみると、
私たちはそれらが弱いですよね。。
好きなことも、本当に好きなのかわからない。
嫌われたくないから人に好かれるよう
和を乱さないようにしたりするけど、自分軸とは違う。
心にいくつものトラウマを抱えるため
ちょっとしたことで感情が乱れやすく
メンタルが不安定になりやすい
それゆえ、1度不安定になると
立て直すことが難しく、
嫌な感情を引きずりやすい。
日常生活の色々な場面で
周りの人が当たり前にできていることが
できないと感じることが多く
それが原因で自分に自信がもてなくなってしまう。
本当は周りの人のように
メンタルが安定して
穏やかでありたいのにそうなれない。
そんな自分が悔しいし、恥ずかしい。
こういったネガティブな感情を
感じないようにするためだったり、
そういう自分を直視しない、認められないため
人を下に見たり、マウンティングすることで
精神の安定を図っている。
こんな構造になっていると私は思うんです。
でも、私達の本当の望みは
相手に勝つ
相手より上になること、なんでしょうか。
きっと、違いますよね。
もしそれが「本音」なら
きっとあなたは、この記事を読んでいない。
わたしの、あなたの、本当の望みは
本来の自分でいること
穏やかな自分で周りの人と楽しく過ごしたい
ただ、これだけではないでしょうか。
私たちは好きで愛着障害になった訳ではないし
恋人やパートナーに依存的になってしまったり
大切な人を大切にできないのも
自ら望んでそうなっている訳ではありません。
でも、
育った環境や親との関わりの影響を多分に受け
愛着障害の生きづらさを抱えてしまった私たちは
自分に価値がない
と、どこか思い込んでいるフシがあるため
欠けた自尊心を補うのに必死です。
何か能力を高めないといけない
人の役に立たないといけない
何か結果を出さなきゃいけない
自分より人を優先させないといけない
こういった価値観で生きてきた方が多いので
日々生活を普通に送ることに
そもそも価値を見いだせない。
そんな平凡なことよりも、
もっと意味こあることを求める傾向も強いです。
このため
普通の生活を送ることを
つまらないと感じやすいため
これもまた、人を下に見たり
マウンティングする原因にもなるんですが
ちょっとちょっと、考えてみてください、
普通の生活を送るって
思っている以上に大変じゃないですか?
しかも、私たちは愛着障害や
トラウマを抱えた状態で生きて来たので
余計に労力が掛かっていると思うんです。
あなた自身がしっかりそのことを自覚し
周りの人と同じレベルになろうとするのではなく
愛着障害やトラウマというハンデを背負った中で
自分がどれだけ頑張っているか
自分の内面に目を向けて
頑張っている自分をもっと認めていくこと
自分を評価する時の基準を
チューニングすることが重要だと私は考えます。
私は過去に、依存的な恋愛をスパっと止め
一人で過ごしていた時期がありましたが
恋愛という刺激物なしで毎日を過ごした時にね、
フッツーに日常生活を送るって、
やることたくさんあって、毎日楽じゃねー!
って実感しましたよ(苦笑)
一人で生活していても、家族と生活していても
仕事や家事や子育てと
やらなければならないことがたくさんある。
疲れていても、料理しないといけない時もあるし
料理するなら、メニューも考えないといけない。
お金の使い道や貯金も
計画的に考えないといけないし
その間に自分のメンタル面も
ケアしないといけない。
ただボーっとは過ごせない。
自分のやりたい放題にもできず
与えられた状況や環境の中で
やりくりしていくって
それだけでも努力が必要なこと。
だって少なからず心にストレスが掛かるもの。
それをわたしたちはずっと
なんとかここまでやって来たんです。
くどいけど、愛着障害や
トラウマというハンデを背負ったまま。
だから、そんな自分自身の頑張りを
もっと見てあげて欲しいと個人的には思ってます。
わたしたちだけではなく
周りの大人はみんな、そうやって
自分を律しながら、
欲望と戦いながら(笑)やっている。
ある部分では、私達はみんな一緒なんです。
それがわからないのは、
それらをやらなきゃいけないことだとわかってるのに
やろうとしていない
=自分の人生に責任をもとうとしていないことを
心は知っているから。
人への見下しやマウンティングは
相手へ敬意、リスペクトがないところから生まれます。
相手に敬意やリスペクトを持てないのは
相手の人の背景が見えないからで
相手の人の背景が見えないのは、
自分のことがわからないから。
もっと言うと、自分がどれだけ頑張っているのか、
普段から見ようとしていないから。
どんな人も
私たちの見えないところで思い悩んでいたり
気分を安定させるよう努力をしています。
現在のあなただって、きっとそうでしょう?
そのことを心から腑に落ちて理解できれば
カンタンに人を見下したり、
マウンティングすることなどできないはずだし
それでも、腑に落ちない、
納得いかないものがあったとするなら
あなたの中に
どうしても、わかってもらいたいことがあるサインかも知れなくて
それを人に打ちあけることが突破口になるかも知れません。
人を見下したり、マウンティングしてしまう人は
性格が悪いのではなく
自分がどれだけ頑張っているか知らない人。
そんなお話でした。
ここまで読んでくれてありがとう、
そして今週も宜しくお願いします、おしまい。
<心に沁みるコラム>