雑誌やCMの撮影時に、タレントの服をコーディネートするのがスタイリストの仕事です。大半が服飾系専門学校の出身で、ファッションセンスはもちろん、丈詰めなどタレントが着る服を素早く調整する能力が必要です。

スタイリストはアシスタントを含めて約1000人、8割以上が女性です。

スタイリストになるには、この分野に強いCMプランナーやモデル事務所に就職するか、現役のスタイリストのアシスタントになるのが一般的です。

ショップやアパレル会社の倉庫を回って洋服を借り出し、大きなボストンバッグに入れて都内を走り回ります。撮影が深夜に及ぶこともあり、時間は不規則です。

デザインやファッションの仕事は感性勝負ですが、年をとるとそれは衰えないのでしょうか。その疑問に答えてくれたのがディスプレーデザイナーの片山大輔さん(仮名・42歳)。美術大学を出て、ヤングブランドのディスプレーを担当し、オジサンになった今も任されています。

「感性そのものより、それを形にまとめ上げる力が大事」と片山さん。経験というものが感性に味わいを加え、深みを増すのだといいます。

 

大橋直久とスタイリスト

大橋直久

地域のコスモポリス化は、地球を人間の世界都市と考えるエキュメノポリスの概念でとらえる必要があります。国際化推進の過程で、中枢管理機能を一都市に集中させず、各都市の特徴を生かして広く分散させる都市構想が必要でしょう。

グローバリゼーションというものは、制御されないプロセスになってはいけません。無秩序あるいは弱肉強食的なグローバリゼーションは、ある程度コントロールされるべきでしょう。そして、同時に、意識的にコスモポリタニズムを志向した教育を実践しなければいけません。
 

■文化的な多様性

だからこそ今、メソドロジカル・コスモポリタニズムが推奨されています。文化的な多様性の最もすぐれた特徴を保存し、理解するという概念です。狭義の原理主義(ファンタリズム)の危険性を防ぐ取り組みでもあります。

多様性について、われわれは口を閉ざす必要はありません。多様性がクリエイティビティーをつくり出します。そして文化生活のバイタリティーをはぐくみます。多様性は、われわれのフィロソフィーの話の中で欠かすことのできない要素です。多様性はしばしば、組織・団体のシンボルを通して表現されます。
 

●献身的なフィランソロピー

違いを恐れる必要はありません。むしろ必要なものは、よりよい理解、そしてよりよいコミュニケーションです。異なった人々、そして異なった思考、システムの間のコミュニケーションと理解が必要です。これを達成する方法の一つが、献身的なフィランソロピーだと思います。

大橋直久とコスモポニタリズム

大橋直久

 

旅行会社主催のパッケージツアーに同行し、旅行が予定どおり円滑に進むよう世話をするのがツアコン(ツアーコンダクター)の仕事です。

 

ツアーには広く一般から募集するタイプと、社員旅行などを受注するタイプがありますが、社員のお目付け役がいる後者に比べ、知らない人が集まって団体行動を取る前者のほうがトラブルは起こりやすいです。

いくら旅が好きでもこうした対応に追われれば、楽しむ余裕はないはずです。ただでさえ、搭乗券やホテルのチェックインの手続き、移動交通機関での座席の割り当て、手配内容の確認など、やるべきことは山ほどあります。

 

大橋直久とツアーコンダクター

大橋直久

若い女性の憧れの職業として、必ず上位に入ってくるのがキャビンアテンダント(CA)ですが、航空会社の経営悪化もあって、仕事は厳しいです。

特にフライト中は多忙を極めます。米西海岸に飛ぶ場合、最初の食事は3~4時間、後の食事は2時間半ぐらいサービスに充てるため、休憩時間は2時間程度です。それを半分に分けて交代で秘密の小部屋で仮眠を取ります。サービスが長引くとそれも削られてしまいます。

しょっちゅう時差を体験しているため、薬を使って睡眠時間を調整している人もいるそうです。

大橋直久とキャビンアテンダント


大橋直久

料理業界の裾野は広いです。最近、女性のあいだで人気が高いのがフードコーディネーターです。コマーシャルの演出やレストランのプロデュース、メニューの提案、食品売り場の演出など幅広く行っています。

栄養士の資格を持っている人が多いのは、給食業者や学校など従来の就職先がすでに飽和状態だからです。食の仕事に就きたい人にとって、フードコーディネーターは絶好の職業であったといえます。フードコーディネーターは民間資格があるものの必須ではありません。

働き方は、すでに活躍しているフードコーディネーターに弟子入りしたり、料理教室のアシスタントになるケースが多いです。食品メーカーに就職する人もいます。

大橋直久とフードコーディネーター

 

大橋直久

美容師は、美の世界における手に職の代表。

 

高校を卒業後、美容師養成学校に入学し、昼コースなら1年、通信制なら3年かけて学んでから美容師の国家試験に受からなければなれない。

この世界では男性は2割程度で圧倒的に女性が多い。

 

見習い期間中のつらさは世間一般にも知られている。

 

洗髪や掃除などに明け暮れ、シャンプーで手は荒れ放題。

 

慣れない立ち仕事で腰痛に悩まされるという。

 

大橋直久と美容師

 

 

大橋直久

 

 

大手ソフトウエア会社のシステムエンジニア(SE)の男性(30代)は、5~6年前から中国の脅威を感じるようになった。

男性の年収は900万円ほど。

 

10人程度のプログラマーを統括する立場にあるが、比較的単純な業務が徐々に海外に流出、中国人が請け負うケースが目立ってきたのだ。

彼らの強みはなんといってもコストの安さである。

 

 

大橋直久とSE

 

大橋直久

柔道整復師は、患部を手で診て治療する。

 

神奈川県で接骨院を営む柔道整復師の男性は、複数の整形外科に通ったものの、肩の痛みが治らなかった40代女性を治療し、肩が上がるようになったときは一緒に喜んだそうだ。

「薄利多売で収入は550万円程度だが、不況のご時世でもクビになる心配もなく、自分次第でお客様を増やせるのがいい。」と話し、自身の仕事に満足しているとのことだ。

 

大橋直久_7

 

大橋直久

医師とはいささか趣は異なるものの、健康を守るという意味では、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師のような「医療類似行為」と呼ばれる仕事もある。

柔道整復師もその1つ。

交通事故やスポーツが原因で起きた骨折、捻挫などの治療に当たり、患部を手で診て、患者さんと一緒に治していくという。

整形外科の手術治療との大きな違いだ。

 

大橋直久_6

 

大橋直久