地域のコスモポリス化は、地球を人間の世界都市と考えるエキュメノポリスの概念でとらえる必要があります。国際化推進の過程で、中枢管理機能を一都市に集中させず、各都市の特徴を生かして広く分散させる都市構想が必要でしょう。

グローバリゼーションというものは、制御されないプロセスになってはいけません。無秩序あるいは弱肉強食的なグローバリゼーションは、ある程度コントロールされるべきでしょう。そして、同時に、意識的にコスモポリタニズムを志向した教育を実践しなければいけません。
 

■文化的な多様性

だからこそ今、メソドロジカル・コスモポリタニズムが推奨されています。文化的な多様性の最もすぐれた特徴を保存し、理解するという概念です。狭義の原理主義(ファンタリズム)の危険性を防ぐ取り組みでもあります。

多様性について、われわれは口を閉ざす必要はありません。多様性がクリエイティビティーをつくり出します。そして文化生活のバイタリティーをはぐくみます。多様性は、われわれのフィロソフィーの話の中で欠かすことのできない要素です。多様性はしばしば、組織・団体のシンボルを通して表現されます。
 

●献身的なフィランソロピー

違いを恐れる必要はありません。むしろ必要なものは、よりよい理解、そしてよりよいコミュニケーションです。異なった人々、そして異なった思考、システムの間のコミュニケーションと理解が必要です。これを達成する方法の一つが、献身的なフィランソロピーだと思います。

大橋直久とコスモポニタリズム

大橋直久