雑誌やCMの撮影時に、タレントの服をコーディネートするのがスタイリストの仕事です。大半が服飾系専門学校の出身で、ファッションセンスはもちろん、丈詰めなどタレントが着る服を素早く調整する能力が必要です。

スタイリストはアシスタントを含めて約1000人、8割以上が女性です。

スタイリストになるには、この分野に強いCMプランナーやモデル事務所に就職するか、現役のスタイリストのアシスタントになるのが一般的です。

ショップやアパレル会社の倉庫を回って洋服を借り出し、大きなボストンバッグに入れて都内を走り回ります。撮影が深夜に及ぶこともあり、時間は不規則です。

デザインやファッションの仕事は感性勝負ですが、年をとるとそれは衰えないのでしょうか。その疑問に答えてくれたのがディスプレーデザイナーの片山大輔さん(仮名・42歳)。美術大学を出て、ヤングブランドのディスプレーを担当し、オジサンになった今も任されています。

「感性そのものより、それを形にまとめ上げる力が大事」と片山さん。経験というものが感性に味わいを加え、深みを増すのだといいます。

 

大橋直久とスタイリスト

大橋直久