婚約の仲人は、見合いの仲介者がそのまま務める場合と、この段階ではじめて依頼される場合とがある。

後者がいわゆる頼まれ仲人。

仲介者のいない恋愛結婚の場合のほか、見合いの仲介者が独身であったり、当事者が社会的地位のある人を立てたいと考えた場合に依頼される。

いずれにしても、この仲人には婚約の証人という重要な役割がある。

さらに、婚約の儀式に関する諸事万端から、婚約後の二人のよき相談相手になるという役目も果たさなければならない。

また、この段階での仲人は、挙式、披露宴の媒酌人も務めるのが普通である。

しかし、とりあえず結納の仲人だけを依頼されるという場合もあるので、よく確かめておきたい。

結納にあたっては、仲人は準備段階からも、よきアドバイザーとなるよう努めなくてはならない。

 

大橋直久 ~カウンセラー

両家が一堂に会して結納の受け渡しを行う場合は、会場を設定しなくてはならない。

いちばん多いのが、男性が女性の自宅に持参するという形式だが、仲人宅で行うことも多い。

しかし、最近は、ホテルや料亭、結婚式場などの一室を借りて集まる場合が増えてきた。

結納に使用する旨を伝えれば部屋をセッティングしてくれる。

結納後、結納開きといって軽い飲食の時間をもつことが多いが、そのためにも、このほうがむしろ合理的だろう。

両家の両親と当事者たちが、親しくなるきっかけとしても、結納後の会食はよいチャンスにもなる。

だからといって、両家が会場選びで見栄比べをしてムダな出費をすることのないようにアドバイスするのも仲人の役目である。

費用は当事者双方が半分ずつ出し合うのが原則。

 

 

大橋直久 ~カウンセラー

 

 

■結婚式の予算

挙式と披露宴の費用の目安は、一人前の料理の値段×人数×2と考えるとよいでしょう。

費用に制限があれば、中身を濃くして招待客を少なくするか、単価を安くして大勢招くか、工夫が必要です。

一般的にいって、費用のうち両家で折半するのは、挙式料、宴席料、控え室料、仲人への謝礼、ウェディングケーキ代、花束代、式場雑費、係員へのご祝儀、税・サービス料など。

人数割負担は料理、写真、引き出物など。

あとはそれぞれの支度料です。



■招待状の文例を紹介します

○○様

謹啓 初春の候、皆様にはますます御清祥のこととお慶び申し上げます。

さて、この度○○様御夫妻の御媒酌により私達は結婚式を挙げることになりました。

つきましては、幾久しく御懇情を賜りたく御披露かたがた粗餐を差し上げたいと存じますので、御多忙のところ恐縮でございますが、ぜひ御出席くださいますよう御案内申し上げます。

敬具

日時 四月二十八日(土曜日)午後五時
場所 ホテルオークラ

平成二十八年三月吉日

 

 

 

大橋直久 ~カウンセラー

結婚式会場の決定

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形式と会場選びは相前後することですが、ポイントは次のような点です。

・交通の便はよいか。

・周囲の環境はよいか。

・参列者の人数に合った部屋があるか。

・予算に合うか。

・演出に合った希望の設備(ピアノ、エレクトーン、カラオケ、スライド、照明など)があるか。

・会場のセールスポイントは何か(庭園、料理、設備、サービスなど)。

会場には実際に足を運んで検討します。

ほとんどの式場は六カ月前ぐらいから予約を受付けていますし、春と秋の休日の大安吉日には希望が殺到しますから、決まったらなるべく早く申し込みます。

 

 

 

大橋直久 ~カウンセラー

ハネムーンから帰った二人は、あらためて仲人をはじめ、来賓のなかでもとくに大切な人、親戚などに挨拶回りをします。

このときハネムーン先のお土産と結婚式の記念写真などを用意しておくことも忘れずに。

仮に挙式後に親としての挨拶を行わない場合は、ハネムーン帰りの新婚二人が仲人のお宅を訪問する際に同道するということもあります。

このときは二人からお礼を渡させるといいでしょう。

また、本人たちだけで行く場合は「親からもよろしくと申しておりました。」と一言付け加えさせます。

親は礼状だけで簡単に挨拶を済ませます。

挙式後の仲人とのお付き合いは子供夫婦中心でかまいません。

親からは年賀状をやりとりする程度にします。

御中元、御歳暮、また土地柄の名産物があれば送るということも二人に任せます。

まだ若い二人には面倒臭く思えることも多いでしょうが、親として適切なアドバイスを心掛けたいものです。
 

 

大橋直久~カウンセラー

仲人への挨拶 その2

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仲人へのお礼の額は結納金の一割ずつを両家で出し合うのが通常ですが、仲人から新郎新婦へいただいたお祝い金の倍はお返しするべきだとも言われますので、どちらか多い方を選ぶといいでしょう。

やはりお礼に添えて、菓子折りなどを渡すようにしたほうがよいでしょう。

お礼についてよく耳にすることがあります。

それは、新婦側の家が「彼(新郎あるいは新郎側の家)に仲人のお祝いが渡されて、私の方にはいただいてないから、仲人へのお礼の必要はないんじゃないかしら。」ということです。

お祝い金は、新郎側に渡されるものかもしれませんが、あくまで若い二人のためにお骨折りいただき、二人がいただくものですから、両家からお礼をするのが道理といえましょう。

 

 

 

大橋直久~カウンセラー

仲人へのお礼と挨拶は新郎新婦両家の両親がそろって、できるだけ早くお伺いするのが本来の姿です。

しかし、実際には仲人も忙しいという場合が多く、お宅に訪問する時間をいただいたとしても、なるべく早くおいとまするのが賢明です。

仲人のご都合は、結婚式が終わってすぐ、親族が退出したあとに伺っておくとよいでしょう。

その場合、「お互いに忙しい身ですから、そのご心配はなく・・・」といった返事をいただくことも多いようですから、昨今では「本来ならばあらためてお伺いするべきところでございますが、両家揃いまして、このお席を拝借し、少々お時間をいただけませんでしょうか?」とお願いして、披露宴がお開きになり、来賓の皆様のお見送りが済んだところで、控室で両家そろってお礼を言うということが多くなりました。

この場合、本来行うべき形ではありませんから、その点をよくお詫びすることを忘れないようにしましょう。

 

 

 

大橋直久~カウンセラー

・家内喜多留(柳樽)
家の内に喜びが多く留まるようにと願ったものです。

柳の酒樽は薬効があり、また通気性にも富んでいるため酒をおいしくするとされていて、その柳樽でおめでたいお酒を贈ったことが始まりです。

現在では御酒代として、金封に変えられることが多くなってきました。

4回に分けてご説明してきた以上の品々が、結納品(幸せのシンボル)として定められたものです。

目録には『右の通り幾久敷芽出度御納め下されたく候也』と書いて日付をいれて、互いの名前を書いて仕上げますが、地方によってこれがいろいろアレンジされているわけです。

大小品ぞろえはさまざまありますが、目録どおりの品ぞろえで九品になります。

七品、五品という略式のものもあります。

目録が印刷されたものですとすべて同じものですから、七品の結納にした場合「勝男節と書いてあるのに入ってないではないか」ということになったりしますと、縁起ものとして差し支えが出る場合もありますので、略式であることをよく打ち合わせをしておくことが必要になります。

 

 

 

大橋直久~カウンセラー

・勝男節(鰹節)
強い男性、すべてに勝つ男、たくましい男性という意味が込められています。

いつまでも丈夫で家庭を守っていく男性を表します。

・寿留女(するめ)
寿を留める女という意味です。

また、するめは長期保存がきくことから、丈夫なお嫁さんを意味するものでもあります。

・子生婦(昆布)
子供を生む婦人と書いて、子宝に恵まれることを祈願したものです。

・友白髪(麻)
丈夫で長持ちする麻のことを言います。

麻の白さが高砂の翁と姥の白髪に見立て、ともに白髪が生えるまで、丈夫で仲良く長生きすることを願ったものです。

・末広(扇子)
末広がりに開いた扇子の様子から、一家の繁栄を祈願したものです。

 

 

 

大橋直久~カウンセラー

・熨斗
贈り物には必ず礼儀として熨斗を付けると定められています。

海の幸の代表として、鮑を広く長くのし棒で延ばして、広く長い交際をと願う象徴とされたわけです。

この鮑の熨斗のほかにも、春一番、地面からすくすくと伸び上がる山の幸を代表するわらび熨斗とか、めでたい松竹梅の花熨斗とか松葉熨斗などがあります。

結納にはこの鮑の長く大きな熨斗を添えます。

・結納金
これは男性から女性には帯料として、女性から男性には袴料として贈ります。

帯のように固く長く結ばれたいと願うもので、現代では「帯一本分くらいの金額です」という気持ちを表すものです。

昔は、嫁入りの衣装そっくりの分を小袖料としたり、結納料として、男としては女性をめとるには調度いっさい仕度できるほどの金額で権威を表し、男尊女卑で女性を買うといった解釈さえあったようですが現代ではそれは許されません。

 

 

 

大橋直久~カウンセラー