ひと昔前は、社内の先輩のお姉さまたちから『あの部長、毎回カラオケでマイ・ウェイなんて、退職近いからって超ダサ、嫌よね!』そんな影口をよく聞かされたものです。
H&Tは、『そうでしょうかね?』何度も喉元まで出かかりました。しかし、部長を嫌うお姉さま方の機嫌を損なうわけにもいかず、やめときました。
先輩OLをチラガン見、内心、『先輩、部長のマイ・ウェイ、結構素敵ですよ』と呟いていたH&T主任
『マイ・ウェイ(My Way)』はご存じフランク・シナトラ氏の代表作、歌詞も彼のもの(英語版)は、正直グッときます。エルビスをはじめ実に多くの偉大なアーティストもカバーしてますね。
Frank Sinatra (1915-1998)
マイ・ウェイの作詞はあのポール・アンカ、作曲はクロード・フランソワ、ジャック・ルヴォー。人生という大仕事をなし終えた人物が、命の終盤を迎え、自信と少しのノスタルジーをもって我が来し方を振り返る、そんなメッセージです。
それゆえ、この曲を歌えるアーティストには、力量はもちろん、山あり谷ありの己が人生そのものへの自信がないといけない。日本語版では加山雄三さん、布施明さん、岸洋子さんなどが歌われてますが、やはり歌に相応しいそうそうたる方々ばかりです。
ところで、この曲にはスペイン語版(A Mi Manera)があります。その歌詞は若干、英語版と歌心が異なりますが、それはそれでまた素晴らしい。
不肖H&T、フラメンコ調のジプシー・キングスバージョンを聴くときなどは、ギターのエンディングとともに、思わず大きな声で“オーレ(Olé)”やってしまいます。一度隣室の姪から『おばちゃん、クシャミうるさい!』と言われました。クシャミじゃないんですがね
ジプシー・キングス。ジプシー(仏語でジタン)の声はなんとも聴き惚れます。
拙ブログでも一度紹介させて頂きました☟よろしかったらご賞味くださいね。
実は、スペイン語版には、ジプシー・キングスのそれともまた違った、むしろオリジナルの英語版に近いバージョンがあります。それが、クラシカル・クロスオーバー4人組『イル・ディーヴォ』版です。
Il Divo(2004 - )はデイヴィッド・ミラー(テノール/米)、セバスチャン・イザンバール(テノール/仏)、ウルス・ブーラー(テノール/スイス)、カルロス・マリン(バリトン/スペイン)の四人組(残念ですがカルロスさんは2021年に他界)。
今回、彼らのマイ・ウェイ(A Mi Manera)を聴き、この歌に抱いていたイメージがより豊かに、そして、何かとても未来志向なメッセージを受け取りました(自分は、これをお亡くなりになったメンバーの一人、天国のカルロスさんからのメッセージと感じているのですよ)。
自分は表現力が乏しく、お伝えするのが難しいのですが、ごくかいつまんで言えば、『あっ、自分は無理をしてブレるより、自分流の生き方(マイ・ウェイ/MyWay/ A Mi Manera)をしっかり通せばいいんだ。たいていそれで物事は成し遂げられる。これから先も胸張って生きていこう』そんなメッセージです。
Il Divo - A mi manera(my way)
El fin muy cerca está, lo afrontaré serenamente
ついに終焉はそこまで来た、静かに向き合おう
Ya ves, yo he sido así, te lo diré sinceramente
率直にいうが、私はずっとこうだった、分かるだろう
Viví la intensidad y no encontré jamás fronteras
決して限界を設けたりせず、人生を精いっぱい生き
Jugué sin descansar a mi manera
私なりに、手を抜かずに生きた
Jamás viví un amor que para mí fuera importante
自分にとって大切な愛には出くわせなかったけれど
Tomé solo la flor y lo mejor de cada instante
いつも花を手にし、その一瞬一瞬の最善を味わった
Viajé y disfruté, no sé si más que otro cualquiera
旅もして、他の誰より
Si bien, todo ello fue a mi manera
私なりであったけれど楽しんだ
Tal vez lloré, tal vez reí
涙も流し、笑いもした
Tal vez gané, tal vez perdí
勝ったこともあれば負けたこともある
Ahora sé que fui feliz, que si lloré también amé
でも今思えば、泣き、そして、愛したことは幸福だったし
Y todo fue, puedo decir
はっきりとこう言える
I did it my way
全てを自分のやり方で通せたと
Quizás también dudé cuando mejor me divertía
おそらくは一番楽しむべき時に疑い
Quizás lo desprecié aquello que no comprendía
おそらくは理解できないことを軽んじたりもした
Hoy sé que firme fui y que afronté ser como era
でも今思えば、自分はブレなかったし、あるべきようにと逃げずに向き合った
Y así podré seguir, a mi manera
これから先も、そうして自分のやり方で生きていけると思う
Porque ya sabrás que el hombre al fin
なぜなら、人は、最後には分かるから
Conocerás por su vivir
生きることを通じてこそ知るのだから
No hay porque hablar, ni que decir
語ったり、まして、口にする必要などないことを
Ni recordar, ni hay que fingir
回顧したり、まして、言い訳する必要もないことを
Puedo llegar hasta el final, I did it my way
自分のやり方を通せたからこそ、最後まで行けるのだと
そうそう、皆様へ興味津々な質問があります。それは・・・
カラオケでのマイ・ウェイ、貴女・貴男は、賛成派、反対派、それとも、歌う人による派、いずれですか?
ちなみに自分は「歌う人による派」でしょうかね。
編集後記:
私のブログのプロフィールには資格の話など記載しております。しかし、『あんた、ほんとに資格頑張ってるの?遊んでんじゃないの?』そう言われそうなので、最近の動きを一つだけご紹介させてください。
私は、本当に『亀』です。その歩みは極めて遅いのですが、昨年6月、苦節3年にしてやっと日本心理学会の認定心理士資格を取得しました。
心理系には、自分のように長年庶務や雑務(含汚れ仕事)ばかりやってるからこそ見えてくる、そういう部分が多々ある気がします。仕事をぼやくこともしょっちゅうですが、長年やっただけ見えてくるものもある、”人生に決して無駄はない、悩まず我が信じる道を行け”です。
あらっ、リンクしちゃいましたね、今回の私的マイ・ウェイ解釈と!
1月17日、阪神淡路大震災から28年の歳月が経ちました。絶対に忘れてはいけませんよね。そして尊い命の犠牲を無にしないためにも教訓を生かすこと。また、震災を職場や家で話題にすることも大切だと感じました
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