1.あなたが急に早足で 何か約束でも思い出したように登ってゆく

 待ってください 呼ぶ声は切れぎれに

 日の暮れがたに 石段は長い

 「もいいいよ」 休石(やすみいし)で休んで待っていてね

 「もういいよ」 家々の灯りが増えてゆく

 私はヒールを脱ぎ捨てて 後悔坂を這い登る

 

2.忘れていない 忘れたつもりでいただけ

 隠れ鬼をしようと私が言った 私が鬼です

 あなたは痛む足を引き上げ引き上げながら

 登って行った 見えなくなるまで登って行った

 「もいいいよ」 休石(やすみいし)で休んで待っていてね

 「もういいよ」 伝えればよかった言(こと)の葉(は)が散っている

 私は両手で掻(か)き集め 後悔坂を這い登る

 

3.待ってください 呼ぶ声は切れぎれに

 日の暮れがたに 石段は長い

 「もいいいよ」 休石(やすみいし)で休んで待っていてね

 「もういいよ」 伝えればよかった言(こと)の葉(は)が散っている

 私は両手で掻(か)き集め 後悔坂を這い登る

 私は両手で掻(か)き集め 後悔坂を這い登る

 

 「休石(やすみいし)」(Resting Stone)

 音符中島みゆき(2015)

 作詞・作曲:中島みゆき

 ©2015 by YAMAHA MUSIC PUBLISHING, INC.

 

↑アルバム『組曲』

 

福島県二本松市、岡山県久米郡美咲町に「休石」という地名がありますが、

この歌は、それらの地名のことを歌っているわけではありません、多分

関越交通バス、福島交通バスに「休石」という停留所があるようですが、

これらも無関係と思われます

 

群馬県川場村に「休み石」という温泉民宿がありますが、

こちらも無関係だと思われます

 

5月に祖母が旅立ちまして…

お寺さんや親戚等の都合もあり、

少し早いのですが、昨日 七七日忌を行い、納骨をして来ました

 

 

祖母とは、血の繋がりはありませんでしたが、

わたしが 生まれた時から、ずっと一緒に過ごして来たので

そんなことは気にせず接していました

だからこそ、我儘も沢山言いましたし、

きつい言い方も沢山してしまいました

 

きつい言い方をしてしまったこと、

わたしの機嫌が悪い時に 当たり散らしてしまったことを

いつか誤ればいいと思っていたままで、結局 謝れずに 旅立ってしまいました

感謝の言葉も恥ずかしくて なかなか言えませんでした

 

祖母と会った最後の日、病室を後にする時、

祖母の手を握ると

「ありがとう」

と何度も言うので、わたしも 耳元で大きな声で言えばよかったのですが、

泣いてしまいそうで、小さな声でしか伝えられなかったことを悔いています

 

 

歌詞に出てくる「もういいよ」は、

かくれんぼ(隠れ鬼)の、鬼に対して

「もう隠れたから、探しに来ていいよ」

という意味なのでしょうが、

「もう(きつい言い方をしてしまったことを気にしなくて)いいよ」

と言われているように解釈してしまい、

この歌を聴いたり、歌うと涙が溢れてしまいます

 

祖母も、おそらく

もう気にしていないと思うのですが、

それでも わたしは後悔坂を這い登っていると思います

 

お墓参りに行く度に、

祖母に 謝罪と感謝の言葉をかけることになるでしょう

 

過ぎてしまったことは仕方がないので、

これを機に、

今後は 恥ずかしくても

大切な人には 謝罪や感謝を言葉にして伝えなければと思いました