ハヤカワ文庫SF総解説
気になったので図書館で借りてきました。SFマガジン 2015年 04 月号/早川書房¥1,296Amazon.co.jpSFマガジン 2015年 06 月号 [雑誌]/早川書房¥1,296Amazon.co.jpSFマガジン 2015年 08 月号 [雑誌]/早川書房¥1,296Amazon.co.jpハヤカワ文庫SFの刊行数が2000番に到達した記念に、『SFマガジン』2015年4・6・8月号の3冊に渡って特集が組まれた「ハヤカワ文庫SF総解説」。これまでに刊行された全ての作品が表紙画像付きでリスト化されています。SF作家や評論家の書いた紹介文も読めますよ。うーん、壮観!私はSFよりはFT畑の人間だけど、こういう連綿と続く系譜のようなものを見せられると、それだけで胸がいっぱいになってしまうなあ。カラー表紙がギッシリと並んだ口絵を眺めているだけで興奮してきました。読んだことある作品もいくつか(アシモフの『鋼鉄都市』とかハワードの「英雄コナン」シリーズとか、有名どころは一応)ありますが、ほとんど知らない作品ばかりでした。しかし「読んだことはないのに、タイトルや著者名は知っている」という作品が多くて、そこがまたスゴイ。石ノ森章太郎や松本零士など、大御所マンガ家が表紙絵を描いてたのも驚きです。文庫1冊目の刊行は1970年ですので、初期のものは表紙絵にしろストーリーにしろ、古めかしい感じは拭えません。解説読んでて、「こう言う設定、漫画やアニメで見たことあるなあ」って思うこともあったのですが、考えてみればそれって逆なんですよね。これらが今の日本のSF作品の礎になっている、ってことで。今読んでも楽しめそうな作品もたくさんありました。遠い惑星の妖しい世界とか、失われた文明とか、ミステリアスな美女に出会っちゃったぜ系とか。嫌いじゃないっつーかむしろ好き。元々冒険活劇好きだから、70~80年代の作品にドンピシャなの多いんだよな。「ホーカ」シリーズが気になってます、テディベア型異星人可愛いじゃないか。あと「リバーワールド」!『バネ足ジャックと時空の罠』の解説でもチラッと紹介されてたし、「色んな意味で週刊連載の少年漫画っぽい冒険活劇SF」とか「車田イズムを思わせる」とか言われたら読まないわけにいくまい(笑)『果しなき河よ我を誘え』って、個人的にグッとくるタイトルだ。なんかワクワクする響き……果しなき河よ我を誘え。グッ。つい最近「BISビブリオバトル部」を読んだので、そこに登場した作品の概要を知れたのも嬉しい。翼を持つ少女 BISビブリオバトル部/東京創元社¥2,052Amazon.co.jp主人公の空ちゃんがSFオタクで、SF作品について熱く語ってくれます。これらの作品をリアルタイムで読んだ人が受けた影響はいかほどだったのか。科学が発達した今ではトンチンカンになってしまった物語もあるだろうけど、当時の作家が当時の科学と想像力を駆使してこれだけの小説を書いてきたのだと思うと、少し圧倒されました。現代人の考えるSFなんて、焼き増しでしかないんじゃないか…と不安に駆られてしまった。いかんいかん。何はともあれ温故知新、読書案内的な楽しみ方をしつつ興味深く読みました。つい昔の作品にばかり注目していましたが、1~2000番までの総解説なので、ちゃんと最近の作品も載ってます。