久々に映画の感想です。
劇場公開中のリブート版『ゴーストバスターズ』観て来ました。

現代ニューヨークを舞台に、幽霊退治の専門会社「ゴーストバスターズ」を設立した女性4人の活躍を描くコメディ。
1984年公開の同名映画『ゴーストバスターズ』の設定を踏襲したシリーズ作ですが、時系列に繋がりはなく、ストーリーとキャストは一新されています。


非常に面白かったです。好きです大満足です。
2D吹替版を観たので出来れば後日、字幕版と3D吹替版を観に行きたいと思っています。

超常現象VS変人科学技能集団、
ちょいちょいシモネタ混ぜてくる系の小ネタ、
エンタメの中にさらっと織り交ぜられた友情&人間なめんな展開、
特定の土地(本作ではNY)への親しみ。


これは……ほぼ全てにおいて私のツボを押さえているじゃないですか。
オリジナル版へのオマージュも多分にあるので、84年版ファンの視点から見ても楽しかったです。

しっかり『ゴーストバスターズ』の世界観なんですけど、あえて他の映画で例えるなら『エボリューション』っぽいなと思いました。
とにかく科学者がチーム組んで人外生物と戦うコメディが好きなら気に入るはず。
ゴーストが霊的ではなくモンスター的な造形なので、あまり怖くないのもご愛敬(マネキンにはちょっとビビったが)。

ストーリーがちょっと懐かしい感じのオカルト全開なんですよ。
19世紀から現存するお屋敷を皮切りに地下鉄や劇場にもゴーストが現れて、それらと対峙するうちに黒幕の存在が明らかになる。世界を作り変えたがっている黒幕が黙示録的なアレをして街中がゴーストだらけになってテンヤワンヤ、っていう。
この王道感。


ゴーストの出現場所の伏線には「おおっ」と思いました。
レイラインって言葉聞くだけでテンション上がりますわ。
そんなオカルト要素に、きちんと考証してるのかしてないのかよくわからない謎科学で対抗するのが、またおかしいし燃えるのです。

メインの女性4人がイイ!
ホルツマンはハジけててカッコいいし、エリンとアビーの友情は感動ポイント。
おばけガールだった過去を乗り越えて、一度は友だちを捨てたエリンがアビーを救い出す。

エリンとアビーのサクセスストーリーになってますね。


で、こじらせた独女でリケジョ(笑)の上記3人へのフォローとしてパティがいると。
なんやかんやあって「NYの危機を救う」のがクライマックスだし、彼女のNY市民視点に一番感情移入出来た気もします。
ナイスなチームだなあこの4人組。

最終決戦時、巨大化したラスボスの股間を4人が一斉攻撃するシーンが最高に好きです、大好きです。

と言うか4人の言動が基本ギャグなもんだから、笑いを堪えるのに必死でした。
うろ覚えだけど、


「『大草原の小さな家』でも観るような集まりだと思ってたのに!」

「人間って残酷だよね、でも人生幸せなこともあるよ。スープ飲んでる時とか、スープ飲んでる時とか……他に何かない?」
「サラダ食べてる時」


このあたりウケましたw往復ビンタも笑った。


そして忘れてはいけないのがクリス・ヘムズワース演じるケヴィン。
私が元々クリヘム好きなのを抜きにしても、この映画の彼めちゃめちゃチャーミングですよ。
ウインク&笑顔がベリーソーキュートですよ。


普段のケヴィンもいろんな方面の人から好かれそうな感じではありますが、見どころはラスボスに憑りつかれた彼が街中でスリラーするところですかね。
この流れなら絶対あると思ってたソーネタがホントにあって、マジで笑いを堪えるのに必死でした。
すっごいダイレクトに「私はソーだ」って言ってたw

オリジナル版へのリスペクトも随所に。
ベトベトのスライム、ガラス窓をノックするエリン、市長、マシュマロマン……、
そして前作キャスト!
これは興奮する。
満を持してのシガニ―・ウィーバー、映画館じゃなかったら「うおおおお」って叫んでましたよ。

エンディングも最後の最後まで楽しく観れます。
つくりたければ続編もつくれそう。

パワフルで笑えて痛快。観に行って良かったです。