こんにちは。
お越しいただきありがとうございます😊
このブログでは
脳出血での四肢麻痺、気管切開、胃ろうで
要介護5、身体障害1級、寝たきりの夫の
24時間介護生活のリアルを綴っていきたいと思います。
ここでは、回復期リハビリテーション病院から
自宅退院するまでの経緯を綴っています。
ここまでの経緯はこちらから
④からの続きです。
訪問医の先生も見つかり、
家族の同意も確認できて、
ようやく「自宅退院へ」と言う流れになりました!!
最高に嬉しいことなのですが、
同じくらい大きな不安もあります。
適切に痰吸引しなければ夫が窒息してしまう
適切に体位変換しなければ褥瘡が悪化してしまう
何かの刺激で眼振を起こすと嘔吐してしまう
何もかも初めてのことですし
全てが命に関わることでもあります。
オロオロ、メソメソしている暇はない。
たん吸引は練習しよう
(訪問看護師さんが教えてくださると後から知りました)。
体位変換は学ぼう。
本当にクッションの入れ方一つで
身体の緊張感に違いが出てくることを知りました。
嘔吐に関しては、、、、
嘔吐した時に身体を横にすることを心がけて、、、
それから、、、、、どうしよう。
夫が嘔吐しやすい原因は
結局のところ分からないと病院からは言われており、
特に何かの検査することもできないとのことでした。
なので、以前訪問医候補として調べていた近所の脳外科に、
退院後何か検査してもらえないか相談に行くことにしました。
なんてったって新居から徒歩5分もかからない距離です。
夫の移動がなんとかなれば
病院に行くこともできるかなと考えて
下見のつもりもあったのですが、
ストレッチャー移動の夫、
その脳外科までは坂道もあり、
建物のエレベーターは
ストレッチャーが入りそうになく
現実的には難しそうでした。
とはいえ、事前に相談のお電話をしたら
診療時間外に時間を作ってくださり
1時間弱、お話しさせていただけました。
入院中の夫の様子、
何かの刺激で眼振を起こして
嘔吐につながりやすいこと、
気管切開、経鼻経管栄養であることなど、、、
「胃ろうは作らないの?」と聞かれました。
ちょうど訪問医の先生とも話していて、
自宅退院して落ち着いたら胃ろう造設も
考えてもいいのではと言われていました。
いろんな考え方があるとは思いますが、
私は気管切開も胃ろうも、回復したら
閉じることができるものなので、
特に抵抗がありませんでした。
「訪問医の先生と、
落ち着いたら造設しようと話しています」
「ストレッチャーでの移動になると
自宅から出るのも大変だから、
今の病院から転院という形で
胃ろう造設する病院に行くといいね。」
「そ、それは願ってもないことですが、、、」
「知り合いの病院に聞いてみるね」
「え」
その場でLINEをさくさく送信してくれました。
後から知ったことですが、
その脳外科の先生は、
何かの「指導医」という立場の方で
たくさんの教え子が区内の病院にいるとの事でした。
私もその場だったか、直後に
訪問医の先生に連絡して
今の病院から転院という形で
胃ろう造設の話を進めていいか聞き、
大丈夫と確認しました。
「2件に聞いてみたから、返事待ちね」
という先生に、私はこう言わざるを得ませんでした。
「あ、あの、、、私も嘔吐の原因の検査のために
どこかに転院できないかと今の病院に聞いたのですが、
今の状態の夫を受け入れてくれる病院なんて
どこにもありませんよと言われて、、、」と
思い出すだけで悲しくなるようなことを、伝えました。
するとその先生は笑って、
「どんな患者が来ても対応するのがプロだから大丈夫」と。
「でも、どこも受け入れてくれないって、、、(泣きそう)」
「病院はね、今からこういう人が行きますって
1週間前から連絡が来るようなところじゃないの。
特に脳外科は、突然患者が来て、秒単位で決断して
治療していくところだからね。そういうの慣れてるの」
「今の夫の状態でも、受け入れてもらえるんでしょうか、、、」
「大丈夫だよ。心配しないで」
その言葉にどれだけ心が救われたことでしょうか、、、、
それにしても、
退院後の検査の相談に行ったはずだったのに
胃ろう造設と転院の話が進むとは
何が起こったんでしょう、、、
狐につままれたような気持ちって
こんな感じなんだろうかと、
目の前で起こっていることに
呆然とするばかりでした。
胃ろう造設と脳検査を
一度の入院でまとめてやることも
できなくはないけど、
やはり夫の身体には大きな負担となるので
まずは胃ろう造設して、自宅退院して、
半年後の胃ろう交換の時にでも
脳検査を検討してもいいかもとのことでした。
そうこうするうちに
嘔吐しやすい症状も
落ち着いてくるかもしれないしね、と
先生は言ってくださいました。
その後、1つの病院が受け入れのお返事をくれました。
ただ、私が入院中の病院にちゃんと連絡してなかったことで
関係各所に混乱を招いてしまいました。
またすぐにその脳外科に行って、
せっかく紹介してくださったのに混乱させてしまい、
お顔に泥を塗ってしまうことにもなり
本当に申し訳ありませんでした!とお詫びに行ったら、
「いやいや、こちらの行動が早すぎたかな。
ちゃんと話は通じてるから大丈夫だよ」
「でも私がもっとちゃんとしてれば、、、」とメソメソしてると、
その先生は、
「あなたは悪くないんだから堂々として!
旦那さんのために色々考えて頑張ってるじゃない。
間違ったことは何もしてないんだよ」と。
それまで、無理と言われ続けた自宅退院を
とにかくわがままを押し通すような形で進めて、
向かい風どころか台風の中を進んできたような気持ちだったので、
これらの言葉にどれだけ救われたか分かりません
(でも連絡不足はすみませんでした)。
その後、胃ろう造設のための転院したのは、
回復期リハビリテーション病院の入院期限、
まさに180日経った時でした。
そして、この転院がまた大きな転機となったのでした。
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