自宅退院への道③ 新しいミッション | ありがとうの力:在宅介護のリアルな挑戦

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脳出血で倒れ寝たきりになった夫、四肢麻痺、気管切開、胃ろう、褥瘡(予防)の24時間在宅介護日記です

こんにちは。

お越しいただきありがとうございます😊

 

このブログでは

脳出血での四肢麻痺、気管切開、胃ろうで

要介護5、身体障害1級、寝たきりの夫の

24時間介護生活のリアルを綴っていきたいと思います。

 

ここでは、回復期リハビリテーション病院から

自宅退院するまでの経緯を綴っています。

 

自宅退院への道①はこちらから

 

 

自宅退院への道②はこちらから

 

 

②からの続きです。

 

こうして訪問医の先生とのご縁をいただきましたが、

その日は土曜日、夫が入院している病院には

週明けに話そうと思っていました。

 

ですが、先生の動きの方が早かった!

 

月曜日朝一番で訪問医の先生からお電話いただき、

差し支えなければ、夫が入院する病院に行って、

本人に会ってきてもいいかと聞かれました。

 

もちろんです!

むしろありがたいです!!

 

ということで、先生から病院に連絡して

早々に会いに行ってくれることになりました。

 

その日の午前中のうちに、病院の医師や看護師、

セラピストさん、ソーシャルワーカーさんが集まって

カンファレンスのような場を作ってくれて

現場の話を聞き、夫本人にも面会したそうです。

 

当時まだまだコロナの時期だったので、

部屋に面会に行くのではなく、

夫が車椅子で(?)カンファレンスの部屋に来たそうです。

 

その頃は動きの刺激で(?)眼振を起こし

嘔吐しやすくなっていたらしい夫は、

訪問医の先生との初対面の場でも

けっこう激しい嘔吐をしたと後から聞きました。

 

自宅退院してこういう嘔吐が頻発すると

家族が大変そうだなと思ったそうですが、

 

その状態を知ってもなお、

夫の主治医を引き受けてくださった先生には

今でも感謝の思いが尽きません。

 

「いま病院に行って話を聞いて、

ご本人にも会ってきました」と

病院からの帰り道でお電話いただきました。

 

退院後の医療ケアの目処がついたことで、

病院側も自宅退院への方向に動きつつありました。

 

あとはこちらの準備の進め具合で、

一時的に療養型病院にお願いするか、

急ピッチで家を整えて直接自宅に退院するかのはずです。

 

「じゃ、じゃあ、

あとはこちらの準備との兼ね合いを見て

退院日を決めればいいですか!」とはやる私に、

 

訪問医の先生は、静かにこうおっしゃいました。

 

「ここから先にまず必要なのは

 

ご家族全員の同意ですね。

 

それがなければ進められません」と。

 

「、、、、、、、家族全員の同意、、、」

 

「はい、ご家族全員の同意です。」

 

私の頭の中で

「家族の同意」という言葉がぐるぐるしました。

 

正直、痛いところ突かれた、という気持ちでした。

 

同意、同意かあ、、、、、、

 

「同意というか、自宅退院でもいいよみたいな

承認、ではどうでしょうか」

 

「ご家族全員でぜひ自宅に迎えたいという

同意、が必要ですね」

 

「分かりました。同意が確認取れたら

またご連絡させていただきます」と

お電話を終えましたが、

 

私の心の中には、

重い、重ーい、暗い気持ちが広がっていました、、、