映画 『標的の村』
監督・三上 智恵からのメッセージ
『標的の村』 上映日時: 8月23日(土) 15:30-

昨年8月に公開した当初は1~2館の上映、それも数週間で終わると思っていた「標的の村」。
沖縄の小さなローカル局の報道部が、全国ネットになっていかない基地問題のドキュメンタリーをどうにかして全国の人に見て欲しいという切なる願いから映画という形式に発展したものだ。
ところが蓋を開ければ連日満席に次ぐ満席。封切館では4か月のロングランに。動員およそ2万4千人、自主上映はすでに300件を超える広がりを見せている。
この作品には、アメリカ軍の輸送機オスプレイの沖縄配備がどんな形で強行されたか、それに対し沖縄県民がどう闘ったかが描かれている。
いずれも、ローカルニュースでは連日トップで伝えていながら全国ニュースでは黙殺されてきた沖縄の日常の姿である。
舞台は東村高江という北部にある小さな集落。
そこにオスプレイのためのヘリパッド(=ヘリの着陸帯)が6つ建設されることになり、住民は座り込んで反対した。
すると国は「オスプレイの設備ではない」と誤魔化し続けたのみならず、住民15人が「通行妨害」をしたとして裁判に訴えた。その中には7歳の女児も含まれていた――。
県知事は何度も上京してオスプレイ配備反対を訴えた。県議会でも反対を決議し、県内すべての市町村長もオスプレイ配備撤回を求めた。県民大会を開けば10万人が集まって民意を示してきたものの、国は県民の拒絶を一顧だにせず電話一本で配備日程を通告してきた。
そこで沖縄県民がとった行動とは。
これが同じ日本で起きている出来事とは思えない。
多くの観客が愕然とし、悔し涙を流した。
同時に基地問題はどこか他人事だと捉えていた距離感を打ち砕かれたと話す。オスプレイが首都圏を飛ぶまでになった今、「標的の島」は高江、沖縄だけではない。この1年の安部政権の暴走のおかげで、そのことに気づく国民が増えている。そんな危機感を持った人たちの手で、この映画はまだまだ拡がる様相を見せている。
三上 智恵







