【理不尽の中で獲得した夢】ヒューマンドキュメンタリー映画祭≪阿倍野≫2014の最終日、「狭山事件」で殺人犯とされた石川一雄さんの人生に迫る「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」が上映されます。
過酷な状況の中でも信念を貫き、夢を持って“凛”と生き続ける石川さん。そんな彼の姿に打たれたと言う金聖雄監督が、映画に込めた思いを語ってくれました。お読みください。
■ 金聖雄監督からのメッセージ ■
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映画「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」
をつくって思うこと
51年前の1963年、私が生まれた年に起こった殺人事件。
「狭山事件ってなんやろ!?」 正直ほとんど知りませんでした。
しかしインタビューを進めるうちになぜか胸がざわついてきました。
小学校にもいかれず文字さえ覚えることができなかった極貧の部落での生活。
差別されていることすら気付くことはなかったと言います。
そしてその無知であることを巧みに利用した警察。
さまざまな理不尽な出来事を石川さんは時にはユーモアを交えて
語ってくれました。
なによりも印象に残ったのが
「我が人生に悔いなし!」と笑顔で語る石川さんの言葉。
「悔いなし!?てどういうことやろ?」
私の興味は謎めいた事件の真相ではなく、そんな中を生き抜いてきた石川さんに
どんどん向かっていきました。
そして撮影を重ねるうちにその言葉の意味が少しずつ
わかるようになってきたのです。
例えば、獄中で文字を獲得したこと。
石川さんの世界観は
獄中にいながらどんどん広がっていったと言います。
同じ「冤罪」を闘う仲間との友情。
また仮出獄の後に最愛の妻、早智子さんと出会い結婚したこと。
決して言葉にしないけど2人は支え合い、愛し合っています。
また、狭山の地で「殺人犯の家族」としてさらされ、生きてきた兄 石川六造さん夫婦。
ここにも壮絶な51年という時間が流れていました。
石川一雄さんはどこからどうきりとっても
“無実”としか思えません。
しかし今も“殺人犯”という罪は晴れていないのが“現実”です。
「冤罪」など決してあってはならないはずです。
しかしそんな中にあっても石川さんは51年、一歩ずつ
自分の人生を生きぬいてきたのです。
そのあきらめない姿は、凛として美しく、時として人々に感動を与えます。
「幸せとは」「愛とは」「友情とは」そして「正義とは」…。
映画は「狭山事件」の不当性を告発しその真相を追求するようなものではありません。
ひとりの人があきらめずに信念を貫き、日々を生きる姿を追いかけた
人間讃歌のヒューマンドキュメンタリーです。
75歳の石川一雄さんには夢があります。
「無実を証明して中学校に行きたい!」
私たちに出来ることは
映画を一人でも多くの人に届けることだと思っています。
金 聖雄
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『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』
8月24日(日) 13:00~上映
!※金 聖雄監督は上映後のドキュメントトークにも参加します!
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【ヒューマンドキュメンタリー映画祭 《阿倍野》2014】
▼開催日
2014年8月22日(金)~24日(日)
▼会場
大阪・阿倍野区民センター(大阪市阿倍野区阿倍野筋4‐19‐118)
※地下鉄谷町線・阿倍野駅下車、徒歩1分
▼料金
1日通し券=前売:2000円、当日:2500円
※学生、障がいのある方、65歳以上の方は2000円。3日フリーパス券=5000円。
▼主催
ヒューマンDFプロジェクト
※当映画祭を運営する大阪の市民ボランティアの集まりです。