中3の息子は私立中高一貫校で不登校。
高2の娘は超難関中高一貫校を先日退学し、通信制高校に転学しました。
不登校からの再登校は、
新学期から行けば行きやすいのに!って思う親のタイミングと、子どもが行くタイミングはちょっと違う!
ってことについて書かせていただきました。
さて、私の夫は自営なのですが、
先日、その仕事関係の知り合いの方と話す機会がありました。
その方はお医者さま。60歳くらい。
入院もできる大きな病院を経営されています。
息子さんが2人いらして、今は20代。
お2人とも、娘の通ってた高校の先輩です。
先日、そのお医者さま(先生)とお会いした時に、
娘さんは元気に学校頑張ってる?
って聞かれました。
半年前にお会いした時は、
はい、メッチャ楽しく行ってますよ!
とか答えてたのですが、←その時はまだ行ってたし(笑)
今回は状況が変わってるので(笑)、
ありのまま正直に話しました。
実はこないだ辞めちゃって、通信制に転学しました
先生の息子さんはおいくつですか?
2人とももうお医者さまになられたのですか?
先生の息子さんは、2人とも医者を目指していると聞いていました。
先生は数年前に病院を大きくされたので、2人の息子たちに継いでもらうんだろうなあって思ってました。
そしたら、
娘さん、学校辞めたんやな!
うちの息子と同じやん!
うちの息子、1人は実は高2で学校を中退した。
俺はそれをみっともないと思ったから周りには隠して海外留学させた。自分の世間体を考えて。
だけど息子は、向こうでもうまくいかず、すぐ帰国し、しばらく引きこもりだった。
俺は、もう息子はいないものと思い、家に引きこもってる息子には関わらなかった。
だけどしばらくして、なんかもう何にこだわってるのかわからなくなってきて、息子のことも自分のことも許す気持ちになった。
そしたら、息子はまた前向きに動き出した。
今はバックパッカーでスポンサーもついたみたいで、世界中を旅してるわ。連絡はそんなにないけどインスタで活躍は見てる。
そして、真面目だったもう1人の息子も一時、高校で不登校になった。だけどなんとか卒業し、一浪して医大に行き、医者になった。
でも、ちょっと前に、父さんの病院は継ぐ気はない。とハッキリ言われた。
今は医大で仕事してるけど、そのあとは発展途上国の医療現場で働くらしい。
息子たちが小さい時は、
「兄弟揉めないように、兄をここの院長にして、弟にはもう一つ病院を作ってやろうかな」とか色々考えたりしてたけど、そんな悩みもすべて杞憂やったわ
お前たちはこの病院を継ぐんだぞ!
それがお前たちのためだ。
継がせてやるんだから頑張れ!
みたいなことを言ってきたし、
不登校になったり、学校を中退したり、病院を継がないと言われた時は、この恩知らずが!と思ったりしたけど、
よくよく考えたら、子どものためというより、結局、俺がそんな風に歩んで欲しかったんや。
本心は、
お父さんの病院をなんとか継いでくれ!
そのために勉強して医大に行ってくれ!
学んだあとはこの病院に帰ってきてくれ!
頼む〜!!
こんな感じや(笑)
すっかりフラれたわ(笑)
でも、
子どもの人生は子どものものや。
やっとそこに行き着いたわ。
私はまた聞きました。
先生はなぜそんな風に思われるようになったのですか?
「医者になれたんだからたくさんの人の命を救いたい、そのために海外に行く!」
と言った息子に、俺は、
「それなら、うちの病院でたくさんの命を救えばいいやん!」
と言った。でも息子が、
「僕は発展途上国で、病院に行けない人の命を救いたいんや!」って言った時はハッとした。
俺の夢は、『うちの病院でたくさんの命を救う』ではなく、『息子に病院を継がせる』になってるわ!って。
親の夢を子どもに乗っけてたらあかんわな。
少し前、嫁に、バックパッカーやってる息子のインスタを教えてもらい、久々に旅の途中の息子の写真を見た。
そして、発展途上国の医者になる!と話す息子の顔もマジマジ見た。
その時、ホンマに全てがこれでよかったんやとマジで思った。
先生はそうおっしゃってました。
なんだか、ジーンとしてしまいました
不登校や中退なんて、私の周りには全然いなくて、いるのはブログの中だけ〜!なんて思ってたけど、
意外と話してみたら、
うちも!うちも!みたいな人が結構いらっしゃってビックリです。
しかも、人生の先輩ばかり。
前回も、身近な方のビックリな話を聞いて記事にしましたが、
これも、すごく勇気づけられたお話なので、是非読んでみてくださいね。
ちなみに、数日前に、私が通ってる病院の先生からも素晴らしいお話を聞いたけど、
今回の先生は、そのお医者様ではありません。
でも、こちらも勇気づけられたお話なので、是非読んでみてください。
今回、先生のお話を聞いて、
子どもの人生に、親の勝手な夢を乗っけてないかな?
を自分にもう一度聞いてみるべきだな。って思いました。
親の勝手な夢を乗っけてたとしたら、それはおろしてあげて、子どもたちには身軽になって自分の人生を自分のために歩ませてあげたい。
と心から思いました。
そして、
不登校だったけど、中退だったけど、
それぞれの人生を送る子どもたちの話、
今までの貴重な経験や、親の気持ちや考え方をたくさん聞かせていただけて感謝です。
子どもが自分らしい人生を送るその根底には、
親の愛と理解と信頼があって、
やっぱり大切なのはそれだなあって改めて思いました。
お読みいただきありがとうございました