ハードボイルドパパ -7ページ目

スキャンダル発覚

●●ちゃんにプロポーズしていたハヤ、

▲▲ちゃんにもプロポーズしていたことが発覚した。



妻:「なんで二人にプロポーズしたん?」





ハヤ:「忘れてた」



私:「同時に二人と結婚はできないぞ」




ハヤ:「どうしよう…」





ハヤは苦笑い。





かける言葉が見つからない。

おあずかり

幼稚園に通うタカを妻が迎えにいくのだが、


用事があってどうしても遅くなることがある。



そんなときは、「おあずかり」といって、延長してもらうことになる。



おあずかりの先生と遊んだりするのも、


タカにとっては楽しかったりするようだ。



わがままなタカは、妻に用事が無くても、おあずかりを希望する。



タカ:「きょうは、おやじがりするねん」



私:「おやじがり!? それを言うならおあずかりだろ!」




おあずかりとおやじ狩りでは意味がまったく違うじゃないか。



間違っても、三歳の幼稚園児が、おやじ狩りなどするわけないが…



タカは案外おやじキラーだったりするからなあ。

京阪ファミリーレールフェア

地元を走る私鉄の京阪電鉄が年に一度開く、


車庫の見学を主としたイベント「京阪ファミリーレールフェア」に初めて出かけてみた。



寝屋川市駅で下車して徒歩約20分で会場に到着。



ハヤは、「早く歩いた方がいいってお婆ちゃん」に言われた、


とかで


やる気満々で歩いていたが、


タカは朝からまだ眠いのか、


いまいち元気なく妻と手をつなぎながらゆっくり歩いていた。



会場には朝から家族連れがたくさん訪れ、


制帽被って記念撮影や電車の操縦体験など


人気コーナーには長蛇の列ができていた。



普段乗車しなれている電車とはいえ、


間近に見るとやはり新鮮な衝撃がある。

妻には目的があった。

電車の前でハヤタカの写真を撮影し、来年の年賀状に使うというものだ。

そうして、ハヤタカの記念撮影をしようとするのだが


機嫌が戻らないタカがまったくカメラを拒否、


ハヤの写真ばかりになった。



タカの機嫌が戻るのをしばらく待つことにして、


「洗車でゴー」なるコーナーに並んだ。



これは車両の洗車作業を車内から体験できるもので、


妻も一番興味を持っていた。

実際、洗車ブラシの動きは強烈で


ハヤタカもワーっと驚いて窓からのけぞるほどだった。

だが、この体験でタカの機嫌がすっかり治った。

特急電車の車内で昼食を取った。


ハヤタカはうれしそうに走り回っている。



これが無料のイベントなのだから京阪電車も粋なことをしてくれる。



京阪電車グッズ販売のコーナーにも長蛇の列ができていた。

京阪電車の玩具(Go!Go!トレインという)が人気だった。



並ぶのが嫌いな我が家は京阪グループの京福電鉄のコーナーに・・・。



ハヤタカは京福電鉄のGo!Go!トレインが走るのを


かじりつくように見ていた。



数日後には大切にされなくなるのは想定されたが、


妻と相談した結果、


京福電鉄のGo!Go!トレインを二種類購入した。


NEC_0089.jpg




ハヤタカはすっかりご機嫌となり、


足取りも軽く、


帰りの電車では運転席の後ろに立って、


「電車でGO!」気分を味わっていた。


ちなみにこのイベントには、


本物の電車男軍団もたくさん訪れていた。



ハヤタカも将来、鉄道マニアになるんだろうか。



そんな想像をしながら


ハヤタカの楽しそうな背中を見つめていた。



頼むから、ならないで・・・

プロポーズ

タカの運動会の日、


幼稚園OBのハヤも幼稚園に来ていた。



タカの様子を観戦していたハヤのところに


可愛らしい女の子が近寄ってきてハヤに声を掛けた。



しかしハヤは素知らぬ振りをするだけだった。



ハヤはクールだなあ、


と思ったが、


あまりに冷たい態度だったので、


その日の夜、ハヤに尋ねてみた。



私:「ハヤ、今日声を掛けてきた女の子は誰だ?」

ハヤ:「同じクラスの●●」

私:「クラスが同じなのか。かわいい子だな」


ハヤ:「うん」



私:「ハヤは好きなのか、あの子のこと?」


ハヤ:「うん」



やはりそうか。


恥ずかしくてうまく受け答えできなかったのか。


シャイなやつだなあ、と思った。


が、その思いはあっけなく覆された。



ハヤ:「●●ちゃんと結婚するねん」

私:「な、なんだって!?」

ハヤ:「結婚しようって言うてん」

私:「それで●●ちゃんは何て答えたんだ?」

ハヤ:「かけっこで1着になったらって」



なんておませな子供たちなんだ!



しかし、ハヤはかけっこで最下位だったが…。



ハヤ:「いいねん、六年生のときで」



そんな先まで許されるのか。



私:「ハヤ、結婚は十八才までできないんだぞ」



と大人気なく真面目に忠告してしまった。



ハヤ:「ママに聞いて知ってるよ」


ハヤよ、


いくらなんでも早すぎるよ…

タカの運動会(総集編)

あんまりやる気が見られなかったタカだったが、


かなり余裕のある大物ぶりを発揮する。



幼稚園の運動会の場合、


ほとんご午前中で園児たちのプログラムは終了する。



午後からは父兄参加のプログラムがほとんどだった。



年少のタカは、いきなり「かけっこ」であった。


まっすぐ走るあたりは、ハヤと同じである。



少々距離が短い。


これは、公園トレーニングのときよりもまだ短い。



スタートしだいで順位が決まるのだ。



はたして、タカが入場してくる。


ゴール前でカメラをかまえるおばあちゃんと妻。



私は、場所を確保したものの、デジカメを置き忘れたため、


肉眼でじっくり見ることにした。



並んでいるタカだったが、


2Fのホールの窓から覗くおじいちゃんとハヤを見て、


人差し指を立てて応えていた。



(優勝宣言か!?)



実は、この前にあったアンパンマン体操のときでさえ、


見守る私たちに手を振っていたのである。


そんな園児、他にはぜんぜん見当たらない。



タカ、恐るべし余裕・・・。



そして、タカの番が回ってきた。



用意!



タカの構えは、かなりやる気満々になっていた。



ピー!



スタートは先生の吹く笛の音・・・



しかも聞こえにくい・・・



タカは予想通りスタートが遅れた。



そこから追い上げたところで、結局は3着だった。



ハヤの年少のときと同じである。



ただハヤと違うのは



タカ:「ぼく、3ちゃくやった」



と正しく順位を把握していたところだ。



その後行われたおゆうぎでも、



タカは手を振りながら踊っていた。



やはり只者ではない。




昼食はハヤのときよりも少し量は減っていたものの



それでも満腹になった。



タカの出番は、親子での踊りだけだった。




祖父母と私とハヤは、妻とタカを残して



早々に帰ることにした。



こうして、タカの初めての運動会


あっけなく幕を閉じたのだった。





タカの運動会(場所取り編)

タカは運動会を前にして風邪をひいてしまった。



ハヤの運動会から一週間後にタカの運動会は予定されていた。



前日まで咳に鼻水と最悪のコンディション、



おまけにビデオカメラは壊れたままで修理も間に合いそうにない。



しかしながら運動会は雨予報のため、二日後に延期された。



タカにとっては幸運の雨だった。

しかも、ビデオカメラもレンタル用が空いているということで借りることができ、


何とか運動会を無事に迎えられることとなった。



かくして、運動会当日、


私は、恒例の場所取りのために


六時半から並んだ。



開門まで一時間だが、


今年はIPOD NANO があったおかげで気楽に過ごすことができた。



ハヤの幼稚園の最後の運動会ということで去年は四時半から並んだ。



思えばオニギリと読書用の文庫本を携えて三時間待ったのだ。



さすがに今年はそこまで意欲が出ず、ゆっくりめに並ぶことにしたのだ。



それでも去年と同じ席を確保できてしまった。



去年の父兄たちの熱狂はなんだったのか。




かくしてタカの運動会が始まるのだった。

マジレンジャー

タカは比較的マジレンジャーが好きである。

比較的というのは、熱狂的ファンではない、という意味だ。

とはいうものの



マジレンジャーのパンツをはいており、

マジレンジャーのカレーを好んで食べ、

カレーに付いているマジレンジャーのシールをペタペタ貼っている



まあ、その程度だ。



たまにだが、



♪マ、マ、マジレンジャー



と歌ったりもする。




ある日、私はタカを車に乗せて実家へと向かっていた。

車好きのタカは行き交う車を見ては、車名を見事に言い当てる。



ティーダ

チェレナ

エルグランドォ~



なぜか日産の車はよく覚えているが、これについては後日説明する。



そして、日産マーチ が通りかかったとき、



私は思いも寄らぬ衝撃を受けたのだった。


タカは機嫌が良かったのだろう、


マーチを見つけると何げにこう口ずさんだのだ。



♪マ、マ、マーチレンジャー




ま、まさか


駄洒落!?


聞き間違いか!?


私:「タカ、今マーチレンジャーって歌わなかったか?」



そう尋ねた私の顔を見たタカは、


ハッと我に帰ったかのようなバツの悪い顔をして照れた。


ああ・・・



3歳にしてダジャレを開花させてしまった我が子よ


私は笑いに厳しいのだからネタは研ぎ澄ましてから発表するようにしてくれ、



それがプロだぜ


ハヤの運動会(かけっこ編)

呆気にとられた演技ではあったが、


キレのないわりには、ハヤなりにがんばったようだ。



そして、いよいよ特訓の成果が午後から発揮されることになる。



お昼は、家族全員でお弁当。


作りすぎた感もあり、残さないようにがんばって食べてみるが、


やはり多かった。



ハヤも昼から走るというのに、


たくさん頬張っていた。




いよいよ1年生のかけっこ


直線を6人1組で走る。



時代の変化だろう。


すべての学年で徒競走は、男女混合である。



しかも、女子が早かったりする。



私たちの時代にはなかったことだが、


思春期前のこの時期に、


それほど男女間の体力差はない、


という証かもしれない。




ハヤも女子に混じって走るのだろう。



ゴール近くの退場門から、


妻はビデオカメラを構え、


私はデジタルカメラを構えて


ハヤの走るのを待っていた。



しかし、向こう側から走ってくる児童の姿を見分けるのは


かなり難しい・・・。



そして、何組かゴールした後、


ハヤが走ってきたことに気づくのが遅かった。



気づいたときには、ハヤは半分くらい走っていた。


そして、ハヤはゴールをすり抜けていった。




私:「順位は!?」



ハヤはまっすぐ走っていた。


ハヤは手をしっかり振っていた。


ハヤは精一杯足を上げていた。



しかし、



ゴール前で失速した。


急に失速した。


走るのをあきらめたのか?


バテてしまったのか?



私は、ビデオカメラでハヤを追っていた妻に問いかけた。



私:「何着だった?」


妻:「わからへん。よく見えなかった」


私:「ビデオを再生しよう」



ビデオカメラのテープを巻き戻し、再生ボタンを押す妻。



妻:「ちょうどスタートのとき、カメラの前で旗が揺れて見えなくなった」



妻のいうとおり、スタート時点は真っ白になっていた。


スタートダッシュが決まったかどうかがわからない。



私は、続いて、ハヤの走るのを見た。


斜めの角度だから分かりにくかったが、


途中まで4番手ぐらいを走っていた。



だが、先頭の男の子がゴールするときに、


両側の児童が白テープを上に揚げた瞬間、


ハヤは明らかに失速している。


そして、ハヤはゴール寸前に2人に抜かれたように見えた。



私:「6位みたいだ・・・」


妻:「でもがんばって走ってたわ」


私:「そうだな」



本当は順位はどうでもよかった。



たった1日で覚えたことをどこまで実践できるものか、


ハヤがどれだけ一生懸命になれるか、


それが見たかった。



帰宅後、ハヤに問いかけた。



私:「ハヤ、かけっこはどうだった?」


ハ:「うーん、スタートダッシュできなかった」


私:「そうだったのか」


ハ:「でも、がんばったから」


私:「そうだな、途中まで目標の4位だったのにな」


ハ:「え? ぼく、2位やで」


私:「・・・・・?」




ハヤは、いったい、どの時点で走るのをあきらめたのだろう?



ハヤは、どうやら自分は本当に2位だと思っているらしい。



しかし、ここにはビデオテープがある。



見せるべきか、見せないべきか。




翌日、妻から私の携帯にメールが入った。




 ビデオカメラが壊れてテープが入らなくなった。


 修理に出さないと・・・




ほとぼりが冷める頃、ハヤと一緒にビデオを見るとしよう。



これで、ハヤの小学校1年生の運動会が終わった。







ハヤの運動会(ダンス編)

小学校の運動会は、今年が初めてだ。

母校でもないから勝手が分からない。


しかし、開催前日の午後には、

ある軍団が場所取りのため、門の前にイスを置いて

座り込んでいた。


小学校の運動会でさえ並ぶのか!?


そんなパワーも心の準備もできていなかったので、

並ばずにいこうということに決まった。


田舎からハヤの運動会を見ようと、

妻の両親も早朝から駆けつけた。


開始30分前でも都合のいい場所は確保できたので、

わざわざ並ぶ必要もない。


小学校にもなると、登場するプログラムは少なくなる。

1年生から6年生、父兄参加のものまであるから、

せいぜい3回ぐらいしか登場することはない。


退屈なプロローグが終わり、いよいよ競技が始まる。


ハヤの出番までは、待つだけだ。

交互にビデオカメラを抱えた親たちが撮影しやすい位置へと移動する。


最初のハヤの出番は、演舞である。

何を踊るのかと思っていたら、


UFO


ピンクレディー

だった・・・。

そう、あのピンクレディのUFOである。


「ゆーふぉっ!」

と、お馴染みのポーズで1年生が踊っている。


たぶん、おそらく絶対に、

児童たち、いや全校生徒が、ピンクレディーの生踊りは見ていないはずだ。


私だったら間違いなく


グレる


拗ねる


いやな気分で仕方なく踊ったであろう・・・


純真無垢な子どもたちは、何の疑問もなく踊っている。


ただ、


ハヤにはキレがなかったが・・・。


そして、UFOから曲調が変わって、



マツケンサンバ

マツケンサンバ2


になった。



どういう展開なんだ・・・


どういう先生なんだ・・・


誰の趣味なんだ・・・


誰が指導したんだ・・・



私なら、何度も言うが、




間違いなく


グレる


拗ねる


いやな気分で仕方なく踊る・・・



そして、


ビデオカメラでの撮影はやめてくれ


と頼むだろう・・・



妻は、しっかりと撮っていたが・・・





特訓

この時期、私はかなり憂欝な気分になる。

秋の大イベント、運動会があるからだ。

とくに運動場の狭い幼稚園では場所取りのため、夜明け前から並ぶのが慣習化している。


かなり孤独で地味な時間を強いられるが、


ある意味ハードボイルドではある…。


今年からはハヤタカそれぞれの運動会があり、


2週続けてのイベント開催となり、憂欝な時間が二倍になる。


私はハヤタカ共通の競技「かけっこ」の特訓を行うことにした。

他人の邪魔にならぬよう小さな公園に三人で出かけた。

実際のコースは分からないのだが、


年少も1年生も直線のみということで、公園を斜めに走るようにした。


まずは一人ずつ単走。

タカはまっすぐ私に向かって走ってくる。


早く走るコツは、

・まっすぐ走ること

・スタートを決めること

・前傾で走ること

・足を早く高く上げること

・後ろに手を振るようにすること

と聞いていた。


これらを二人にたたき込むのは無理に違いない。

しかしハヤの走りを見て、とりあえずアドバイスした。

二人を一緒に走らせてみたら、尚のことだ。



ハヤとタカはほぼ同じくらいにゴールした。



これはやばい…。



6歳と3歳である。



私:「ハヤは練習では何位なんだ?」

ハ:「いつも5位、6人で」

私:「となれば4位をめざすとしよう」

ハ:「そやな」


タカはよそ見さえしなければ、それなりに走れるだろう。


ハヤには走るコツを覚えてもらおう。

ハヤもやる気になっている。




4位をめざせ、ハヤ!